私の旅、恒例となった世界のゴミ箱シリーズ。香港編。
最初は、友人に依頼されて撮っていたのに、今や新しい国に行って出会ったら、自ら撮るようになりました。
旅に出て、世界各国で変わる小さな物を撮るのは楽しい!!
ってことで、やって来ました。中環。
どんな街かって言うと、尖沙咀とはまた違った都会です。
なんてったって、
↓このさっきいた九龍側から見た向こう岸に見えるビル群こそが、今いる中環なのです。
フェリーターミナルの辺りは、高い建物と長い歩道橋が伸びていて、ビジネス街っぽい雰囲気すらあります。
ここから歩いて隣の街、上環(ションワン)へ向かいます。
東京の地下鉄くらい、隣の街は歩いてすぐなのです。
もちろんメトロやトラムも走っていますが、街並みを見ながら歩きたいところ。
中環から上環は、少しずつ街並みが変化していくのです。
ビジネス街から、中華街っぽい感じになっていきます。
かなり多数の漢方薬のお店が並んでいるのです。
都会っぽい雰囲気より、こういう若干妖しげな雰囲気の場所が好きだー。
そして、私とゴロー丸、さっきから似たような道をぐるぐるぐるぐる歩いています。
似たようなというより、おんなじ道のような気がします。
ゴ「おかしーなー。あれ?こっちじゃない。あっちかなぁ。。。」
何度も書いてますが、今回の旅は、時間もいつもより限られているので、行く場所、順番などなどを、結構シビア目に珍しく私が決めてきたのです。
で、ナビはゴロー丸に任せることにしたんで、それとなく調べておいてねと言っておいたのですが、まんまと確認すらしなかったゴロー丸は、この現地に来て迷うと言うベタでしょうもないことをしでかしたのです。
そして、私のスマホは、なんでだかどのアプリを落としても、地図がうまく働かないのです。
要するに、私もゴロー丸も使えない旅人。
上環に行ったら、絶対に行っておいでねと言われていた生徒おすすめのお寺に行きたいのです。
しかし、本当久々に自分が準備をしたのをいいことに、協力をさぼったゴロー丸にかなりイライラ。
ゴロー丸と軽く言い合いばっかしていたけど、
でも、こうしていても日は暮れていくし、そもそも予定時刻をかなり過ぎちゃっているし。。
二人旅とは、お互い信用してないとうまくいかないんだなぁってことは、最早身に染みてわかっています。
初めての長旅で苦すぎる思い出もあるし。
だから、任せるところは、相手に任せるようにしています。でも、相手も自分を信用して任せてくれないと結局意味ないんですよね。
自分を信用してくれていないのを感じながら、二人旅を続けるほどしんどいものはないのは良く知ってる。
なので、相手に任せて相手が間違ってもイライラしないようにしています。自分も迷う場面は山ほどあるし。
しかし、ゴロー丸はそれ以前の問題!やっぱり旅の下調べは、充分に。と、今まさに自分にも思い知らされております。
で、イライラしてたのは、お腹が空いてたのも凄くあります。最後に食べたの機内食!
私のノートには、到着後すぐに食べ歩きでもする!って書いてあるんですよ。
もう、お腹空きすぎて、どこかでごはん食べたい誘惑と戦いながら、寺を探します。さまようこと、40分くらい。
しかも上環って、何気に坂とか階段多くて、ここに到着するには、最後に結構な階段を登ったため、「ボリビアを思い出すね」とか話してたら、いつしか平和に戻りました。笑
参拝時間終了の20分前に到着!5時40分。ギリギリ間に合いました!
文武廟(マンモーテンプル:マンモウミウ))
ここは、その名前の通り、文武の神様、学問と戦のお寺です。
香港で一番古いお寺と言われているそう。で、仏教ではなく道教のお寺です。
道教とは、中国三教の宗教の一つです。(仏教、儒教、道教)
三国志の関羽の神が祀られているんだって、世界中の歴史を研究している学者でもある私の生徒様が目を輝かせて説明してくれたんだけど、三国志、未だに手を出せないでいる。。。
と、とりあえず入ってみましょう!!
