backpacker 一人旅情報・旅日記 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

旅日記 ベトナム ホーチミン メコンデルタ

進んでいくベトナム

投稿日:2014-05-13 更新日:

さあ、今日はメコン川ツアーへ行く日です。

ホテルは朝ごはんつきだけど、食べてる時間はあるのかどうか。。

なんてったって、早く来たり遅く来たり、ベトナムクオリティーだから。

 

でも、呉さんは朝は絶対食べないと嫌と言います。

私は食べないで、ピックアップの人を待っているから、呉さん食べてきなよと、一人で行ってもらうことに。

 

呉さんは受付の人に、ごはん早めに食べたいんだけど、早く出せるか聞きに行きました。

すると、「知らないわ。」と冷たく言い放たれていました。

う。。。ちょ、ちょっと、、、私だったら、そんな言い方されたらへこむ。。。

正直、悪くないホテルだけど、受付の人はいまいち冷たさがあるというか。

客が早めに食べたいって言ったら、できるか聞いてくれるのがフロントの仕事なんじゃないの?

 

シュンとして戻ってきた呉さん。

さすがに食堂に行って、聞いてみる気力はもうないそうです。

しかし、これでますます、のんびりごはん食べてたら、置いて行かれること間違いなしってことがわかったような。

まあ、トイレもついてないバスだし、一食分よりもトイレ行きたくなる方が不安だから。





そして、ピックアップは案の定、時間になっても来ません。

まぁ、今日は遅刻の方ですね。

 

呉さん「来ないよ。どうしよう。」

「遅れてるだけだよ。30分過ぎても来なかったら、電話してみようか」

呉「え?30分?そんなに待ってて大丈夫?」

「30分くらいは遅れるよ。日本じゃないんだし。」

呉「いや、でも危ないなぁ。来ないかもしれないし。。。」

「大丈夫だよ、私ずっとバス使ってここまで来たからよくわかってるし。」

呉「本当?でも遅れてるし、私電話してみる。」

 

と、呉さんは受付の人に電話をお願いしに行きます。

受付のお姉さんは、

「What?まだ、5分しか過ぎてないじゃない!今来るわよ。待ってなさい」

と叫ぶように言い放ち、呉さんは追い返されていました。

 

はぁ。溜息。

 

彼女は、どちらかというと頑固者なので、自分で納得したり、動いたりしないと、気が済まない人です。

とは言え、ここまで一人で東南アジアを旅して来た私の言い分をちっとも信じてくれないのも、こっちとしてはなんか、なんかなんかって感じで。。。

 

二人で旅をしているのに、まったく信用してくれない呉さんに

ちょっとストレスが生じ始めていました。

 

ひとまず、ピックアップは15分程遅れて到着。

今日お世話になるバンです。

バスじゃないね。バンですね。

 

なんと、一番乗りでした!!(なのに、どうして遅刻してんの。)


なにはともあれ。

メコン川ツアーの始まりです。楽しく行きましょう!!

ただ、乗客の3分の1くらいがチャイナという、不安要素はあるけれども。。

 

日本人は、今日も私一人。

通常運転ですな。

 

今日のガイドは、若いお兄ちゃんでした。

自分のことを”ハンサムスリム”と紹介し、その後もツアー客を引き連れて歩く時は、

「スリムファミリー」と呼びかけていました。

本当にハンサム~?まぁ、自信もあって、もてるんだろうな。

彼のガイドはなかなか、軽快でおもしろかったです。

 

しかし開始早々、いきなりベトナムクオリティな出来事が。

ハンサムスリム「今日のホテルへの送迎は夜の8時だけど、もしみんなが募金をしてくれるのなら、高速に乗れるよ。そしたら、6時には送迎ができる」

そう言って、お金を集め出しました。(-“”-;)

貧乏なので、募金しませんでしたけども、お金モチさんのチャイナは払っていました。

しかし、ツアー内で更に募金って、なんじゃそりゃ。

 

ベトナムについて、ハンサムスリムが色々とガイドをしてくれます。

「ベトナムは、凄くバイクが多いだろう?でもみんな同じ階級の人ってわけじゃないんだ。

ほら、見て!彼は、とっても哀れだ。メイドインチャイナの安っちいバイクに乗っているから。

おー!あの人は、とってもかっこいい。ジャパン製だ!グッドだなぁ。ジャパン製。」

ふふん。そうでしょ!( ̄▽ ̄*) ←あんたが褒められているわけではない

しかし、後ろの席のチャイナがなんか言ってるよ!!

