ニュージーランド留学の頃の記事を古いブログから移行します。
*日付は留学時のものではありません*
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色々と予期せぬハプニングにつまづいて、すっかりテンションは下がってしまったものの、
ようやく無事到着ゲートを出ることができました。
そこで目にしたのは、名前入りの画用紙などを持った、たくさんの人の姿です。
たくさんプラカードを持った人達が、出口で出迎えているけど、私の名前は見つかりません。
でも、エージェントからはあらかじめ、遅れる可能性があると言われていたので、特に心配もすることなく、待つことにします。
ベンチを探してキョロキョロ。
すると、一人のニュージーランド人の、プラカードを持った人から声をかけられる。
「うちの学生じゃない?」
ううん。違いますよ。
否定したのに、なおもなんか話しかけてくるおじさん。
「ぺらぺらぺら~」
もう、英語わかんないんだってば!!
誰もなにも悪くないけど、さっきのハプニングで、すっかり意気消沈しきってた私は、
逆ギレ状態。。
よくわかんないので、違いますよって意味を込めてNOと、もう一度言うと、その人は諦めた様子で再びゲートの方へ戻って行きました。
でも、同じく待ちぼうけ状態のその人は、私を疑っているらしく、
エージェントの人を探してきょろきょろしていて、つい目が合うと、再びこっちへプラカードを向けてきます。
そのたびに、またなんか話しかけられんじゃないかとびくびく。
首を振って目をそらしますが、心の中では必死に、こっち来んなよーと念じていました。
結局それは、数回、私のエージェントが到着するまで続いたのでした。
今となると、彼も必死に、確約のない○○さんを、探していたんだろうとちょっと笑い話。
無事、会えたのかは知る術もないけど。
初めて顔を合わせたNZ在住のエージェントの方は、メールでのやりとりの通り、すごく親切な人でした。
ほんの11時間程度、日本語を話してないだけなのに、日本語がとても久しぶりに感じる始末です。
エージェントの人の車に乗り込み、学校、それからホームスティ先まで送ってもらうのです。
初めてのニュージーランドの道路は、日本と同じ左側通行。
それに、走っている車のほとんどが、ひと昔前に日本で流行った日本車です。
だから、なんだか本当に外国に来たのか、不思議な感覚です。
オークランド、ダウンタウンのスカイタワーが見える道路の上から。
オークランド、これから宜しくね。
羊のたくさんいる大きな公園ワンツリーヒル、ニュージーランドにまつわるいろんな話を聞きながら、観光に連れて行ってもらいました。
人よりも羊の数が多いニュージーランドには、ほんと普通に公園に羊が暮らしているんだなぁ。
ちなみにここは、その昔、火山が噴火してできた死火山なのです。
遠くに見えるのは、オークランドを創った人の記念碑。
ワンツリー・ヒルという名前の由来は、
ここには、そもそも松の木が植えられて居たらしいのです。
でもニュージーランドの先住民、マオリ族が、その事に対して、白人の支配のシンボルだ!と怒ったため、切り落とされてしまったそう。
今は、自然を大切にしているニュージーランドでは、勝手に木を切ることは法律で禁止されているとのことです。
てっぺんは、凄く見晴らしがいいです。
これが、私が初めて目にする、ザ・オークランドという感じの景色。
この木の感じが、私がNo1だと愛している映画、ロード・オブ・ザ・リングの景色を蘇らせます。
ニュージーランドにいる間に、ホビットンにも絶対に行きたい!
これは、海側なので西方面。
次は、港へ。
City of sails(帆の町)とも呼ばれるオークランドでは、ヨットを所有している人がとても多いらしいです。
すっごい数のヨットが停まっています。
いいなぁー。乗ってみたい。
そして、学校を案内してもらい、いよいよ、予定時間をだいぶ遅れてホームスティ先へ向かいます。
今は、エージェントの人がいて、日本語で会話しているけれど、
いたるところで、どこを見渡しても日本人がいない感覚は、とても変な感じです。
そして、ホームスティ先に到着しました。
庭先で、ホストマザーが出迎えてくれました。
マザーは、ブルガリア人で、まだ若くて、とても綺麗で、でも凄くフレンドリーな人。
そして、ファザーは、キウィ人。大きくて、優しそうな想像していた通りの人でした。
それにもう一人、ホームスティメイトにサウジアラビアから来ているというサウトが!