文武廟は、3つの廟で出来ています。
まずは、真ん中の廟、列聖堂から。
もう、時間的に閉館状態だから、物凄い勢いでお兄さん、掃除してたもんね。
おかげでほとんどの写真にこのお兄さんが映りこんでるよ。
で、ですね。ここ聖列堂は、道教の神がたくさん祀られています。
中の雰囲気が物凄く厳かで、また信仰深い人達がこの時間でも真剣にお参りをしていたので、それもまた神聖な場所である雰囲気を造り上げていました。
”異国”と言う感じで、旅人目線としては、凄く素敵に感じる場所で、教会で見るお祈りの姿とは、そりゃもちろん全く違い、自分はお願い事を言わなくても、しばしお祈りをする人達と受け入れようとする神棚の光景を見入っていたい気持ちにもさせてくれる空気がありました。
色んな国のお寺を見てきたけど、中華系のお寺って、凄く煌びやかな華やかさで、装飾に面白いなとさえ思う物もあって、妙に佇んでいたいような気持ちになるんですよね。台湾でもそうだったし。
天井もこんな風に。
たくさんのランタンと、ぐるぐるしているのはお線香です。
この中の空気が幻想的にも感じるのは、このお線香の煙がかなりたちこめているからってのもあります。
観ての通り、かなり長いお線香なので、これらが全て燃え尽きるには、3週間以上かかるそうで、その中心にある赤い紙には願い事を書くそう。そして、燃え尽きると願いが叶うと信じられているそうです。
香港の人々の信仰深さが、神様へのお線香の煙を絶やさないようにと、次から次へと灯されることによって、この場所の神聖さを更に磨き上げているのかもしれません。
結局、全部お掃除のお兄さん、写っちゃってますね。
うーんと、三国志だから関羽と関平?かなぁ。。。小声
これ、三国志をきちんと知っていないと、歴史と道教と結び付けて考えられないですね。
ほんっと、すいません!中国3000年の歴史、研鑽を積みたいと思いますっっ!その前に、また授業が始まったら生徒に確認して。。。
続いて左の廟、文武廟です。
建て物は並んでいるけど、入り口は、分けられています。
中へと入る扉の前。
もう、入る前からかなりの豪華な外観ですね。
全てのものから守っている門番のような龍が火を纏ってるようにも見えて、神々しいくらいの存在感。
中は、さっき入った列聖堂よりも広くて静寂。
さっきよりも多い数のランタンと渦巻きお線香が吊るされています。
ここが建てられたのは、1942年。
それからずっと長い時間を超えて、お線香の煙が絶えた事はないのだそうです。
時間が終了間際だったためか、観光客はほとんどいなくて、だからこそ、きちんとした地元の人がお参りする姿を見ることができました。
素知らぬ顔でここにいる旅人の私。
それでも、道教ではない私にとっても、神様はここにちゃんといるんだろうなぁと感じられるような空間です。
ふと見ると、香炉などもすべて装飾などがあり、これだけ信仰深い人々のつくり上げるお寺には、ひとつひとつに意味があるんだろうなと思うのです。
ここに実際に来てみて、おすすめされた理由がよくわかりました。
パワースポットと言われているのもわかる。空気が凄い!凄いって言う感想なんて短絡的過ぎるけど、気高い場所だなと感じさせられました。
情けないけど、お腹空きすぎてたのも忘れるくらい。雰囲気に圧倒されていました。
外の木には、鮮やかなリボンがたくさんくくりつけられてありました。
これまた、たぶん、意味があるんだろうなー。絵馬的な感じかなー。
文武廟、素直に来て良かったと思える場所でした。
そして、真剣に見入っていた私の頭には、いくつものお線香の灰が降り注いでいました。笑
それくらい中は、煙で立ちこめていて、お線香もたくさんってことですね。
香港の人の想いをまさに身を持って体験した文武廟でした。
それでは。
マンモーテンプルパワーのおかげでおとなしくしていた私のお腹も再び、ぐーぐー鳴き始めたので、香港旅最初の香港グルメを探したいと思います!!
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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