屋台のすぐそばにある石垣に座って、
オブヴァジャーネックを齧りながら、
容赦なく降ってくる陽射しに、暑すぎてもう動けない。。。
と、負け気味になりながら、
もうひとつだけ行きたかったクラクフの場所に、
行こうか行くまいか迷っていると、
これは!
この涼しさなら、ゆっくり歩いていけばいいんじゃないか?
行けるんじゃない?
怠けた自分に鞭を打って、心を入れ替えて行ってみることにしました。
カジミエジュ地区を抜けて、目指します。
それにしても、奇跡みたいな出来事!!
それは、この子の力なんじゃないのかな?なんて、勝手に想いながら。
しかし。。。
みるみるうちに、快適!を通り越して、土砂降りになりました。
晴れてたから、傘置いてきたし。。。
もしかしてドラゴン君、
君は、張り切り過ぎてしまうタイプなのかな?
と言っても、ヨーロッパの雨は、案外すぐに止むもんで、
再び雨も止んだので、目的の場所へ。
たぶん、この旅最後のユダヤ人ホロコーストをめぐる場所になると思います。
英雄広場へと行きます。
ヴィスワ川を超えると、ポドゥクジェ地区に出ます。
かつて、ゲットーが造られていた場所。
今も、壁などが残されています。
そこに、行きたいと思っていた場所があるのです。
住む家を奪われたユダヤ人達は、家具などをリヤカーに積んで、
強制収容所へと向かわされました。
ここでも、命の選別が行われていたのです。
そしてたくさんの命が奪われました。
それは子供たちも。
当時、学校に通っていた子供たちは、
自分の使っていた椅子を持たされ、移動させられたそうです。
その光景を追悼して、2005年にこの広場が造られました。
ここには、70個の椅子のオブジェが置かれています。
特に資料館があるわけでもないのですが、ベルリンの記念碑と同じで、
なんだか行っておきたいなと思っていた場所でした。
と言いながら、暑さに負けそうになってもいたわけですが。。。
この椅子の姿は、なんだかユダヤ人の影みたいに見えました。
とても良く似た広場に、ユダヤ人の影がある絵なのか、
はたまた映画のシーンなのか、
どこかで見たんだけど、イメージとして浮かぶだけで、
はっきり思い出せません。
でも、充分。
ここに来られたなら、もうクラクフにほんっとうに思い残すことはありません。
そして、悲しい気持ちも、もうありません。
悲しい気持ちがないというより、受け取ったものがあるから、
それを失わずにいようと、そんな強い気持ちの方が、高まっています。
再び、中心地に戻ってきた頃には、
すっかりまた強い日差しと暑さも戻ってきたのです。
ちょっと不思議な時間でした。
やっぱり、どこの国よりも、このクラクフで、
ホロコーストを辿る旅の思い出がたくさんできた。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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こんにちは。サヨさんのブログ、いつもじっくり読んで楽しんでいます。
広場のイスの写真、背景の空と雲もあの写真の意味とマッチする色でスゴく印象的でした!
私は写真好きとは言えシロウトですが、きっとスゴい!と思う人はたくさんいるのでは?
コンテストに出展したら良いんじゃないかと思うほど印象的ですよ!
これからもよろしくお願いします♪