国内の変わった場所・おすすめ場所

微笑むたくさんの石像に会える愛宕念仏寺

投稿日:2018-09-27 更新日:

愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)は、世界で一番優しい気持ちになれるお寺かも。

三連休のど真ん中の日、嵐山は大混雑で竹下通りみたいになっていたのですが、

このお寺に向かうべくバスに乗り込むと、人はとってもまばらでした。

今日はとっても癒される1200体の羅漢像に出会える京都のお寺を紹介。

写真がたくさんで長くなっちゃうので、2回に分けて書きたいと思います!

 




 

上にも書いた通り、バスに乗り込んだ人はまばら。

京都で地名の最後に野がつく場所は、昔、風葬が行われていた場所なのです。

このお寺のある場所も、嵯峨野という場所で、さっきまで居た嵐山の渡月橋付近とはかなり雰囲気が代わり、山を登っていくのもあってか、どんどん寂しい場所に感じます。

そして、誰も降りないバス停でひとりバスを降りると、目の前にありました。

 

愛宕念仏寺

 

門を抜けるともうすぐに、可愛い羅漢像がお出迎えしてくれます。

このお寺は、奈良時代に建設されたお寺だそうです。

それから、洪水などの自然災害や戦争などにより、何度か廃寺となりながらも、昭和30年に新しい住職の手により再建されて、

後、昭和55年に境内の復興工事が始まると、賛同した参拝者によって昭和56年より10年かけて、1200体の羅漢像が彫られたのです。

ここの石像の特徴は、なんてったって、可愛らしい石像がたくさんだと言うこと。

どうしても、お寺や神社などと言うと、思い浮かぶのは厳正な顔をした像ばかりですが、

ここでは他のお寺などでは見られない、ユニークな症状をした石像が、次から次へと姿を現すのです。

思わず、こっちも笑顔になってしまうような像がたくさん。

可愛らしい像の後ろに、何かを叫びそうな顔の像。

 

と言うのも、これを彫ったのは、職人ではなく一般の方達だからというのも大きいのかも。

どれもみーんな表情が違って、茶目っけたっぷりの石像も。

仏像が並ぶだなんて、なんだか鬱蒼な気がして、ちょっと怖い場所にも感じるけど、

本当に全くそんなことがなくて、ひとつひとつを見ていくだけでも楽しくて、気付けばすっかり癒されているのです。

 

山奥の静かな場所なのもいいし、つるつるに磨かれた石像ではなくて、苔なんかも生えていたり、草の中に佇んでいたり、草のつるが石像を登っていたりと、

そういうのも凄く絵になるし、いいなと思うのです。

静かなのに、にぎやかな笑い声が聴こえてきそうで、とっても幸せな気持ちになるのです。

これを彫った人達、みんな素敵だなー。

 

背中を見ると、名前が彫られています。作者の名前でしょうか。

 

こういう壺も似合ってる。

 

よく見ると滝の向こうにもいらっしゃる。

 

上へと登っていくと、三宝の鐘があります。

 

誰でもこの鐘を鳴らすことができ、心地よい音が響き渡ります。

 

そして上には、更に凄い数の並んだ羅漢像がたくさん。

この景色には圧倒されます。

 

ここは、ふれ愛観音堂です。

中には、観音さまがいて、触れると心身の痛みを癒してくれるそうです。

これまた、凄くいい表情だなって思って。

このお寺の観音さまなだけありますね。

更に上には、法師像

綺麗な菩薩像があります。

まるで、わいわいと楽しそうに笑う千二百羅漢を、静かに見守っているように見えます。

なんて、穏やかな場所なんだろう。

例えば、亡くなった人達には、こんな風に幸せに大きく笑っていてほしいなと思うのです。

そして、その願い通りにたくさんの笑顔がここに居るのです。

 

そんな世界がここにある気がして、なんだか温かい気持ちになって、

この羅漢像に会いに来て良かったなと心から思えたのです。

 

 

次の記事で、とっても可愛くて癒される羅漢像をたくさん紹介します。

次の記事を読む

 

 

あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
ランキング参加中です。応援のワンクリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 旅行情報へ
にほんブログ村


放浪記ランキング

 

こちらも更新中↓

アメブロ 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

ゴロー丸ブログ 真面目なサラリーマン旅をする

 

<sponsored link>







-国内の変わった場所・おすすめ場所

執筆者:


comment

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PREV
タージマハルの周りを歩きながら歴史を想う
NEXT
愛宕念仏寺の可愛い千二百羅漢

関連記事

東京の昭和な町、青梅 博物館とカレー編

青梅駅からすぐの所にある赤塚不二夫会館、隣にある昭和レトロ商品館、向かいにある昭和幻燈館と3館へ行ってきました。
青梅駅の美味しい野菜カレーのお店も。

愛犬と行く伊根の舟屋

さて。 天橋立を満喫し、せっかくはるばる京都の北部まで来たからには、一緒に行っておきたい観光場所があります。 それは、伊根の舟屋です。 伊根の舟屋もまた、ずーっと行ってみたいと思っていた国内観光場所の…

続きを読む

愛犬と行く国営昭和記念公園

雲ひとつない良いお天気で、まさに散歩日和でした。東京都の立川市と昭島市のどちらにも跨る広大な昭和記念公園は、国営の都内で一番大きな公園です。外周をぐるりと回ると、なんと8キロくらいあるのだとか。そんな広い公園をたくさん歩いて、我が家の愛犬ネギも大満足でした。

都内にある店内ペット同伴可のお店5選

だんだんとペット同伴可のレストランも増えてきて、愛犬と外食を楽しめる選択肢が広がってきたと思います。最近は、愛犬ネギとそんなお店を探して行くのが楽しみのひとつでもありますが、愛犬が一緒にいた方がエピソードや話すこともなかっただろう人達との出会いもあったりして、海外一人旅をしている時にちょっと似ているなぁと思います。今日は、そんな店内もペット同伴OKな都内にあるお店を5つ紹介します。                          

愛犬と行く夏の白川郷

岐阜県にある白川郷は、合掌造りの三角屋根が特徴的な集落で有名です。そして世界遺産としても登録されています。自分の中のイメージとしては、冬の雪に包まれた真っ白な村のイメージでしたが、今回は夏に行ってみることにしました。

古墳時代のお墓 吉見百穴

埼玉の吉見町に不思議な穴があるのです。 まるで小人が暮らしているようで、実はかなりの時代を超えた文化遺産で、一部の人には心霊スポットとも言われているらしい。 日本のホビットンなんて呼ばれてもいるらしい…

続きを読む

Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

sponsored link