海外に行くと、国によっては欠かせないのが買い物や乗り物に乗る時の値段交渉。でも、日本にいる時は、ほとんどすることもないので、結構めんどくさいところ。
今日は、そんな海外旅の時の値段交渉をどうしているのか、エリア別に書きたいと思います。
実は、バックパッカーで旅をするようになる何年か前、短期で行った初ベトナムの時は、値段交渉も良く分かってなくて、値段を聞いて言われ値で買ってたと言う、今思えばかなり損してたんだろうなってことをしていました。
バックパッカーデビューをした東南アジア旅でも、最初の頃は慣れなくて、高いなぁと思いながらも、買ってしまったものもあったようなとんだ世間知らず?旅術知らずでした。
とは言え、まずはバックパック旅をしていて欠かせない事のひとつに「移動のための乗り物が絶対必要」と言うことがあります。
観光には極力歩いたり、レンタル自転車を使ったりしても、東南アジアなんかでは、長距離バスで次の町へ移動したのち、わざと市内の中心地から離れた場所で降ろされることがほとんどなのです。
事前にどこで降ろされるのかがわかっていればいいけど、ひどい時は、いったいここはどこなんだろう?と思うくらいの隣町くらいの場所で、夜明けのまだとばりもめくられていない暗さの中、降ろされたこともありました。
結果、そこにはトゥクトゥクと呼ばれる三輪車バイクや、バイクタクシーなどが数台停まっていて、それらを使わないとその先には進めないというからくりなのです。
もちろんそこからの移動の料金は、長距離バスの料金などに含まれているはずもなく。運良く、シェアできるような他の旅人がいたり、すでに乗り合いバンで移動することがほぼ決まっていて、一律料金が設定されているなら、まだまし。
でもほとんどが自力で行動しなくてはいけないので、そこで乗り物に乗る時の価格交渉が必要となってくるのです。
まずは、旅の厳しさと楽しさを教えてくれた、バックパッカーデビューをした東南アジアでは、乗り物交渉ではたくさんのできごとがありました。
バンコクでは、トゥクトゥクは使いませんでした。使ったのは、一度だけ初日と次の移動にタクシーを。
きちんとメーターがついているタクシーに乗りました。
その時乗ったのは、パヤータイ駅からカオサンまでで65バーツ(210円くらい)でした。
しかし!一周して、再度戻ってきたニ回目のカオサンで、その時一緒にいた旅友が同じルートをカオサンから行こうとしたら、何台聞いてみても120バーツから130バーツ。バイタクでも一緒。
その上、また別の旅友に聞いたら、パヤータイからカオサンなんて50バーツもかからなかったって言ってた人もいたし、ここのラインの価格はかなり謎。
メータータクシーでも結局は信用できないってことなのか何なのか…
2つ目の町、カンチャナブリーでは、料金交渉はしっかりする!との教訓をやっとすでに身に着けていたので、バスを降り立った瞬間、かなりの数の乗り物系ドライバー達に囲まれましたが、焦らず交渉しました。
この時は、降り立ったのは外国人は私一人だったので、おのずと客の取り合い状態だったのかもしれないけど、この囲まれた時こそ、安い料金で行くチャンスだと思います。
サームローと言う、トゥクトゥクの自転車版の乗り物に乗って宿まで行ってもらいました。
この時忘れられないのは、このおじちゃんに乗り物の停めてある場所まで着いて行く時、たくさんのトゥクトゥクやバイタクのドライバーから、
「キミ、まじで彼の乗り物使うのかよ?」ってことを聞かれて笑われたこと。もしかしたらなんだけど、想像でしかないんだけど、乗り物系にもランクとかがあるのかもな。
でも結果、おじちゃんには、安いけど快適で広い宿に連れて行ってもらって、かなりカンチャナブリー旅のスタートがいいものになったから、全く問題なしでした。
おっと、思い出話はまた別の時に。
アユタヤでは、小さな町だったのでほとんど乗り物を使うことはありませんでしたが、長距離バスで到着した場所からバイタクで、パーサック川に囲まれた旧市街の中の宿ならバイタクで20バーツです。
で、アメブロの頃から読んでいてくれる方には、もうわかったよー。と言われてしまうだろうってくらい私がしつこく言い続けているのは、チェンマイのソンテウ。
こちらの記事を参照 →チェンマイのソンテウには絶対に注意
バックパッカーの洗礼でした。思い出多いチェンマイを、やっぱり好きな町だよと言えないのは、すべて悪徳ソンテウの思い出のせいです。
とは言え、そんな悪い奴は結局少数派で、かっこいいなと思うくらい頑張っている女ソンテウのおばちゃんもいたし、きちんとした価格で仕事をしているソンテウもたくさんいました。
地元民情報です!
