愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)は、世界で一番優しい気持ちになれるお寺かも。
三連休のど真ん中の日、嵐山は大混雑で竹下通りみたいになっていたのですが、
このお寺に向かうべくバスに乗り込むと、人はとってもまばらでした。
今日はとっても癒される1200体の羅漢像に出会える京都のお寺を紹介。
写真がたくさんで長くなっちゃうので、2回に分けて書きたいと思います!
上にも書いた通り、バスに乗り込んだ人はまばら。
京都で地名の最後に野がつく場所は、昔、風葬が行われていた場所なのです。
このお寺のある場所も、嵯峨野という場所で、さっきまで居た嵐山の渡月橋付近とはかなり雰囲気が代わり、山を登っていくのもあってか、どんどん寂しい場所に感じます。
そして、誰も降りないバス停でひとりバスを降りると、目の前にありました。
愛宕念仏寺
門を抜けるともうすぐに、可愛い羅漢像がお出迎えしてくれます。
このお寺は、奈良時代に建設されたお寺だそうです。
それから、洪水などの自然災害や戦争などにより、何度か廃寺となりながらも、昭和30年に新しい住職の手により再建されて、
後、昭和55年に境内の復興工事が始まると、賛同した参拝者によって昭和56年より10年かけて、1200体の羅漢像が彫られたのです。
ここの石像の特徴は、なんてったって、可愛らしい石像がたくさんだと言うこと。
どうしても、お寺や神社などと言うと、思い浮かぶのは厳正な顔をした像ばかりですが、
ここでは他のお寺などでは見られない、ユニークな症状をした石像が、次から次へと姿を現すのです。
思わず、こっちも笑顔になってしまうような像がたくさん。
可愛らしい像の後ろに、何かを叫びそうな顔の像。
と言うのも、これを彫ったのは、職人ではなく一般の方達だからというのも大きいのかも。
どれもみーんな表情が違って、茶目っけたっぷりの石像も。
仏像が並ぶだなんて、なんだか鬱蒼な気がして、ちょっと怖い場所にも感じるけど、
本当に全くそんなことがなくて、ひとつひとつを見ていくだけでも楽しくて、気付けばすっかり癒されているのです。
山奥の静かな場所なのもいいし、つるつるに磨かれた石像ではなくて、苔なんかも生えていたり、草の中に佇んでいたり、草のつるが石像を登っていたりと、
そういうのも凄く絵になるし、いいなと思うのです。
静かなのに、にぎやかな笑い声が聴こえてきそうで、とっても幸せな気持ちになるのです。
これを彫った人達、みんな素敵だなー。
背中を見ると、名前が彫られています。作者の名前でしょうか。
こういう壺も似合ってる。
よく見ると滝の向こうにもいらっしゃる。
上へと登っていくと、三宝の鐘があります。
誰でもこの鐘を鳴らすことができ、心地よい音が響き渡ります。
そして上には、更に凄い数の並んだ羅漢像がたくさん。
この景色には圧倒されます。
ここは、ふれ愛観音堂です。
中には、観音さまがいて、触れると心身の痛みを癒してくれるそうです。
これまた、凄くいい表情だなって思って。
このお寺の観音さまなだけありますね。
更に上には、法師像
綺麗な菩薩像があります。
まるで、わいわいと楽しそうに笑う千二百羅漢を、静かに見守っているように見えます。
なんて、穏やかな場所なんだろう。
例えば、亡くなった人達には、こんな風に幸せに大きく笑っていてほしいなと思うのです。
そして、その願い通りにたくさんの笑顔がここに居るのです。
そんな世界がここにある気がして、なんだか温かい気持ちになって、
この羅漢像に会いに来て良かったなと心から思えたのです。
次の記事で、とっても可愛くて癒される羅漢像をたくさん紹介します。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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