ニュージーランド留学 の頃の記事を古いブログから移行します。
*日付は留学時のものではありません*
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冬の入り口?もう入っているのかな?わからないけど、とっても寒かったけど、急にまたとても暖かい日が続いています。
もちろん、日本以外で暮らすのは初めてとは言え、季節の過ぎ方も日本とは違うから、どんな感じか過ごしてみないとわからないものだなと最近特に思います。
上着を買いに行こうか迷ってたけど、もうちょい様子を見てみようかな。
とりあえず、最近はちょっと気分が落ち込むことも続いていたので、そのままその気持ちに引きずられないように、もう一回気持ちを入れ替えることにしました。
やり方は簡単。
部屋にある大きな鏡の前に座って、自分に向かってつぶやくのみ。
私はもう、昨日までの私じゃない!
バス停について、いつもの近所の人達と軽い挨拶と会話。
本当に、小さな会話でも人と話すことって大事なんだなと、ニュージーランドに来て思い知らされています。
沈黙は、心にひたすら錘を沈めてしまう。
バスに乗り込むと、先日バスカードのことでもやもやさせられたドライバーでした。
お!おっさん、久しぶり!
先日なんだかんだ言われて、何も教えてもらえなかったけど、私のバスカード、ちゃんと機能できてます。おじさんには何にもしてもらえなかったけどね!!
と、心の中でつぶやきながら、ふふんってな具合に乗りこんでやりました。
まぁ、おじさん、なーんにも覚えてなさそうだけど。
学校に到着して、シェインがいたので、先日話した梅干しをあげました。まぁ、お菓子のやつだけど。
韓国でも梅干しってあるのかと思ってたけど、味付けが甘くて日本のとは全然違うそう。
「でもこれ、お菓子のやつだから本物はもっとしょっぱいよ。」
サウジアラビア人のフセインも気になってそうなのであげました。
まぁ、反応は思った通りだけどね。
「サヨは、これが好きなのか?」
もちろん好きだよ。
「俺は異文化に触れて、ショックを受けている。日本じゃ暮らせそうにない。」
日本の梅干しはわかりやすいですね。でもミッシェルは美味しいって言ってくれたけど。
そうそう。朝、パパから学校に返してくれとDVDを渡されていました。
なんでパパから学校になんだろうと謎だったけど、すんなり理由も聞かずに受け取ってきたので、ランチの前に事務室に行って渡しました。
するとこれは、サウトが借りていたものだったことが判明しました。
「サヨは、アフターケアをやらされているわけね。」
と笑われました。
ついでに、先日サウトが突然出て行った件について尋ねてみました。
彼が、”僕は他の国の人とは暮らせない”と言っていた事。そんなに私の存在がストレスだったのかなと。
すると事務員さんは驚いた顔で笑いながら、「とんでもない!」と。
ここで事実がやっとわかったのです。
その時の出来事→ オークランドスカイタワーそして問題児サウト去る
なんとサウトは、自ら出て行ったと思っていたけど、実は追い出されたことが判明しました。
パパとママは優しい人だから、表には出さなかったけど、彼の身勝手さにかなり頭を抱えていたらしいのです。
”彼は、夜遅くまでリビングで起きているんでしょ。
みんなが寝静まっているのにも関わらず、平気で大きな声でスカイプをしていたり大音量で音楽を聴いているのよね。
そして最後にリビングを後にするくせに、電気もストーブもいつも付けっぱなし。
ごはんを食べながらパソコンをいじっているんだってね。
自分の機嫌次第で呼ばれても返事もしないようね。”
事務員さんが次から次へと説明してくれたことは、全部実際に私も見てきた知っている事でした。
実はもうずっと前から、次の居場所が決まり次第出て行ってくれと言われていたけど、長い間居座っていたそうなのです。
学校としても、そんな問題児を簡単に違うホームステイ先にと言うわけにもいかなかったから、自分でシェアハウスなり何なりを探せと言っていたそうです。
おおー!そこにもう一つ加えたいよ!
奴は私にキスをしろだの、マッサージしろだの言ってくるんだよ!って。
まぁ、さすがに言わないでおいてあげるけど。
いつもパパもママもあんな嫌な奴に笑って接していたから、ニュージーランド人は心が広いなって思っていて、それともあれが気になるのは、私が細かい日本人だからかなと思っていたけど、ちゃんと私の感じていた事は世界の常識でちょっと安心しました。
あの日、奴が扉を閉めた後、パパとママがハグし合ってなんか話していたのを見ました。
私はあれが、「彼が出て行って寂しいわ。」って言っていたのかと思っていて、だとしたら私が彼を追い出したようで申し訳ないなとずっと思っていました。
でも実は、「やっと出て行ってくれたわね。」だったんだ!
