我ながら、自分の旅一番の後悔だなぁと思う。
タイでソンテウに騙されて怖い思いをした時よりも、カンボジアで現地人のおっさんにブチ切れた時よりも、体調を崩しまくって、行きたい場所ややりたいことができなかったことよりも。
女子海外二人旅って、喧嘩する確率が高いって言うけれど、私もまんまとその確率に当てはまってしまった一人です。
アメブロから移行してるブログがちょうどカンボジア編に入ったので、私の旅史上一番ってくらいの後悔の女二人旅大喧嘩事件について、それから女子二人旅について、色々書きたいと思います。
バックパッカーで長い旅の途中だった私と、旅行のつもりで来た友人。
そりゃもう、違うのは当然ですよね。
ましてや友人は寸前まで、別の友人達とリゾートでバカンスを送っていて、そのままなんだかきついバックパックの旅に合流すると言う、
そりゃ当然、すっごい差だったわけです。
それまで東南アジアの悪徳ドライバーと戦ってきて、1ドルたりともぼられたくない私と、
とにかく暑くてしんどいから、お金を高く払ってでも早く移動をしたかった友人。
でも長い旅では、その1ドル2ドルの節約が結構大事です。
そこで割り切って、”友達との旅行”に切り替えればよかったんだけど、自分の中で譲れない事とか、こだわりとかが出来てしまっていて、
ましてや友人と別れた後もまだまだ続く旅だったので、どうしても合わせることができなかったのです。
それによって、泊まる宿のグレード、入りたい食事の店の違い、現地での移動方法。
ことごとく、どっちかが我慢するようなすれ違いが生まれていました。
誰かと旅をするのに、旅のスタイルを合わせるのは自分にとってもすっごく重要。
結果、旅ブログの結末の通り、胸が痛い勉強となってしまいました。
これを感じてしまった。
一緒に国境でビザをとる約束も無視して、自分の分だけビザを用意してきていたりとか、
すでに合流する前から信頼されてないってのもわかったけど。
こんな私でも、一応合流するまで一人で旅をしてきて、東南アジアのあれこれや旅のノウハウは、身につけてきたつもりだったけど、
それらを完全に信頼してくれてないんだなと思ってしまったのです。
なので、ここは○○だよ、とか、○○するといいよ、とか言っても
「それ本当?」「本当かなぁ?」「本当に大丈夫?」
なんて言葉にいちいちイラッとしてしまったのです。
例えばバスチケットをとる時、現地ツアーを探す時、バスに乗る時、トゥクトゥクの移動料金の相場。
そのうち、どうせ信頼されていないから、いちいち承諾をとるのも相談するのも嫌になってしまいました。
特に感じたのは、目的地までの道で、
あっちから行った方がいいと言うのと、そっちの道を行った方がいいっていう今思えばくだんないお互いの主張。
ベトナムではバイクが凄いから、重い荷物を担いだまま、大きな道はなるべく横切りたくない私と、自分の国でバイクに慣れているから、避ける必要がないと考えている友人との違いもありました。
道なんかで言い争いになるくらいなら、いっそ任せてしまった方がいいやと思い、地図を見ることをやめました。
でも結局、記憶違いっていう、また信用されてないことを浮き彫りにするような出来事で、第三者まで巻き込んで、溝を深めてしまったんですけどね。。。
でも、私も私で、結構そそっかしい彼女を、ある意味で信頼していない部分がありました。
信用したら、鍵を失くしたかも事件もあったし。
二人旅は、本当に頼れるのはお互いだけです。信頼関係なしに、楽しい二人旅は成り立たない。
自分はしっかりしつつも、任せるところは任せて、引くところは引いておくってのも、大事なんだなと思いました。
これまた、二人旅あるあるだと思いますが、
私の場合、カンボジアで倒れて、一日何もできない日を作ってしまった。
そして、その後無理して出かけたはいいものの、やっぱり体は結構きつくて、
元気いっぱい有り余る彼女に合わせることができず、あれも行きたいこれも行きたいと言う言葉に自分勝手だなーとすら感じてしまった。
そして体が元気じゃないと心まで元気じゃなくなって、もうこれ以上友人に振り回されてたら、私、死ぬな。となってしまったのです。
これに関しては完全、自分のせい。体調管理は一人旅以上に、ほんと大事です。
と、ここまでネガティブなことばかり書いてきてしまいましたが、だけどやっぱり女子二人旅もいいもんだなーと思うこともありました!
