旅日記 ニュージーランド オークランド 留学

留学先で初の日本人の友達

投稿日:2019-06-17 更新日:

ニュージーランド留学の頃の記事を古いブログから移行します。

*日付は留学時のものではありません*

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いつもは、朝が来て学校へ行く為に(英語オンリーになるために)身構えてから部屋を出なくてはならないのに、今日は朝から気分が違った。

先日知り合った、オークランド大学に行っているという、日本人の大学生の男の子と、ランチの約束をしていたからです。

久しぶりに、日本人に会えるーーーー!!

今朝は、サウトが寝坊らしく、起きてこない。
そういえば、昨日の帰り、僕が寝坊したら、一人で行くんだって言ってたな。あれは、寝ていたいから一人で行けと言う意味が込められてたのかも。

ってことで、初めて一人でバスに乗ってダウンタウンへ向かいます。

とは言え、バスの乗り方にはすっかり慣れてきたし、降りるのも最終なので大丈夫!

バスを降りると、後ろから誰かにつつかれました。
振り返ると、違うクラスのコリアンの女の子でした。

彼女は、私より結構上のクラスにいるんだけど、なぜかよく私のクラスに来ていて、しかもなぜか凄く私に話しかけてくれるいい子。

かなりの劣等性の私に対して、この子、どうせ英語ちゃんと通じないんだろうなとか、そんな子相手にもできないとか、そんな変な壁も造らずに、ガンガン話しかけてくれるので、凄く接しやすい。

こういう子には本当に救われる。

それから、オークランドでは、おのずとクイーンストリートを誰もが通っている。
東京で、知り合いに遭遇することってまずないけど、
サウトの友達や、とにかく顔見知りを見かける。

それで、気軽にあいさつし合うのは、凄く素敵なことだと思うのです。

今日もやっぱり授業は、わけわかんない状態でした。
もう少し頑張って、ほんとに何か変わるのかな。。。

一人で考えてるならいいんだけど、誰かと組まされるとキツイ。
わからなくて迷惑をかけてしまうのが、辛い。
これから、学校に行き続ける限り、これが続くのか。。。。そんな事を思うと、まだまだ自分に足りない物だらけってことに気付いて、テンションも下がるのです。

留学に来ると、自分自身の事も良く知れると思う。

待ちに待ったランチタイムが来ました!!
約束通り、学校の下で”とんぼくん”と会いました。

初対面なのに、もう、日本人に会えた嬉しさと、久しぶりの日本語で、感激してしゃべり続けてしまいます。

とんぼくん行きつけの、コリアンレストランにて食事しました。
ニュージーランドは、チャイナ、コリアンの移民が多いので、どっちの料理店もたくさんあるのです。もちろん、日本人の店も結構あるけど。

午後の授業をパスして、街を案内してもらいました。
まだまだニュージーでの生活に慣れる事に精一杯で、ちっとも街中散策なんてしていませんでした。

それに、まだまだなんだか一人で歩く勇気がないのです。

そんな事にも早くなれなきゃいけないけど、本気で、人生で初めてのひとりぼっちは、凄く大変。

でも今日は、とんぼくんのおかげで初めての色んな発見があって楽しいです。何より、心強い。

ニュージーランドのゲーセンのゲームは、日本のお古でした。
ひと昔前の、プリクラや、UFOキャッチャーが並ぶのです。

ゲーセンを見たり、色んな店に入ってみたり、たくさん案内してくれながら、とんぼくんは、凄く物真似が上手で、色んな人の物真似をして、笑わせてくれました。
とにかく愚痴も聞いてもらって、初めての留学に弱気になってたけど、たくさん励ましてもらいました。それから、留学や英語のコツなんかも。

日本での出会いは、とてもありふれてるように感じて、何かを感じたりすることが少ないけど、でも、ここで出会えたことは、凄く大きくて、優しさも倍増で。
本当は、もっと出会いってのは、とってもとっても貴重なものなんだ。
ありふれてる出会いなんて、ひとつもない。

