backpacker 一人旅情報・旅日記 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

旅日記 マカオ 負の世界遺産など

マカオの大砲台が並ぶモンテの砦

投稿日:2018-05-05 更新日:

中心部からは、マカオタワーよりもこのグランド・リスボアのカジノビルがとにかく目立つ!

意外と中心部から北部は、民家も立ち並ぶ庶民的な場所なんだけど、とにかくこの存在感と来たら。なんだかビルに見降ろされてるみたい。




 

続いては、モンテの砦へ向かいます。

聖母教会をマカオに建てたイエズス会が設置した大砲が今もなお、たくさん展示されている場所です。

聖ポール天主堂跡からすぐそばにある丘を登っていくのです。

さっき、聖ポール天主堂跡の裏側に登ることを速効で諦めたへたれでありますが、結局自分が見たいものが丘の上にあるので、こんなしんどい階段を登る羽目になっております。

 

見えてきた!

イエズス会が、こういう大砲とかも建てるんだぁってのも正直な感想ではあったのですが、高い場所に造られただけあって、マカオでは戦時中、一番の重要な攻撃、そして防御の場所でもあったそうですね。

この場所によって、オランダによる2度もの攻撃からマカオを守った凄い場所なんだそうです。

 

到着!要塞の中への入り口。

やっぱりここにもヨーロッパ色が強く反映されていると思います。

中にある博物館はまさにヨーロッパに来たみたいな外観。

しかし、周りを見回すと大砲が何台も設置されていて物騒。

今じゃもうリスボアホテルを撃ち壊しそうな勢い。

ゴロー丸がおもむろに言いました。

「サヨってさあ、なんでこんな戦争の跡地とか好きなの?この大砲でだって何万人の人が殺されているのに、よく喜んで観に行くよね。」

 

なにをー!!

 

私はただ負の世界遺産が見たいだけなのだ。

そこには興味を超えた私なりの想いがあって、レポート用紙に書くくらいじゃないと簡単には説明できないくらいの気持ちはある。

まさか、それらをいとも簡単にひとこと感想文で批判されるとは思わなかった。

その上、イラッとしたのは、リアルモンハンとか言って、ゴロー丸が大砲の前でポーズを決めてきたことです。

載せてやろうかとも思いましたが、ばかばかしいので放っておくことにしました。

そんな場所で、自分入れて写真撮る方がどうかと思うし!

 

しかし、本当にこんなので撃たれたら街なんて一瞬で壊滅状態だと思う。

どんな理屈であれ、攻撃と防御は背中合わせですね。

 

この丘のてっぺんは、マカオの街がぐるっと一望できます。

南側、遠くにマカオタワーがそびえ建っています。

これは西側。聖ポール天主堂跡が真下に見えます。

そして必ず、その方向へ向けて大砲が設置されているのですが、

こちら側、北方面には、大砲は一台も見当たりません。

何があるのかと言うと、こっちは中国大陸。

つまり、中国は敵ではないということで、北向きの大砲は設置されなかったそうです。

この小さな丘が境界線になっていて、あっち側の人達は死んでも構わないけど、こっち側の人達は殺しませんと言うはっきりとした意思表示です。

なんか余計に大砲の向きということだけで、ブルーな気持ちにもなってしまいました。。。

 

途中で出会ったラジオから音楽を流してダンスをしていたおばちゃん達。

このダンスが可愛くて、ちょっと救われました。

お決まり。

世界のゴミ箱シリーズ。マカオ編をこんなとこで見つけた。

戦争の爪痕ではない、人間の底意地の悪さなのか変な執着心というべきか、心情を思いっきり映した負の遺産的な場所はちょっと気分が落ち込みますね。

戦跡の中でもこういう境界線的な場所は、ちょっと珍しい気がします。

 

戦争には敵と味方がいて、そもそもはそんなものないのに、戦争によって造り出して、殺してもいい人、殺しては駄目な人って分けてる。

モンテの砦は、戦時中の人間のあらわな醜い感情を教えてくれる場所でした。

 

 

 

あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
ランキング参加中です。応援のワンクリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 旅行情報へ
にほんブログ村


放浪記ランキング

 

こちらも更新中↓

アメブロ 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

ゴロー丸ブログ 真面目なサラリーマン旅をする

 

 

<sponsored link>







-旅日記, マカオ, 負の世界遺産など

執筆者:


comment

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PREV
マカオでも人骨を巡る旅
NEXT
マカオでポルトガル料理を食べるならこのお店

関連記事

シリラートの死体博物館に行く

で、向かうはシリラート法医学博物館と解剖博物館です。 スイマセン、悪趣味ですね。   ここは、本物の人間の体がホルマリン漬けにして、標本として並んでいるのです。 まだ、そんなに海外に興味がな…

続きを読む

早くも心折れそうになった香港旅の夜

中環からバスでヴィクトリア・ピークに向かうつもりが、とんだ引っ掛け問題にまんまと引っ掛かって、もはやしょぼーん。。。状態になるのです。それでも香港の夜景はキラキラだな。

次の国、マカオへ行こう!

香港を離れ、マカオへ向かいます!尖沙咀の朝が気持ちいいほど、新しい国へ行くと言うのはテンションが高まるのです。フェリーターミナルもすいすい進んで、あっという間に船の中。束の間の船旅です。

クスコでのディナーで出会いと別れを考える

マチュピチュへのルートを無事確保した後は、のんびり。 と言っても、もう夕方なので、軽くアルマス広場の付近をうろちょろしました。     クスコのシンボル、両側に教会を構えた、大きな…

続きを読む

チベットのお茶、バター茶はどんな味

ポカラに来たら、行ってみたいレストランがありました。 それは、タカリ族の経営するレストラン、   タカリキッチン ネパールには、たくさんの民族が暮らしています。 例えば、カトマンズに多く居る…

続きを読む

シェムリアップに到着ー!!!ですが、すいません、また喧嘩です。。。

相変わらずうるさいバスのクラクションの音で目を覚ましました。 気付くともう朝です。 シェムリアップのバスターミナルに到着しました。 しかし、いつものごとく、ここは中心地まで歩いて行けそうにはない場所で…

続きを読む

Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

sponsored link