旅日記 ネパール ポカラ

ポカラでトレッキング、やっと終わりが見えた!のに危ない言葉

投稿日:2019-06-16 更新日:

レイクサイドを出発して、早3時間近く経過。

地獄のような階段続きの道をひたすら登りここまで来たけど、

そろそろ考えないようにしていた事が、心の底から湧きあがってくるのを感じていました。

 

これ、来たのはいいけど、帰るんだよね。しかも日帰り。

 

いやほんと、一泊したいくらいですよ。

そりゃ、ベテラン登山家の人達からすれば、甘ったれた事言ってんじゃないよってコースかもだけど、

初心者の私からしたら、決して気軽に来られる場所なんかじゃない。

ほんと、誰だよ、気軽に行けるスポットとか言ってんの。

万人が、自分と同じレベルだと思わないでよね!!

 

あ、心の愚痴文字にしちゃってました。

 

もちろん、せっかくポカラまで来たんだから、私みたいな登山経験ゼロ人間には、

良いチャレンジではありますけれども、決して”気軽スポット”なんかではないです。

ましてや一人で来るには、なかなかの根性が要ります!

 

そんな事を言いながらも、続けて山道階段を登り続けております。

相変わらず、外国人には一人も出会っていません。

いつしか、地元の人達の家なんかも出て来なくなって、心細いったらありゃしないって感じです。

 

でも、実はちょっと前から二人山歩きになったんです。

相棒くん ↓

いや、ひとりと一匹、山歩きか。

え、違う?二匹山歩きって言ってんの誰?

ワンさん、一匹一緒に歩いてくれるだけでも、気分が違ってきますね。

不思議なことに結構、旅先で犬との思い出ってあるんですよね。

 

今、猛烈に私は、ガイドをしてくれるっていう申し出を断って来たのを後悔してます。

いや、旅友談の強盗状態は嫌だけれども。

 

しばし一緒に歩いていたけれど、

気配を感じなくなって振り向いたら、ワンさんは一緒に来るのをやめたようでした。

キミも、何もくれない貧乏バックパッカーには用はないわ!って感じかい?

キミがガイドしてくれるんなら、そりゃもう百万力なのに。

くぅー、愛犬サクラのジャーキーでも持ってくれば良かったなぁーーー!!

 

まぁ、パーイの犬君のようなワンさんはなかなか居ませんよね。

君に出会うために旅に出た

 

この子、ただの途中の家の飼い犬かもしれなくて、

向こうの方の家の方へ歩いて行ってしまったのでした。

 

再び一人になっちゃったけど。

でも、ちょっと近づいてきましたよ!

あれです!

あの白いのを目指してます!

とは言え、望遠レンズ使って撮っただけなので、まだまだ向こうではあります。

 

だけど、この辺りに来たら、ようやく本当に階段は終わり、

だいぶ緩い坂の山登りになってきました。

再び、ちらほら家なんかも現れて、時々地元民もいるので、

またちょっと安心できます。

今更ながら、こんな標識見つけました。 

ほんとは、こっちの道から来られてたら、こんなに鬼の階段続きを経験することもなかったのに。

 

で、そんな緩い坂をひたすら歩いていました。

後ろからバイクの音と共に、スクーターに乗った二人乗りのネパール人の男性が来ました。

 

「ヘイ!ナマステ!!アーユージャパニーズ?」

 

もしかして、バイタクかな?

ネパールでは出会ったことないけど、個人でやっててもおかしくない。

こんな山道でバイタクなんて、意外にいいとこ狙ってんなー。

なんだったら、乗りたい。

でも、彼らは二人乗りです。

 

なんだろうと思ってると、

 

「ユーライク、ハッパ?」

 

は?ハッパ?8×8?

 

何言ってんのーって思ってると、後ろに乗っている男性が、タバコを吸う真似をしながら、

「ジャパニーズメニーピーポーライク、ハッパ!ニホンゴ、ハッパ!」

 

やっと意味を理解して、

「そんなのいらないよ!!」

と、思わず叫びました。

 

いや、時々海外で遭遇するけど、びっくりするよ。ほんと。

 

彼らは、

「イラナイノー?」

と、ケラケラ笑って、去って行きました。

 

いやもう、なんでこんなネパールの田舎の山奥で、そんな危ない日本語聞くのよ・・・

いったい私が何のためにこんな山奥歩いてると思ってんのよ・・・

むしろ、君達、バイタクやった方がよっぽど需要あるのにさ。

 

気を取り直して、歩いて歩いて歩き続けて行くと、

ようやく日本山妙法寺まで、あと一本道っていう場所に出ました。 

男性が一人立っていたので、ジャパニーズテンプルはこの道?って聞いたら、

「そうだよ、あと3分」

 

はぁぁーーー。

やっとやっと到着です!!