ってのは冗談にしても、なんだか心の靄が一つ晴れたかのような、パズルのピースがちゃんと合わさったかのような爽快感と言うか、すっきり感。
そんな爽快気分で、今日は先日言って美味しかったインド料理のお店でカレーと、ちょっとしたお祝いに違うお店でデザートも食べました。
ここのフードコートは多国籍フードコートなので色んな国の料理屋さんがたくさん入っているのです。
デザートは台湾料理のお店でかき氷。
もやもやが一つ晴れた後の甘いものは、美味しさも倍!
放課後、いとこのちびちゃん達に、簡単な英語の絵本を買ってあげようと思い、ダウンタウンの色んな本屋を周りましたが、いまいちこれってのが見つからず。
帰国へのお土産さがしもそろそろ本腰入れないとなって感じです。
今日のキウイハズバンドのパパお手製夕飯は、チキンと野菜のスープです。
ハーブベースの味付けに、大きな骨付きチキンとごろごろ野菜たっぷりのスープはスープと言うよりも、なんと言ったら。
そこにママが、手作りチーズを入れてくれたので、パパの濃い味もマイルドになりました。
食後、ママは美容室へ出かけて行きました。
パパは、今日は何のDVDを見ようかと言いながら部屋に行って持ってきたのは、ガーフィールドの映画でした。
ふふ。
完全子供向けのDVDだと思うけど、私レベルの英語力にはぴったり。
パパと一緒に見ているとそのうちサウトがやってきました。
あの日、一緒に来た友人の彼も一緒でした。
またしても、何だろうと思ったけど、パパがリビングの端っこから、大きなカバンを持ってきたところで、全ての点が頭の中で繋がりました。
あれからもう何日も経ったけど、たぶんパパは、なかなか自分で部屋の荷物を片づけに来ない奴の部屋を自ら掃除したんだな。それで出てきた学校のDVDを、今朝私に託したんだなと。
部屋の全てが片付いて、荷物を取りに来いと連絡したんだろう。
そんなことを考えながらも、私は離れた場所から二人のやりとりを眺めていました。
人の別れの瞬間って言うのは、見ているとせつないなーと。
嫌な奴だったけど、もはや大っ嫌いだったけど、私が来たばかりの頃、何かと世話を焼いてくれたり面倒を見てくれて、親切にしてくれたことも少しはあって、サウトにもいいとこあったんだよなーなんてことを改めて。
出て行くのではなく、追い出されたと言う事実を今日知ったからなおさら色んな感情になります。
奴は悪人ではなかったと思うけど、でもどの国に行ったって、人の気持ちを考えないと、思いやりなしじゃ上手になんて生きて行けないんだと思う。
彼はこの経験で、この先何か変わったりするのかな。
「なんて言ったらいいか・・・」
そう言ったサウトは、照れ臭そうにパパの前に立って、顔も見れずにいました。
お礼を言えばいいのに。サンキューも言えずにいました。
「いいんだ。わかっている。」
パパはそう答えて、サウトを励ますように軽く腕を叩きました。
彼は確か、3年くらいはニュージーランドで生活すると言っていたから、まさか彼の方が私よりも先に家を出るとは思ってもみなかった。
あれから本気で彼を大嫌いになって、私が帰国する日、彼に挨拶はどうしよう、するのがちゃんとした対応だとは思うけど、挨拶したくないなーなんてことも実は考えたこともありました。
でも今日、急にそんな日が訪れたけど、彼は結局、私の存在に気付いているのかいないのかもわからないほど、私の方を見ることすらいっさいありませんでした。
むしろ、彼の友人が私の存在に気付くと、挨拶のように小さく手を振り笑いました。
そして、サウトは何も言わずに家を出て行き、彼の友人がパパにバーイと一言言って扉を閉めました。
友人に付き添ってもらわないと、来ることもできなかったんだな。
あんなにも横暴に偉そうにふるまっていたサウトは、実はとんでもない意気地なしでした。
それがサウトの正体だったんだと、今日ようやくわかった。
まぁ実は、まだ学校では顔を合わせるんだとは思うけど。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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