幸いにも、私はまだ命の危険を感じる程のハプニングには遭遇していないのですが、それでも思い出すと奇妙な事や、危なかったのかなと思う事や、腹ただしい出来事なんかもありました。
今日は、旅先で起きたそれらの小事件を振り返ります。バチカンカメオ!!
私は霊的現象を否定しない派ですが、長旅で疲れてたんだよと言われてしまえば元も子もないのですが、かなり思い出しても奇妙すぎるのはこれ。
ベルリン滞在は、ドミトリーにずっと泊まっていたのですが、同室には最初から最後までアメリカ人男子アンドリューとふたりっきりでした。
彼は沈没者なのか、食事に軽く出かける以外はほとんど引きこもってる様子で、でも防犯に対しては本当にしっかりしていて、部屋には荷物をしまえる鍵付きロッカーがついていたのですが、私の持っている鍵が合わなかった時は、どうしようか一緒に考えてくれるような人でした。
いつもおしゃべりして、適当な時間にそれぞれ自分のベッドで寝るんだけど、必ず電気を消す前は、窓と部屋のドアの鍵がかかっているか確認し、それから寝るようなしっかりした人でした。
いや、もはや住人状態だったから余計かもしれないけど。
で、そんな寝静まったある日の真夜中、私は人の気配で目を覚ましました。私のベッドのサイドには大きな男性が立っているのが暗闇の中でわかりました。
部屋の中には2つある2段ベッドのそれぞれ下段を、私とアンソニーがとっていたので、その時は、新入りかなと思って、上段にでも寝るんだなと思い、気にせず再び寝ました。
しかし!!
朝目が覚めて、ベッドの上を見ると誰もいない!
私側のベッドもアンソニー側のベッドも、次に来る人の為にシーツやらブランケットやらが畳んだままになっていたのです。
その時は、不思議程度にしか思わなかったけど、本気で今思い出してもあれは!?
だって、その時アンソニーの寝息も聴こえていたし、唯一夜中に部屋に入ってくる可能性のある、部屋の鍵を持っている管理人さんは、車椅子だったので立っているはずがないのです。
思い返してみると、そこまでさんざんユダヤ人虐殺の地のホロコーストを巡る場所にばかり行っていました。
アウシュビッツには、まだその時は行く前だったけど、それでも既にいくつも資料館などで残酷な歴史を見てきたのです。
そして、まさにホロコーストの加害者であるドイツに到着したところだったので、もしかしたら。。。
宿はまあ、お洒落な飾り付けの普通の綺麗な宿だったんですけどね。まあ、トップ画像の趣味の悪いバスルームのカーテンはここの宿のだけど。
今思い出しても、奇妙な体験としか思えない出来事でした。
ニュージーランド留学に行っていた頃の話です。
ホームスティのファミリーにも恵まれ、ホームシックも克服し、だいぶニュージーに慣れた頃でした。
いつもは夜遅く帰るなんてこと、絶対しなかったんだけど、その日はずっと行くのが夢だった、大好きなロードオブザリングの撮影場所、マタマタに日帰りで行ったため、帰宅も夜になってしまいました。
ダウンタウンからは、バスで50分というちょっと遠い場所にホームスティしていた為、終点も近いようで、いつも家の辺りにバスが停まる頃は、乗客も2~3人程度。
で、その日はもう夜。9時くらいだったかな。
乗っていたのは私一人になってしまっていました。
とは言え、いつもの降車するバス停に着いて、いつものようにお礼を言って後ろの扉から降りようとしたのですが、なぜか扉が開かない。
特に何も考えず、じゃあ前から降りようと思って、運転席の横を通り降りようとしました。
でも、前の扉も開けてくれないんです。
なにごと?って思って、ドライバーを見ると、ドライバーはなぜか私に向かって「マッサージは好きか?」と言いました。
は?マッサージ??とも一瞬思ったんですけど、
実は、ニュージーに来たばかりの頃にいたホームスティメイトの問題児が、卑猥な意味でマッサージしてくれって言ってきた事があって、それ以来その言葉がけがらわしい意味にしか捉えられなくなり、そしてすぐにこの状況も似たような事になっているんだと気付きました。
「マッサージ。。。?」
「マッサージ、知らないのか?気持ちいいんだ。」
そう言いながら、ドライバーは手でハンドルにマッサージをするようなジェスチャーをしました。
とにかく、彼を刺激しないように、なんとか扉を開けてもらうしか外に出る方法はなさそうです。
「私は知らない。」
そう言って、すぐそこの左側の家に向かって笑顔で手を振りました。
「パパとママが待ってるの!サンキュー。」
あくまで、すっごい純粋なフリして、明るく取り繕いながら扉の方へ向かい、開けてという意味で、扉をコンコンと叩くと、やっと扉は開きました。
外に出て、もう振り返らずに一目散に、家に向かって走りました。誰もいない知らない人の家の窓に手を振りながら。
もちろん、その後追いかけられる事もなく、家も歩いてすぐだったので無事に帰る事ができましたが、その日の夜中、襲われるという事は、あんな感じで始まるんだとかなり恐怖でした。
ニュージーランドって、かなり治安がいい国なんです。
特に私が留学してた頃は、日本より安全って言われてるんだよって良くエージェントから聞いていました。
まぁ、とは言えやっぱり夜間の人がいない場所での一人は危険なんだなと、つくづく思い知らされた出来事でした。
その未遂事件のあったバス停。
後にも先にも、旅先で海外の人にあそこまでぶちギレしたのは、あれだけだと思います。
これはもう、なんとあの事件を解説したら良いか。。。それくらい、わけわかんない出来事でした。
あたまおかしい人は相手にしなきゃいいんだけど、それでも耐えらんないくらい、もうブチッと来てしまったんですよね。
詳しく書くのも二度書きになっちゃうだけなんで、その時の記事を読んでいただけたら。
それから、ここまでのキレ方はしなかったにせよ、もう一回だけキレた事がありました。
まだ記憶に新しい、バラナシの火葬場のあの悪人男に対してです。
あれはちょっと、哀れみも覚えるくらい複雑な想いになったキレ事件だったけど。
危ない事件が起こるのは、もちろん海外だけじゃないです!
