ニュージーランド留学 の頃の記事を古いブログから移行します。
*日付は留学時のものではありません*
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今日は放課後、ついに欲しかった手袋を買いました。
ニュージーランド製の羊毛100%の手袋で、すっごくやわらかくてあったかいです。
さすがに冬に突入しているので、朝がかなり辛いのです。
それでも時折、裸足とか半袖とかでいるニュージーランド人は、体温どうなってるんだろうと思う。
まぁ、昼は、そこまで極寒ではないけど。
その後は、ずっと行ってみたかったオークランドアートギャラリーに行ってみました。
クイーンストリートから少し裏道にあるこの美術館は、真っ白い綺麗な建物で目立ちます。
中は、マオリの歴史の絵を中心に、かつて使われていた農具や、拷問器具も展示されています。
目に飛び込んできたのは、マオリが島を発見した時の大きな絵。
ちょっと衝撃的な絵だけに、思わずじーっと見入ってしまいます。
何日間も漂流し、みんな飢えに苦しんでいる表情の中、希望の島が見えた瞬間を現していました。
マオリ族は、その島をアオテアロア(長くて白い雲がある地)と名付けたそうです。
なるほど。私もこのニュージーランドに来て、凄く印象的なのが、白い雲。
遠い昔にここを発見したマオリの人も、同じ事を感じたんだな。
他には、人物画や絶滅した鳥、ジャイアントモアとマオリの人々が共に暮らしていた頃の森の風景などなど、たくさんの風景画が飾られていました。
これらは、マオリの人達が描いたのかな?
その中で、とても気になり動けなくなるくらい見入ってしまった絵がありました。
黒い雨が降っているような、そんな景色の中に窓が描かれている絵でした。
解説を読むと、雨だと思った物は涙とのこと。
きっと、黒い涙を流すほどの、絶望と深すぎる悲しみ、苦しみ。
しばらく、その絵の前に立ち尽くしてしまいました。
美術館を出て、バス停へ行くと、なんと近くのビルで火災が起きたらしくて、車両通行止めでバス停に行けませんでした。
乗り場はあっちに到着するらしいよと、係員とかではない、何の人なのかわからないような人が教えてくれました。
こういう時、やっぱり日本を思い出します。
急なトラブルにもちゃんと対処する日本はやっぱりきちんとしているなぁと。
言われた場所に行き、ちゃんとバスに乗れました。
家のそばのバス停でバスを降りると、なんとジョーも同じバスに乗っていました。
「おおー、サヨ!久しぶり!最近、どうしてた?サウトとは良く同じバスになるけど。」
「ああ。私、サウトと同じバス嫌だから、早いバスで行ってるんだよ。でも、私もミンには良く会うよ。」
いっつも思うのは、なんで私のホームスティメイトはサウトなんだろう。
ミンでもジョーでも良かったのに。まぁ、同じ学校じゃないから、当然だけど。
でも、サウトもおんなじこと思っているのかもなー。
家に帰ると、案の定サウトは帰ってきていませんでした。
今日の夕飯は、野菜とハーブとチキンがたっぷり入ったミネストローネです。
「今日は特に寒いから、体があったまるようにね。」
とパパが言いました。
本当に朝晩は、雪が降りそうってくらい寒いです。空気が澄んでいる冷たさ。
毎日、あったかいパパの手作りごはんが、本当に幸せ。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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