さて、ヨーロッパ旅最後の新しい宿へと行きます。
最後は、いいホテルなんかで優雅に、ってのも考えたけど、
静かな場所で、できれば現地っぽい場所に泊まりたい!
ってことで探していたら、見つけた!この宿いいかも。
と、そんな感じで出会った宿が、
この旅最後にして忘れられない大好きな宿となったのです。
ポコジェ ゴス シンナサン Pokoje Gościnne Sun
クラクフの中心部からも駅からも、
かなり近くてロケーションも最高なのに、
ほんのちょっとこのホテルの方へ入っていっただけで、
街の喧騒がいっさい聞こえなくなって、凄く静か。
そして、ちょっと古い感じのこの建物も、
クラクフならではって感じでいい!!
ここは、口コミもばっちりで、かなりの高評価の宿でした。
でも1件だけ気になる書き込みがあったのです。
アメリカ人の方の書き込みは、
到着時に、呼び鈴を鳴らすも留守で困り果てたとの事。
そう。
ヨーロッパの宿で、結構苦労してきたこの呼び鈴事情ですね。
それが頭に残って、若干不安感を抱えながら宿に到着すると、
ちょうど若い男の人が呼び鈴を鳴らしていました。
中から、ちょっとベートーベンにも似た雰囲気の男性が出てきて、
何か話してましたが、
どうやら飛び込みの客だったらしく、断られていました。
そしてすぐに、その出てきた男性は私を見ると微笑んで、
「ようこそ!待ってたよ。」
と言ってくれました。
「あなたは、ホテルの人ですか?」
「そうだよ。”コニチハ”」
本当にレビューに書かれていた通りの凄く感じのいい人で、
すぐにこの人がオーナーなんだとわかりました。
オーナーは、颯爽と私のスーツケースを持ってくれて、
「君の部屋は、2階だよ。」
「あ、それとても重いのよ。」
「全く大丈夫さ!軽い軽い!ははは!」
そう言って、笑ってくれました。
オーナーはとっても丁寧に、部屋や館内のことを説明してくれて、
たくさん自分の話や、私の事についても質問してくれました。
「空港から来た時は、鉄道で来たのかい?」
「ううん。バスで。」
「そうか。それは良かった。その方がいいからね。」
なんと昔、日本に居たことがあるそうなんです。
一年間、日本の大学で勉強したそう。
「君も東京だったね。僕は、目黒区に住んでいたのさ。だから日本が大好きなんだ。」
「遠い、遠い、昔の事さ。’79年だからね。だから、ちょっとだけ覚えた日本語を忘れてしまった。とても残念なことだけど。」
そんな話をして、私の日本語教師のこととか、
旅が好きな事なんかを話して、
さっき出会ったばっかりなのに、
すっかりオーナーの人柄が好きになりました。
「君は、紅茶が好きかい?」
はい、好きです。と答えると、ちょっと待ってねと言い、
ポット、紅茶、砂糖、ティーカップなどを一式持ってきて、
私の部屋へ運んでくれました。
「僕はいつでもこの館内にいるからね。
いいかい?危ないことや困ったことがあったら、
いつでも僕に言うこと。夜中でも、朝早くてもかまわないからね。」
何度もそう言ってくれました。
それから、ルームキーのデポジットも、
この宿を出た後は帰国するのみの私を気にかけてくれて、
通常よりも凄く少ないデポジットにしてくれました。
オーナーが持ってきてくれたティーセット、それからクラクフの地図と、おススメレストランのフライヤー
そして、帰国までお世話になる部屋。
とても広くて、心地いい。
窓の外の景色。
鳥の声とか、普通の家庭が生活している音とか声が小さく聞こえます。
結構都会だったクラクフの中心にこんな場所があるなんて。
この宿に来たのは、導かれたとしか思えない。
シャワールームとトイレも綺麗だし、バスタブがある!!(*゚ー゚*)
階段や、ステンドグラスも、
やっぱり古き良きヨーロッパって感じがして、
こんな想像通りの素晴らしさで、素敵なオーナーのいる宿で、
ヨーロッパ旅を締めくくれることが嬉しいです。
東南アジアでは、こんな風に、
まるで目の前に花が咲いたみたいな出会いがたくさんあった。
今日は、ポーランドを好きになれることがたくさん。
よし!
もう一回、ポーランドの新しい何かを探して、観光に出かけよう!!
今日は、まだまだ出会える気がする!!
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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View Comments
素敵なホテルに巡り合えてよかったですね。それにオーナーも素敵な方でよかったですね。
よかったですね
ホテルもそうですが、やっぱり人が大切ですね。
ホテルの部屋も庭もいいですね。
いい思い出を作ってください。
良き旅と…旅人に…カンパ~イ☆☆ 自分はあまり飲めずなので?!ノンアルコールで?(ww) あぁ。。こんなステンドグラスのある部屋で目覚めてみたいデス
こんにちは
ご旅行日記、ずっと楽しみに読ませてもらってます。
こんなところに、一人で行けるって勇気あるな~~とか
こんなところに、わたしも一人で行ってみたいな~なんて思いながら。またの、更新楽しみにしてます。
素敵な宿ですね☆
建物の雰囲気、オーナーのお人柄、どこをとっても素敵です。旅の最期をこのような宿で締めくくられたことを羨ましく思います。
旅って慣れてくると、何故か高級&豪華路線は疲れてくるんですよね・・・