ニュージーランド留学 の頃の記事を古いブログから移行します。
*日付は留学時のものではありません*
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今朝はどうも、朝ちょっと熱っぽいのです。
この一日の気温差の激しい最近は、風邪をひくのは時間の問題だと思ってたけど、
日本にいる時みたいに寝込めないし、気持ちの問題と思って乗り切りたい。
いったん起きだして、歯磨きと洗顔をしたものの、
今日は出かけるの控えて部屋でゆっくりしようかな。と思い、再び部屋に戻ってベッドへ戻りました。
そして、うとうとしていると、すぐにドアをノックする音が聴こえました。
寝ぼけたままドアを開けると、パパが立っていました。
「いつまでベッドにいるんだい?リビングに来なさい!○×△‘*~~」
相変わらず、パパのネイティブイギリス英語は全部を聴き取るのが難しい。
何かを説明されたけど、わからず!
とりあえず、リビングで待ってるらしい。
ってことで、メガネをかけてリビングに行くと、カメラも持っておいでと言われました。
何が何だかわからないまま、カメラを持ってくると、
パパはパンの袋を見せながら、
「さあ、出かけるぞ!」
と言われました。
どこへ???
頭の中は疑問でいっぱいだけど、
メガネにルームウェア、そして髪も梳かさずにダサい寝癖をつけたまま、
うながされるまま、パパの隣に乗りこみました。
到着したのは、オークランド動物園。
ん?動物園に連れてきてくれたの?そんな約束したっけ?
と思ったけど、広い駐車場を降りて向かったのは、動物園の隣にある広い公園です。
公園の名前は、Western Springs
正式名称はウェスタンスプリングスレイクサイド公園というところらしいです。
いきなり入り口では、たくさんのチャボが出迎えてくれました。
それに、駐車場内でも自由にチャボが歩いていて、
車はたくさん入ってくるけど、そんな鳥達を誤ってひいたりしないように、
みんなゆっくりゆっくり駐車場内へ入ってきて停める場所を探しているのです。
すでにそんな光景に、素敵!と心を奪われながら見入っていると、
パパがパンを3枚程取り出して、「彼らにあげよう!」と持たせてくれました。
チャボ達にパンをちぎってあげながら、パパについて更に奥へと進んでいきました。
少し進むと、いくつかの遊具があって、
そこでは何人もの家族が日曜の昼間を楽しく過ごしていました。
更に奥へ行くと、大きくて綺麗な池が見えました。
そこには、アヒルに白鳥、初めて見る黒鳥、
それからニュージーランド名物のしっぽに水玉模様を持っている鳥(Tarapunga:アカハシギンカモメと言うらしい)、
それから九官鳥みたいな鳥とか、とにかく色んな鳥がいるのです。
興奮するのと共に思ったのは、”みんなよく太っている!!”ってこと。
なんか、野鳥なのに、ここにいる鳥達、なんか幸せそう。
さっきからパパは、袋から少しずつパンをちぎって鳥達にあげています。
ふと周りを見ると、パパと同じようにたくさんの人達がパンの袋を手に、鳥達にあげていました。
なんて素敵な光景なの。
私も今度は、大きな鳥達にパンをあげてみました。
そしたらパパが、
「写真を撮ってあげるから、そのベンチに座って、手からそのままあげてみなさい。」
と言ったので、その通りに。
でも、まんまと手を噛まれました。指ごと。
うう。。。痛い。
実は私、小学校で飼育委員やってたんですよ。
このサイズの大きな鳥(雁)によく手やら足やらお尻やら噛まれたので、
この痛さは良く知っているし、懐かしい。
しかし、彼らは、草食のくせにかなり噛む力が強い。
その後、2回噛まれました。どんくさい。
「ニュージーランドでは、余ったパンは捨てずに、こうやって鳥にあげるんだよ。」
とパパが説明してくれました。
「こうやってみんなで鳥を育てているからね。人間も自然と一緒に生きているんだから。」
ああ、ニュージーランド、本当に自然を大切にしている。
草木だけでなく、自然にいる動物も。羊が多い理由もわかる。
日本では、野鳥に餌をあげると生態系が壊れるとか言われるけど。。。
以前、名古屋に行った時に鳩に持ってたクッキーをあげてたら、
鳩によってこの辺が汚くなる!!って怒られたことを思い出しました。
やっぱりニュージーランドって素敵な国だ!!
それから、普通のゴミ箱の隣に、ペット用のゴミ箱があるのも発見しました。
ちゃんとこうやって、ペットのためのゴミ箱も用意されているなんて本当に感動です。
人間だけが偉いんじゃなくて、全部生き物は共存しているんだね。
熱っぽいなぁなんて始まった一日だったけど、
パパと一緒に来て良かった。
こんなに感動することがあるなんて。やっぱりニュージーランドに来て良かった。
再び、家へと帰るいつもの道は、左には大きな海、右にはマングローブの低い森が拡がります。
もう何回も見た景色。
ニュージーランドに来た日も、この道を通ってこの景色を見ました。
あと何回、私はこの景色を見られるかな。
生涯ずっと、忘れない景色です。
家に帰り、ママに今日撮った写真を見せたり、宿題をしていたら、
16時頃、サウトが起きてきました。
それから定期的にパパにバスの時間を聞いているけど、結局出かける様子もなく、
まったくもって、意味不明な行動。いつも通りだけど。
しかし、いつまで経っても、バスの時刻表すら自分で見ることができないのね。
ただ、最近の彼は、どうやらホームシックにかかっている様子なのです。
だけど、励ますことはもうしません。
優しさを見せたらすぐつけあがるし、以前それで口説いてきたから。
それに、あの偏見の一件だって、私はずっと忘れられない。
ホームシックは気の毒だけど、やっぱりこいつは大嫌い。
サウトは夕飯を作るパパのそばに何度も行き、黙って見ています。
ママがちょっと心配して声をかけるけど、ママのことは無視。
ほんと、嫌なやつ。
結局、夕飯を一緒に食べ、さっきと打って変わってハイテンションになったサウトは、
自分の自慢話を始めました。
「僕は15人兄弟の末っ子だから、なんでもやってもらえるのさ。」
「ママは全部やってくれるし、他のことだって僕が命令すればみんな言うとおりにする。」
「それに僕の家はとても大きいんだよ。こんな家なんて小さいよ。」
なんて失礼なやつなのコイツ!!じゃあ一生家にいれば良かったのにさ!
サウジアラビアから出てこなければ良かったじゃん!!
私はかなりカチンと来て、ムッとした顔になったけど、
パパは「それは凄いな!」って返してるし、
ママも微笑ましく聞いてあげています。
今日の公園の事も含め、ニュージーランド人ってなんて心も広いんだろうって思いました。
まぁ、ママはニュージーランド生まれではないけど。それでも凄い。
今日の夕飯は、チーズたっぷりのカリフラワーのグラタンとフィッシュフライ、
マッシュポテトとマッシュキャロット。
カリフラワーは日本では高いからこんなに食べられないって言ったら、
二人とも驚いていました。
今日はニュージーランドの母の日です。
昨日ママに送ったチューリップは、リビングで綺麗な花瓶に入れられて、今日は咲いていました。
部屋に戻り、日本の母にも電話をしました。
気が早いけど、帰国の日は成田まで迎えに行くからと言われて、
ちょっと心が温かくなりました。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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