同じバックパッカー同士で、節約欲も同じで、行きたいお店なんかも気があった彼女との旅は、凄く楽しくて心強かった。
一緒にフットマッサージに行ったところ。
やめとこうって思うことが同じで、さりげなく合わせてくれて、
現地の人に対する想いなんかも全く一緒で、こんな出会いってあるんだなー、旅からのプレゼントだなーと思うくらい。
彼女とは途中で別れて、別々の町を旅して、また違う町で再会して、とても居心地がいい旅を一緒にしました。
お揃いで買ったドリンクホルダーは、今でも私にとっての宝物で、今も旅には必ず持っていく必需品。
お互い全く違う国に行ってお別れした後一人になった時でも、彼女も今これをつけて旅してるんだなと思うと、
本当に心強くて、繋がりを感じていました。
パーイの山奥の一人山登り。
そしてその後、日本から時間を割いてタイまで逢いに来てくれた友人との束の間の時間も、
凄く安心できて、全く苦にならない楽しい時間でした。
なんか、相変わらずの体調不良で、目に不調をきたしたりもしたけれど、無理しないでいられたし、
それなりに長い付き合いの友人との時間は、ほんと旅のおあしすというか、安心できること自体がありがたかった。
わざわざ来てくれたのに、かなりお世話になったし、苦手な街チェンマイもなんとか最後にいい思い出が出来た。
帰国したら、すぐに東京でいつでも会えるのに、別れ際すっごい寂しかったのを思い出します。
一緒に行ったニューハーフショー。
ほんと、女二人旅は信頼なくしては、うまくいかないなーと思い知らされます。
思い返してみれば、10代最後に親友と二人で少し長い旅に出て、西日本を旅したことが私の旅人生の始まりでもあり、いい思い出でしかないのです。
そして、歳をとったらもう一度二人で旅をしようねっていう約束を、大事に大事にしています。
人生の中で、たくさんの人と出会っても、一緒に旅をするほどの友達って言うのは、そうそう居なくて、偶然の出会いでも、なんて貴重なんだろうと思うのです。
それこそ、必死で大事にしなくてはいけない時間ですよね。
呉さんとの喧嘩しまくりのホーチミン、カンボジア旅は、批判なんかも受けたりしたけれど、
一番後悔しているのは自分です。
呉さんを置いて、私だけカンボジアを出てしまったこと。
あの日々は、私も初めての長旅で疲れてもいたし、でも何を言っても苦い思い出であることには変わりありません。
今だったらもうちょい違う結末に出来てたと思うけど、未熟だったなぁ、そして、海外に行ったら、誰しもが余裕がなくて、自分のことで精いっぱいになりがちだなぁと思った。
だからこそ、やっぱり信頼関係、思いやり大事です。
任せるところは任せて、任せて欲しいところは信頼してほしい。そんな話し合いが必要だったんだと思います。
もちろん波長が合ってお互い自然にできるのが一番だけれども。
でも、こうして振り返って、写真も見返してみて気がついたけど、
呉さんが私の前を歩いている写真は、一枚もないんですよね。
私の撮りたい景色の中に、彼女は入りこむことはせず。
それは、いつでも隣を歩いていてくれたから。そんな優しさの証に今更ながら気がついたりもしました。
そんな彼女は、今では新米ママになって、国で忙しくしています。
彼女との思い出は、この東南アジア旅だけの一件ではないし、それまでのたくさんの思い出ももちろん。
しんどかった時に、彼女と過ごした時間に何度も救われたりもしました。
そして、今でも大切に思う友人です。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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