 

窓の外には、2年前にも確かに目にした景色が広がっています。

でも、気のせいか、川のこっち側と向こう側ではあきらかに感じた貧富のラインが、2年経ってだいぶなくなってたように見えました。

 

ベトナムも小中国と言われて、何年も経ちますからね~。

 

だけど。

道沿いに、時たま見かけるんですが、子供を抱いて募金を募っている人が現れるんです。

 

それでも、今見える親子はとっても仲良さそうに笑い合っていて、気持ちも少し明るくなるんですが、

昨日、バスの窓から見た親子をふと思い出して、胸が痛くなりました。

 

明らかに、笑顔をいっさいなくした母親の顔は、すっかりやつれていて、まるで世の中を恨んでさえいるようで、

その腕には、おでこを冷やしているらしいタオルを乗せ、ぐったりとした男の子が抱かれていました。

本当にもうぐったりとしていて、苦しそうな顔のまま動きませんでした。。。

 

もしかしたら、今までどの国で見かけたその人達よりも、心に突き刺さる光景でした。

 

私だって、蝶よ花よと育てられたわけじゃない。

それでも、私が熱を出すと仕事を休んで看病してくれた母。

 

母という存在は、いつだってどこだって偉大で。

昨日見た母親も、どれだけ子供を想っているか、

そして、どんな気持ちでぐったりした我が子を抱いて道路の端に座っているのか。。。

 

普通に暮らしている人も、物乞いの人も、同じ。同じだよ。。。

 

こんなこと考えたって、何もできない私にはただ戯言言ってるだけって言われるかもしれないけれど、書かずにはいられませんでした。

 

進化したと思ったベトナム。

でも、こうやって置いて行かれている人がいるベトナム。

 

日本もしかりな部分はあると思います。

 

せめて

あの男の子がまた元気を取り戻しますように。

次にベトナムに来る時は、そんな人達を見ないくらいに、貧富の差がなくなっていますように。

 

 

なんだか、ツアーの始まりなのに、話が脱線した挙句、しんみりとなってしまいました。。。

 

 

あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
ランキング参加中です。応援のワンクリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 旅行情報へ
にほんブログ村


放浪記ランキング

 

こちらも更新中↓

アメブロ 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

ゴロー丸ブログ 真面目なサラリーマン旅をする

<sponsored link>







-旅日記, ベトナム, ホーチミン, メコンデルタ

執筆者:


  1. singersongwriter☆汐 里 より:

    ガイドのお兄ちゃんカッコイイo(^▽^)o

    何気に似た後輩を思い出したですよ~(*゚ー゚)ゞ

comment

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PREV
ホーチミン、ベンタイン市場と中華街
NEXT
波乱のメコン川ツアーの始まり

関連記事

アルゼンチンの長距離バスの食事クオリティー

南米の長距離バスでは、だいたい食事が配られます。   で、プエルトイグアスを出発して9時間近く、 目の前での交通事故目撃のショックで体調を崩し、寝入っていたら、強制的に起こされて、 アテンダ…

続きを読む

ワット・プー・カオトーンに到着

アユタヤの中心地から、ひたすら自転車を漕いで、到着しました。 こんな田舎道を走って来ましたが、地元の暮らしが垣間見えて楽しかったです。     最後、入口を間違えて、遠回りして裏口…

続きを読む

アルパカとクイと日本のネズミと日本語と。。。

アルマス広場を抜け、最後のクスコ観光へ。 アイスクリームを買ってGo!! 1ソルって嬉しい!     クスコは、アルマス広場周辺だけでなく、 メルカド(お土産市場)がかなりあります。 今日も…

続きを読む

もうすぐ終わりなんだなと実感

ランチは、パーイに来てからすっかり行きつけとなったお店へ。     今日は、タイミルクティー。 これ、結構甘めではあるんだけど、チャイみたいな味でとってもおいしいんです!! チェン…

続きを読む

マチュピチュの裏側

そういえば!! 有名な観光地って、基本、誰もが思い浮かべる代表的な姿があるけれど、 裏側ってどうなってるんだろうって思いませんか?? 素敵な場所って裏側も隠れ絶景だったりするんですよね。  …

続きを読む

長旅をしていると現地人オーラが産まれるのでしょうか

墓地を出て、ちょっと人恋しくなってしまって、 再び中央広場へ戻りました。   途中にあった鳥箱。 こういうの癒される。   さすがに墓地とか歩いてしまったら、 こんなににぎやかな場…

続きを読む

Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

sponsored link