いや、いくらなんでも3分ってことはなさそうだけど、それでももう視界に入っているのです。

 

壊れかけているけど、ここに小さなお寺を建ててあったんでしょう。 

石積みと言うと、ユダヤ人の石積みが頭を過ぎりますが、

これは完全に登山家さん達がする達成の石積みですよね。

 

ってことで、私も記念に積んでみました。 

観光地でもよく見かけるけど、これしてみたのほんと初めて!

クライマーズハイか!これがその状態なのか!?  おこがましすぎ

 

でもほんと、やっと心の底から、この見下ろした景色が綺麗だなと思いました。

 

↓こっちは、フェワ湖側。

私、あんな向こう岸のレイクサイドから歩いてきたんだよー。

ここまで歩いて来る事ができたんだよー。

ほんと我ながらちょっと感動。

と、ひとしきり一気に気分が上がってしまったけど、

実はこの後、トドメが待っていたのです。

いや、ラスボスだよ。ほんと。

 

道をまっすぐ歩いて行って到着したのは、寺の入口なんかではなく、

なんかどう見てもお店かなんかの建物に上がるための、ほぼ梯子の階段でした。

 

あれ?最後で道間違えた??

でも、さっき立ってた地元民の人はこの道だって言ってたし、

他に道はないし、一体???

 

これ、遠くから撮ったやつですが。↓矢印のとこ。 

完全にこんなの道じゃないし、どっかの店か建物に続く不法侵入状態だし、

一体どうしたら???おろおろ。。。

 

すぐに、このお店の人が梯子の上から、声をかけてくれて、

「私、ジャパニーズテンプルに行きたいんですけど!」って言ったら、

おいで!ここでいいんだよって。

 

えええーーー!?

何そのルート!!

 

うまく伝えられてないかもしれないんですけど、

いわゆる梯子の上は、普通のレストランの中に出るようになっていて、

思いっきり営業中で、お客さんなんかもちらほら居て、

その中を梯子をよじ登り、通り過ぎて、入口に到着するって言うルートなんですよ。

いやもしかしたら、どこかで私がルートを間違えただけなのかもしれないけれど。

 

ひとまず最後の体力を振り絞り、梯子を登って、

食事もしないレストランの中を、申し訳ない気持ちで通らせてもらい、

ようやく、

ほんっとうによーーーうやく、

日本山妙法寺の入り口に到着したのです。 

最後の最後まで階段地獄!!

いや、お寺に来て、地獄とか言っちゃだめか。

 

まぁー、ただのトレッキングなのに、すっごい色んな事がありまくりでした。

さっ、やっと目的地到着です。

 

 

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執筆者:


  1. tekutekubunbun より:

    こんばんは
    これはもう登山のレベルですね (^▽^;)
    これまだ行きでしょ??(笑)

    途中からワンコが一緒だったんだ
    人懐っこいのかただ餌が欲しかっただけなのか??
    でもなかなかかわいい (^∇^)

    葉っぱってタバコの事なのかな??
    それとも??
    あまり相手にしない方が良さそう (o^-‘)b

    それにしても上から見下ろす景色は絶景ですね!!
    こんなに登ってきたんだ
    てかレストランの中が通路??
    それよりこんな高い所にレストランがあるのも驚きだけど、お客さんがいるのも驚き(笑)
    皆歩いて登ってきたのかなぁ~??

    とりあえず無事到着 (≧▽≦)

  2. ジョークおじさんタケシ(団塊世代) より:

    いやいや、すごい
    その根性がすごいです
    よくそこまで行きましたねえ…
    それもひとりで
    危険じゃないんでしょうか
    日暮れ前に早く戻らないと…なんて
    心配してしまいます、マジ

  3. 台湾の路地裏猫 より:

    標高差
    Google Mapで調べたら、標高差は300mぐらいですね。
    高尾登山の400mよりは小さいですが、
    コンデションの悪さを考えると、体感は同じ程度でしょうか。

    ガイド犬、僕も関西の低山で会ったことがあります。
    麓から頂上までずっと先導してくれました。
    反対側に下るので、ついて来られたら困るなと思い、スキを見て別れたっけ。

  4. ichi より:

    ハードなトレッキングでしたね(^^;;
    おつかれさまでした(^^)
    写真を見させて頂くだけでも、すごく大変な感じが伝わってきました(;´д`)
    どんな日本のお寺なのか楽しみです(^-^)

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