チェンマイ、旧市街の移動なら10バーツ~20バーツとのことです。
それを参考にちょっと遠い観光場所に行く時は、料金交渉をするといいです。
ちなみに、旅友が市内からチェンマイの空港まで行った料金は、50バーツです。2回、空港へ行く旅友を見送りましたが、2人とも50バーツ(善良ソンテウドライバー)だったのでこの料金がスタンダードなんだと思います。
ラオスでは、トゥクトゥクを使うこともなく、乗り合いバンしか使いませんでしたが、ラオスは結構一律料金が多かったです。(乗り合い時、前払いでした)
そして、ベトナムでも同じくトゥクトゥクを使わなかったのでよくわかりませんが、乗り物系ドライバーは道を歩いていて、乗らないと言ってもかなりしつこかったです。たぶん、東南アジアでは一番かな。
情報としては、ハノイでは長距離バスで降ろされた場所から中心地までは、ローカルバスで4000ドン(20円くらい!)
フエでは、歩いて行けるような距離で降ろされたので、乗り物使わなくても大丈夫でした。ホイアン、ホーチミンは、また色々あって使わなかったので平均はわかりません。
ベトナムではタクシーは緑色のタクシーに乗ること!と、旅友がアドバイスしてくれました。
忘れられないのは、カンボジア。特に、私は最後にシェムリアップで、乗り物系ドライバー達と一生忘れたくないくらい、大切な思い出ができたので、乗り物系の話をする時に、一番浮かぶ人達。
結局は、個人的な感想にはなってしまうけど、カンボジアは、本当に人が優しくて、結局人を騙せなくて、困っていても助けてくれる人が多くて、一番しんどい時にいた国がカンボジアで良かったと思ったくらい、居心地のいい国でした。
で、チェンマイで傷付いて以来、乗り物系ドライバーに一切心を許さないように旅をしていたんだけど、ここで、ちゃんと旅人を楽しませようと、自分も楽しみながら仕事をしているドライバー業の人達がいるんだなってことを教えてもらいました。
料金も、どれだけ安く行けるか。ではなく、信用して感謝して払える料金なのかってことが大事なのかもってことを気付かせてくれました。
カンボジアのドライバーは、最初から騙してやろう的ではなく、きちんと交渉できる人達だなと、個人的には思っています。
アンコールワットは、宿などで一緒に行く人を探して交渉してシェアするのがいいと思います。日本人宿もたくさんあるので、結構見つかるはず。
南米も意外と、交渉系の乗り物を使わなくても移動できる所ばかりだったので、あまり乗り物交渉にまつわる思い出はないのですが、印象に残っているのは、ボリビアのラパスでの少し離れた観光場所へ行く時のことです。
こちらの記事を参照 →ラパスの月の谷へと行くのだけれど
とは言え、かなり南米の感じがわからず、ぼられるのかなと身構えていたけど、あまり南米では騙してやろう的なことも感じられず、乗り物系でも料金交渉も必要ないくらい、びっくりするような料金を言われることがありませんでした。
南米では、交渉自体には一切苦労しなかったけど、スペイン語社会なので、行きたい場所を伝えることや料金のやりとりを聴き取るのがかなりの苦労でした。
南米の他の国では、基本観光地と言えども、有名すぎる場所ばかりなので、バスが出ていて料金も一律決まっているというところやツアーで行くのがスタンダードな場所ばかりだったので、その点は楽です。
南米での移動は、どれだけ安く行けるかと言うことよりも、どれだけ安全に行けるかということを第一優先にした方がいいです。
南米旅をしている間中、外務省の旅レジ(下に詳細)から届いた情報は、邦人がタクシー強盗にあったという事件ばかりでした。
旅をした中でも南米はもう一度行きたい場所ってくらい素敵な場所だったけど、スラム街なども多く、治安が悪いのも事実。
夜中からの町歩きや移動なんて、絶対に避けた方がいいし、
明るくても平気で事件に巻き込まれてしまうこともよくあるそうです。
もちろん、そんな場所には近寄らないにしても、信用して乗り込んだタクシーに危ない場所へ連れて行かれてしまっては、どうしようもありません。
