PM8:00、ウユニを出発したバスは、夜道をずっと南下していきます。
オンボロバスにも、長距離バスにも慣れてるし、しっかり準備もしていったけど、
それでもこのバス、本気ですきま風がびゅうびゅう吹いて、凍えそうだった。
地元民はみーんな、本気の分厚い毛布持参してました。
車内は、電気も消えそうなほどに薄暗く、ちょっと気を引き締めました。
これは、ツーリストバスではないのです。
完全、ボリビア人だらけのローカルバスです。
そして、バスのシートは、壊れていて、ほんのちょっと寄りかかるだけで自然に倒れるので、
もうそのまんま、ガタガタ道をもたれながら、星空を見ていました。
なんか、ラオスのルアンパバーンからビエンチャン行きのバスも、こんな風にオンボロで、
倒れるまんまに一面の星空を見てたなー。
旅先で、色んな国の景色がリンクする時間も好きです。
で、すっかり眠りこけていると、バスが停まって、運転席との仕切り扉が開くと、
おじさんが一人乗り込んできて、チケットを見せろと言い、ちぎって行きました。
チケット確認だけかなと思っていたら、他の乗客たちは、確認された後、みんな荷物を持って降りて行くのです。
まだまだ真夜中。
え?
ビジャソン着いたの?
さすがに早過ぎでしょ??(・Θ・;)
誰かに聞いてみようにも、乗客は完全ボリビア人で、みんなそそくさと急いで降りて行くので、どうにもかけられず。
でも、たった一人だけ、欧米系の男性がいたので、聞いてみました。
「バスって乗り換えるの?」
「そうみたいだ。君、ビジャソン行くのか?俺もだ!」
イタリア人男子、ルカとの出会いです。
しかし、乗り換えあるなんて、事前に言っておいてほしかったんですけど。
長距離バスは好きだけど、乗り換えのシステムは嫌いです。
なぜなら、せっかく指定席でも、乗り換えると、たいてい席取り合戦になるからです。
というか、乗り換えても指定席は指定席なはずで、シート№も変わらないと思うんだけど、
乗り換えたバスには、すでに私たちの席には人が座っていました。
もしかしたら、ここからは自由席制なのかもなので、仕方がないので、空いている席を探すと、
さっき声をかけたルカの隣の席が空いていたので、座らせてもらいました。
海外のローカルバス、いかにもの外国人の隣は空いている。ってあるあるだね。
とりあえず、ルカの隣は安全そうなので、すぐにまた眠りこけました。
そして、AM4:00、バスは再び停車し、みんなどんどん降りて行きました。
はて。
到着予定時間よりはるかに早いが、今度こそビジャソン着いたの???(・Θ・;)
寝起きとわけのわかんなさでおろおろ。。。
ルカが、地元民を捕まえて聞いてくれた。
やっぱり着いたらしい。
こんな早く着いてしまって、国境もまだ開かないのに、この満天の星空の、
しかも寒空の下、放り出されるのか。。。
しぶしぶバスを降ります。
雪こそなくても、まだまだ標高も高いし、ここはスキー場かって思うくらいに寒い。
そして、国境だから仕方ないけど、何もない。
店も開いていない。
ガタガタ震えながら、ルカが言います。
ル「俺ら、どうする?どこへ行けばいい?ここに居たら、凍えるな!」
さ「とりあえず、歩いて行ってみない?何か中に入れる建物があるかもしれないし。」
ル「OK。早く行こう!」
そして、歩いてすぐのところに、ありました!バスターミナル!!
ボリビア人達はみんな、この中で国境が開くのを待つようです。
バスターミナルと言えども、やっぱりこの時間は、カウンターも開いてないし、
外よりは、若干ましってくらいの場所で、やっぱり極寒です。
みんな毛布にくるまって、寄り添い合ってます。
いやぁ。ボリビアの国境厳しいなぁ!!
こんな経験、日本じゃしないから。
この厳しい場所ですら、ボリビア人の日常なんだなぁと感じます。
そしてやっぱり、旅に出たから、経験してるんだなとしみじみ思います。
私は、ボリビア人のおばちゃまお姉さま達の寄り添い合ってる横に座らせてもらって、
ゴロー丸とルカは、床に座って国境が開くのを待ちます。
そして、バスターミナルは、野良犬がかなり多くて、
と言っても、威嚇してくるような凶暴な子はいなくて、なつっこい子ばかり。
ルカは、かなり犬に好かれる。
ルカの周りには、いつしか犬がたくさん。
あ、ほら、ゴロー丸のことも見てくれたよ!