そんな事を、初めて感じた気がしました。

ずーっと、サウトと行きも帰りも一緒だったから、全然シティを冒険してなかったけど、初めて見るものがたくさん。

とっておきスポットだよと言って、港を案内してもらいました。
オークランドの海の色は、グリーン。
エメラルドっぽい、グリーン。
私の地元の汚れたグリーンの海とは違くて、美しい緑が、絨毯みたく拡がっているのです。
波の流れが、途中でくっきり分かれてるのも、不思議でした。

「日本は、どっちかなぁ?」
「あっちだと思うよ!」

日本を思って、一枚パシャリ。

この波に乗って、簡単に日本に帰れたらいいんだけどな。

あんなに飛び出したかった日本に、こんなに帰りたくなる日が来るなんて。

どこでもドアとかあったら、ほんのつかの間だけ帰って、元気をもらったら、また戻ってくるんだけどな。
飛行機代は、なんであんなに高いんだ!!

オークランドの海は、ちっともベタベタしてなくて爽やかです。
最近は、寒いけど、だからといって肌も乾燥しないし、この気候は素晴らしいと思う!

束の間の、楽しい時間も夕方になり、港からバス停まで、原付で送ってもらいます。
こっちでは、2人乗りは、違反ではないらしい。

そして、こんな事もすっごく新鮮に感じて、海外でまさか自分が誰かのバイクの後ろに乗せてもらうなんて、思いもしなかった。

ちょうどバスが来て、とんぼくんとさよならしました。

ほんとにほんとに、今日の一瞬で救われた。
いっちばん、辛くてしんどかった時に、とんぼくんの明るさと優しさが、手を差し伸べてくれた気がしています。

結局、彼とはその後、お互い時間が合わなくて会うことは叶わなかったけど、
やっぱり、人には、手を差し出すことが必要なんだって教えてもらいました。海外ではそれもすっごく大きな優しさです。

一緒に笑ってた感覚とか、あの海の風とか、あの午後をずっと忘れたくないと思いました。

いつか、ニュージーランドのラグビー選手の中に、あなたの名前を見つけたら、応援するからね。

初めての、一人家路バスです。

実は、昨日の学校帰り、バス停から家までのオリジナル地図を必死に作りました。行きは終点だからいいんだけど、帰りは似たような景色だから難しい。
地図は、右と左に、定期的に目印になる建物とかのの特徴なんかをひたすらメモったという紙なんだけど。
とにかく、バスで50分の距離。遠い。

色んな道をくねくね曲がって。
時々現れる、賑やかなショップ街も、ひたすら脇を流れる家々も、
圧倒的な存在感を見せ付けてる立ち尽くす木も。。
どれも印象的な建物なんてなくて、とにかく覚えずらい。

この景色、さっきも見たような。。。
そんなんばっか!

そこで超原始的だけど、ひたすら目に入った、店の名前やマークをメモっておいたのです。
必死にそれを目で追い、無事家へと辿り着きました。

ニュージーでは、バスを降りるとき運転手さんにお礼を言うのが一般的。
とにかく無事に家に着いた(当たり前だけど)嬉しさで、心をこめてお礼を言って、前の扉からバスを降ります。

「おやすみ!」

運転手さんは、私の背中にそう言って、再びバスは走り去っていった。
そんな小さな事もなんだか嬉しくて、初めてニュージーに来て、必死に自己欺瞞ではなくて、心から楽しみたい!と思ったのです。

とんぼくんがくれた時間のおかげだな。

家に着いてドアを開けると、パパとママが心配してくれていて、無事の到着を喜んでくれました。
今日は、学校では出会わなかったサウトも、一人で来られたじゃないか!と喜んでいます。まさか学校さぼった理由に、私を口実にしたんじゃないでしょうね。。。

ちょうど、ディナーの時間でした。
今日の料理は、サウトが大好きらしいラザニア。
と~っても味が、濃かった。。。

初めて、NZのワインを飲む。
NZのワインはおいしいって言ってたけど、やっぱり私には、ワインの味がよくわからない。。

 

 

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