なので、基本タクシーを使うなら、空港や宿などでしっかりとしたタクシーを前払いで契約した方がいいです。
安くはないけど、安全をお金で買うつもりで。
体を傷つけられてしまっては、旅なんてもちろん続けられません。思い出にもなりません。
南米移動はむしろ、ローカルバスや乗り合いバンの方が間違いなく安全なのかもしれませんね。
最後に、これから書こうと思っている旅先。
これまた、タイとおんなじくらい、めんどくさかったー。
基本、”騙す”という感覚もなく平気で高い料金言ってくる人達なので。
その上、自分が連れて行きたい場所に連れて行こうとするってのが加わるもんだから、かなりめんどくさい。(でも、めちゃくちゃ過ぎて面白過ぎるけど)
平気でウソつくし、挙句、ドライバー同士で客とりの喧嘩し始めたりもするし。とにかくハチャメチャ。
個人的に思ったのは、トモダチになっちゃいましょう。早々と。で、騙そうとしてきたら、トモダチノリで怒るか無視しましょう。
コツとしては、真面目そうなあんまり饒舌じゃないようなドライバーを探すのがいいのかもしれません。
旅友からもらった情報としては、後から上乗せしてこないように最初にノートにドライバーにいくらと書かせる。
他には、乗る前に写真を撮らせてくれと言って撮る。そして、騙そうとしてきたら、自分は日本のトラベルライターだと言って、おまえの顔悪人として紹介するぞと言って脅し返す、なんて人もいました。
あとは、周りにいる(絶対いくらでもその辺にいます)インド人に、「この人嘘つきだー」って騒いだら、周りのインド人が味方してくれたって旅友もいました。
これは、凄くどの国でも使えると思う!周りの人を巻き込んでしまうのはいい案なんだと思います。
はちゃめちゃな人達なんで、はちゃめちゃにははちゃめちゃで返すのがいいのかもですね。
結局、どの国でも、交渉が入ると本当にめんどくさい。自分的には、決して日本で慣れていることじゃないし。
ヨーロッパなんかの先進国では、電車もあるから移動は楽だったけど、やっぱり長く旅するなら、まだまだ都会とは言えない場所もたくさん旅したい。
なので、やっぱりこれは旅するには避けては通れないことですね。
そんな旅をして、色んな経験をして学んだことは、見極める力をつける。ということです。
この人は信用できるのか、真面目そうな人なのか。
簡単ではないけど、大丈夫です。
あとは、事前に実際に旅した人のブログや情報で、いくらで行ったかをサーチしておくこと。
言われた料金にどこまで納得できるのか。
旅人の勘は、結構すぐにつくもので、こいつなんか信用できない。は、意外に当たったりするので、そういう人は無視する。
はっきり、自分はいくらで交渉する。と決めて探す。
そういう乗り物が必要な町は、いくらでもドライバーはいます。ドライバーは目の前にいる悪徳な人間だけではないのです。よりどりみどりですよ!
時間や苦労はするけど、泣きを見ないように善良ドライバーをきちんと探して乗り物には乗ってください。
乗ってから、交渉無視した金額を請求して脅してくるドライバーはいても、乗る前に断ったからと言って脅されることはないんで。
凄く思ったのは、悪徳ドライバーのしたことは、真面目に仕事を頑張っているドライバーの人達にまで泥を塗っているってこと。
自分が日本で仕事をしているのとおんなじように、一生懸命仕事をしている人達がいて、そういう人達のためにも、外国人を騙したり脅したりする悪徳ドライバーが絶滅するように、騙されずにこれからも旅したいです。
ってことで、バックパッカーの経験した乗り物料金交渉についてを書きました。
次回は、買い物時の値段交渉について書きたいと思います。
外務省が行っている旅する人への情報提供です。
自分が行く国などの情報を登録しておくと、旅の間、その場所についての危険情報などがメールに届けられるので、知ることができて便利です。
HP:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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