しかし、ゴロー丸、こんな可愛いワンさんにビビる。
スペイン語が話せるルカが、その辺の人に聞いてくれたところ、
国境が開くのは、7時と言われました。
うーん、でも6時には開くはずなんだけど、とにかくまだまだ時間はあります。
眠ったら凍えるんじゃないかって寒さの為か、全く眠くありません。
でも、私が苦手な陸路イミグレで、一緒に国境越えをしてくれる外国人仲間がいるのは、
とても心強いです。
ルカとは、いっぱいお話ししました。
私の話、ゴロー丸の話、そしてルカは、イタリア人で、教師をしに今はブラジルに住んでいること。
「イタリア語の先生なの?私も日本語教師だから、同じ職業だね!」
「おお!じゃあ、俺が日本に行ったら、君は俺に日本語を教えてくれよ!」
「もちろん!いつでもおいでよ。」
そして、お金が貯まったら、オーストラリアに留学するつもりでいること。
そしたら、日本を含め、ちょっとアジアを旅したいってこと。
日本のアニメが大好きなこと。好きすぎて、日本のアニメのタトゥーまで入れてること。
「ワンピースは、最高に好きだ。」
「そうなの!?私、今チョッパーのタオル持ってるよ!ほら!!」
「おおー!それは、ナイスだね、But I hate Chopper」
(^▽^;)
(^▽^;)
(^▽^;)。。。。。。なぜ?
その頃、ゴロー丸と言えば、昨日の別れとローカルバスのショックでテンション下がったまま、
今後の不安もあるのか、何度もトイレを往復していました。
そして、隣のベンチが空いたので、隣にルカが座ると、ちょっとだけ日本語の授業をしました。
そんなやりとりを、そばに居たボリビア人も興味津々で眺めてました。
ついでにいつも海外で仲良くなった外国人にはしていること、
ルカの名前を日本語で書いて渡しました。
「日本語には、平仮名とカタカナと漢字があるからね。これは、平仮名とカタカナ。」
「うんうん。漢字は?俺の名前、漢字だとどう書いたらいい?」
「うーんそうだなー。漢字にするとたくさん作れるんだよ。名前の由来とかがわかれば書きやすいけど。
とりあえず、こんな感じかな~。
留花 琉香。。。でもこれは、女の子っぽい名前になるんだよ。」
「なるほど。」
瑠加
「おお!それがいいな!それクールだ。」
「そうだね。じゃあ、ルカの漢字はこれね。」
ノートにルカの漢字名を大きく書いて、破って渡します。
この過酷な状況もあり、ついさっき出会ったなんて思えないくらい、仲良くなれました。
ちなみに、このバスターミナルの中を少し散策すると、
1階には、たくさんのカウンターがあって、ボリビア国内のあらゆる町へのバスチケットが売られています。
そして、2階には、待合所があり、ここにもちょっとだけの椅子があります。
正直、この広いスペースに、もっと椅子を置けば、
みんな1階の冷え切った床に座らないで済むんじゃないかと思うんだけど。
ちなみに、ボリビアの最南端で、レトロな日本に出会った!
これ、今も使えるのかわかんないけど、確実に日本から来たんだろうな~。
って違う国のおさがりだったりして。
トイレは、この2階の奥にあります。
ドラム缶から水を汲んで、自分で流す式。
いつしか、目が合った時に、挨拶を交わす時の、
「Hola!」
も、当たり前のように使えるようになった。
まだまだ南米旅は続くので、スペイン語もどうにかしなきゃだけど。
チョリータさんには、ボリビア抜けたら、しばらく出会えないかな。
南米旅開始直後に、空港で一緒に写真を撮った仲良し家族にも、
チョリータさんのおばあちゃんがいて、
家族と一緒に写真撮ってくれてありがとねーって、優しい笑顔でお礼を言われたな。
そんなことを、チョリータさんの背中の長ーい三つ編みを見つめながら思っていました。
どんな国でも、国境では、ちょっとだけ切なく思うよ。
でも、次の国へのドキドキも尽きない。
そして、AM6:00過ぎ、イミグレへ向けて、3人で歩き出します。
ベンチでちょっとだけ仲良くなった、ボリビア人に飴を配って、笑顔でバイバイ!!
外は、いつの間にか明るくなっていました。
イミグレを抜けて、アルゼンチンの国境側の町、ラキアカへGo!!
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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真面目なサラリーマン旅をする
アメブロのお気入りに入れ
PCのお気に入りに入れ
どこからでもビューーンとできるように
しました
目線が違うと面白いものです
どんなことでも正解はない
嫁目線 亭主目線
それぞれなんですね
I hate Chopper.
にウケました(^o^)
なぜ~⁉︎(笑)
寒い中待つって大変ですね。
ルカ君に出会えて良かった(^o^)
読んでて私まで心強かったです☆
ゴロー丸君のブログ
読みましたよ。
だいぶイメージが違いました。
たくましいやはり サヨちゃんが選んだ人
素敵なブログでしたよ。
昨年、日本語教育検定試験に落ちました。
熱意と知識はあるつもりですが、あの試験は
無駄な知識も多く求められるような気がしてます。
日本語の教師になりたかったんですがね。
学生時代はスペイン語、社会人時代は中国語を
かなりやったので…
余計な話でした。日本語の教師と聞いたので。