学生は、他にいないって聞いてたけど、彼がいればまた、心細さも薄れるかも。
その他には真っ白と真っ黒の対照的な、2匹のペルシャ猫ちゃん達が。
以上が、私がニュージーランドにいる間、お世話になるファミリーです。
ママに家の中を案内してもらい、私の部屋に入ると、小さな綺麗なブルーのくまのぬいぐるみを手渡されました。
可愛い!と言うと、「あなたによ。」と、言われた。
プレゼントを、用意してくれていたのです。
なんて、可愛らしい人なんでしょう。
このくまは、留学中ずっとベッドの横に飾っておきました。
辛い時も、楽しかった時も、私の留学生活を見守る小さな友達でした。
部屋は、外国のお部屋って感じの、シンプルだけどあったかい。
そして、とっても可愛らしい作りの部屋です。
早速、私の荷物だらけになっちゃってるけどこんな感じ。
ベッドには、ちゃんと電気毛布を入れてくれてありました。
今は4月。夏の終わりで秋の始まりです。
これからの季節、ニュージーランドは寒くなるそうです。
そして、重いーと言いながら、エージェントの方が私の大きなスーツケースを部屋に運び入れてくれると、
「じゃ、そろそろ僕は行っても大丈夫かな」
とっても名残惜しいどころか、心細くて頷けませんでした。。
そりゃもう、あったりまえすぎるけど、ここからは一人でホームスティやニュージーランドの生活に馴染んでいかないといけないのですが、
やっぱり、とんでもなく不安です。
とは言え、ひとまずエージェントの方は、帰って行きました。
部屋で荷物整理をして、意を決してリビングへ行くと、かごに入れられた、見た事もない果物を目にしました。
不思議そうに見ていると、パパとママが、これはフィジョアよ、と言って、
半分に割って食べさせてくれました。
初めて、知って食べたこの果物は、ニュージー名産のキウィフルーツっぽい感じですが、中身の味は全く違います。
外見はちょっと瓜っぽくて、キウィみたいにうぶげで覆われてはいません。
色は、薄い黄緑のものからオレンジのものまで色々。
これは庭に生っているフィジョアです。
ひとくち食べると、とても強い柑橘系の味。
最初は結構、うわぁ、鼻に残るなと思ったけど、のちのちすっかりハマって、大好きになった果物との出会いでした。
この家は、典型的なキウィ家庭でした。
まさしく、キウィハズバンドで、パパが料理を作るのです。
私が、初めて知る父の味。とっても、おいしい。
でも、デザートのパパ特製チョコレートプティング、アイス乗せは、激甘!!
外国のお菓子の甘さは、もちろん知ってるけど、当分この甘さなんだなぁ。。。
ひとつのテーブルを囲んで、色んなお話をして。
これが外国のディナーなんだなぁと噛みしめます。
緊張して、あんまり食べれなかったけど。。
食後、おみやげのお煎餅とかりんとう。それから私のお母さんが作ってくれた、手作り手鞠を渡すと、とても喜んでくれました。
でもでも、日本酒ゼリーもほんとは、渡す予定だったのに。。。悔やまれます。
ニュージータイムは、早寝です。
日本との時差は、3時間。
9時頃、パパもママも寝室へ行ったので、私もやっと部屋に行きました。
荷物の整理を、まだまだしたかったけど、パパママの部屋の真隣りだったので、音もうるさいと思い、さっさとベッドの中へ。
”こっちにいると、日本のことがたくさん見えてくるよ。いいとこも、悪いとこも。
でも、いいとこの方が多いかな”
今日、話してくれたエージェントの人の言葉を思い出します。
初めて一人で日本を離れて、外国に来て、私は何度も日本を恋しく思うんだろうと思いました。
うん。。日本いいよねぇ。。。。そんなことを思いながら、あっという間に眠りにおちる。
なにがなんだか、わかんないまま、一日目終了です。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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