夜行列車は、なんと30分遅れで到着しました。
”安全に近づいているので、安心を”
っていう放送が何回も流れるんですが、
だんだん周りにいる外国人達が、ヤキモキし出します。
「いったい、いつ来るんだよ!」
「結局、何時なんだ?」
みんな、愚痴りだします。
しかも、アナウンスがスピーカーから流れるうえ、
エコーかかり過ぎで、ますますなんて言ってんのかわかんないんですよね。
そんな私も、何回か駅員に聞きに行きました。
だって、遅れるのは承知でも、その間何本か電車は来るし、
発の夜行列車だしで不安でたまらなかったんですよ~。
で、やっと遅れて電車が到着。
しかし!夜行電車とてつもなく長いんです。
でもって、自分の乗る車両がどれだかわかんない。
日本みたく、ホームに番号が振ってあるわけでもないのです。
なので、同じように乗り込もうとしている色んな外国人と、お互いチケットを見せあって、
「あなたどこ?」
「私、○番だから、もっとあっちね。」
みたいな会話を交わしつつ、乗り込み車両を見つけます。
ちなみに私は、11号車でかなりホームからはみでたところでした。
もはや、普通の道。
さあ!再び新しい旅の始まりですよ!
夜行列車に乗り込みましょう!(^O^)/
電車、かなり車高があって、ホームじゃないとこなんで、乗り込むのに駅員さんに腰を押してもらいました。笑
ほぼよじ登り状態。
で、乗り込むと乗務員さんが、部屋まで連れて行ってくれます。
車内はこんな感じです。
1部屋2人づつなので、知らない人と同部屋になるわけですが、
ここ超肝心なとこですね。
どんな人と一緒かな。どきどき。
女性でした。一安心。
しゅうさんという中国人の方で、彼女の英語は超堪能でした。
せっかくの御縁なので色んなお話をしました。
彼女は短い休みで一人旅をしているそうで、
「あなたも一人でしょ?
一人旅をする女性はかっこいいわ。
私は、○○と○○と○○を旅したことがあるの。タイは2回目よ。一番好きな国は~~~」
かなり一人でぺらぺらと喋る人で、時々チャイニーズイングリッシュの聴き取りが苦手な私は、置いて行かれそうになりました。
二人で会話してるのに、置いて行かれたらとんだアホだなぁなんてことを考えながら、また私は距離を離されていたのでした。
バンコクから来た彼女は、すっかりくつろいでおり、車内の整備についてあれこれと説明してくれました。
この扉は、隣の部屋と繋がっていて、4人の時とかに開放できるようになっているようです。
しゅうさんはなおも自分の話を話したのち、いきなりの質問に変わりました。
「タイは初めて?私は10年前に来たの。」
「うん。初めて。」
「タイの前は、どこかの国に行った?」
「あ、ああー。トランジットだけだったから」
あわわ、上海で中国人に冷たくされたことは言わないでおこうそうしよう。。。
「タイは初めてだけど、タイ人はすっごく優しくて助けてもらってるよ。」
しゅうさん「ええ!タイ人は、みんなフレンドリーよ。」
ですよねー。
違いますよねー。( ̄▽ ̄)
結局、嫌味を言ったような形になってしまったけど、上海話はしゅうさんが知るはずもないのでセーフとしよう。
いつか、中国のいいとこを見つけにリベンジしたいし。
乗って30分もしないうちに、乗務員さんがベッドをセッティングしに来ます。
2段ベッドになっているので、組み立てて、布団をひいてくれます。
駅でチケットを買ったときにもう、下段と上段を指定して買っているのですが、(たぶん上と下で値段が違う。下の方が高いけどいい)
しゅうさんは、仕組みをよくわかっていなかったらしくて、下に行きたかった様子。
いやいやいや。
しかし、わざわざ駅員に聞いていました。
「あなた上ですよ。」
って、チケットを見た駅員にそっけなく答えられていましたが。。。
「サヨは、いつチケット買ったの?」
「2日前だけど。上と下の席どっちがいいか聞かれたよ」
「私、そんなの聞かれてない。。。」
そう言われましても。。。
あとはさっさと就寝です。
「サヨ、退屈?まだお話する?」(・∀・)
「ううん。寝る。」(´▽`)
しゅうさんが嫌だったわけじゃなくて、ほんっと疲れていたので、早く自分の世界に入りたかったのです。
さて、大好きな音楽を聴きながら、寝ようかな。
1曲目に流れてきたのは、大好きな関ジャニ∞のBJです。
うんうん。
再スタートに本当にふさわしい曲。。。
まさに風に吹かれた旅なんだよ。私の旅も。。。。
どこに向かってるんだろう。私の最終地は。。。
でも、どこへだって行ける。今なら。。。
ピッ 停止。
私、寝台列車だめでした。。(´д`lll)
進行方向に対して横向きに寝なくてはいけなくて、
ぐわんぐわん揺れるし、カーテン閉まってて景色も見えないし、
たぶん開いてても夜だから何も見えないけど、
で、酔いました。
気持ち悪い。。。。。。
そういうときに限って隣の部屋のカップルが、なんか濃いにおいのものを食べてるもんだから、においでますます気持ち悪い。
たまらず、起きてバックパックから酔い止めを取り出して飲みました。
そのあとは薬も効いたらしく、すぐに眠れたんですが、
とにかく夢見が悪かった。。。
何かの雛を、「はるこが。。。!」って抱えて泣きながら病院に向かっているんだけど、
途中で変な幼虫みたいな、気味の悪いものに変わってしまったり、
泣いている子供に声をかけたら、その子が血の涙を流しながら振り向いたり。。。
私もう、寝台列車は二度と使わず、バスか普通の列車で移動します。
それから、電車は噂に聞いていた通り、エアコン効かせすぎでまさに冷蔵庫でした。
ヒートテックを着込んで行ったのですが、具合が悪くなったときに窮屈に感じて脱いでしまったので、
もうどうしようもなく凍えていました。。。
そんな人生初の夜行列車は、さんざんな夜になりました。
朝は、乗務員が、おはようおはよう、と扉を叩いて起こしてくれます。
カーテンを開けたら、すっかり明るい。
チェンマイに到着です。
チェンマイは小さい町だから、私達また会えるわね。と、しゅうさん。
またね!と挨拶をして別れました。
チェンマイ駅のホームはこんな感じです。
駅名の前で、写真を頼まれたので、ついでに私も撮ってもらいました。
チェンマイも象!!
そして、私はまだ気付いていなかったのです。
この後、私の旅史上最悪で一生忘れられない、こびりついた嫌な思い出に遭遇する羽目になるなんて。。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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