私、人生初の一人旅は京都一人旅でした。たった3日間だけの旅だったけど、その頃の自分にとっては一人旅って大きなチャレンジで、もう今の私じゃ考えられないけど、下調べを完璧にして、時間まで計算して、ぎっちぎちのスケジュールを組んで夜行列車で京都方面へ向かったのです。
で、初めての一人旅の感覚もよく掴めてなくて、結構早めに見どころを周り終えちゃって、予約してたドミトリーのチェックイン時間にも早いし、昔から水辺に佇むと落ち着く私は、この鴨川の土手に降りて、一休みすることにしました。
水の音を聴きながらしばし休んでいると、真後ろでガッチャーンというまあまあ大きな音と衝撃派と共に、私に向かって何かの欠片のようなものが飛んできたんです。
びっくりして振り返るとそこには、粉々になったビール瓶のような瓶のかけらが散乱していました。
とっさに落ちてきたと思われる上を見上げると、シュッという感じで男の人の影が離れたのが見えました。
橋の上から瓶を投げられたんです!
現場はここ!
急いで駆け上がったけど、もはや誰がそんなことしたのかもわかりませんでした。
もしかしたら、たまたま風向きかなんかで、狂って私の背後に落ちただけで、本当は私を目がけて投げつけたものだったかもしれません。
今だったら、交番行って話せよ自分って思うんですけど、その頃の私にはまだそんな行動は思いもつかず。
それですっかりテンション下がり、初めての一人旅がいまいち冴えない思い出になってしまった事は、今でも忘れられません。
今も京都に行くと、鴨川を見るたび思い出す嫌な出来事です。
チェンマイのソンテウの悪徳ドライバーに詰め寄られたあの悪夢が、私の中では一番最低で許せないと思う旅先の出来事なんだけど、思い返してみると、この京都での出来事もおんなじくらい許せない。
これほんと、なんだろうって思うくらい、1つの旅で必ず1回、または2回と、交通事故現場に遭遇するんです。
直近のネパール旅でも、最後のバス移動で遭遇。
日本に居る時は、1度か2度くらいしかないけど、海外ではしょっちゅう出会ってしまうんです。
一度ベトナムで、バスで出会って一緒に歩いていた男の子が目の前でバイクにぶつけられた事も。。。
海外は車の運転も荒いし、事故も多いんだろうけど、困るのはいつもその事故現場に遭遇すると、なんか負のオーラみたいのをもらっちゃって体調が悪化するんです。こう見えてエンパス体質なんです。
一番酷かったのは、南米での3日間ぶっ続け移動中の交通事故。
バスの2階の一番前の席から、事故の遺体を見ちゃって、もうショックでダウン。
まだまだ移動しょっぱなだったのに、それに移動は好きなんですけど、この後はちっとも楽しめず。もうひたすら体がだるいし、重い。
その体調の悪さは、次の国に入ると、ようやく解き放たれたかのように楽になりました。
このプエルトイグアスの、綺麗でどこか怪しい夕暮れ空を見た直後でした。
もちろん、ここに書いた事件簿だけじゃなく、小さく怒ったりするようなことは多々あるんだけど、あれは事件ってくらい大きな嫌な思い出、奇妙な事だったて思うのは、これらかな。
綺麗な観光場所を見るより何よりも、人に接して感情豊かな旅をしたいと思っているけど、嫌な出来事や怒る事は、やっぱり極力ない方がいい。笑って旅したい。
そう願って旅してるんですけどねー。
ひとまず、第二段は書けないくらい、たくさんの楽しい思い出溢れる旅を続けて行きたいです。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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