久しぶりに爆睡しました。
すっかり疲れ切っていたので、
夜中一度も目が覚めないってのはほんとに久々でした。
今日は、次の地バンコクへの足確保の日。
で、朝支度をしようとしたら、が~ん。。。水出ない!!
ヤマトでは、一日数回、必ず水が停まります。
停電も数回あります。
うーん。これがカンボジアなんだから、仕方ない。
ま、いっか。
少しして、部屋に誰もいなくなったのを見計らって、
呉さんから話がしたいと言われました。
呉「私が喋らなかったのわかった?
私はちょっと怒っている。話がしたいなぁ。」
そうだね。ちゃんと話合いをしなくちゃね。
さ「呉さん、私達は、これ以上一緒に過ごすのは難しい。
私は早めにタイに戻ろうかと思う。」
言葉を選びたかったけど、心も疲れきっていて、
もはや柔らかい言葉が見つかりませんでした。
なので、そのまま伝えました。
呉「私のチケットはもう帰る日付を変更できないんだよ。。。」
それでも呉さんは、最初に約束した分の日にちを、
一緒に過ごそうと思っていたようで、
その事を主張してきました。
確かに、一人で海外で過ごす事が平気になった私とは違って、
一人残されるって言うのは、焦ると言う気持ちもあるんだと思うけど。
ただ、私がイライラしたり、
些細な言葉に引っ掛かってしまうようになってしまったように、
呉さんもたぶん、同じ気持ちでいるんじゃないかなって思ってたから、
その事は、意外ではありました。
呉「私は全部、合わせてきたよ?自分のことは2番目。
こんな風に汚い宿に泊まったり、
食堂に行かなくたって、私はお金はたくさんある。
でも、合わせた。
ベンメリアだって行きたいって言いだしたのそっちじゃん。」
うん。そうだね。合わせてくれたよね。
ベンメリアも、私は行きたかったし、行くつもりだった。
呉「だから私も気持ちが盛り上がった。
なのに、体調が悪いくらいで簡単に行かないって言った。」
体調が悪いくらいで。
確かに、体調不良は自分のせいだよ。でも。
さ「私は。。。本当に昨日、倒れそうだったんだ。
ゆきさんは、自分も体調悪いって言ってたけど、あれ嘘かも。
私の事考えて言ってくれたんだと思うよ。
友達って、そういう気の使い方してくれるよ。
呉さんはそんなのお構いなしに、自分の事ばっかりだったじゃん。
だけど体調が悪いのは自分の責任だから、責めるつもりはない。
でも、もう一緒には行けないって思った。」
呉「私は、せっかく行ったから、みんなだって見たいと思って。。。
みんなが迷子にならないように私は頑張ってたから。
二人でいる時もそうだった。
昨日だって、ゆきさんのせいで間違った道に行ったら、
こっちは凄く迷惑するんだよ。」
ああ。。。そうなんだ。
そうだったんだ。考え方が違うけど。でも。。。
さ「呉さん。。。それは違う。違うよ。間違ったっていいんだよ。
友達を信じた結果、間違ったってそんなの笑って終わることなんだよ。」
今まで、何も言い合わなかった。
その分まで、二人で言い合いました。
とは言え、言い合った先に和解とか友情が深まるとか、
そんな結果はもう、とっくに期待できない事は見えていました。
呉さんはもう、涙目になっていました。
さ「ごめん。私が呉さんの事、ちゃんと理解してなかった。」
呉「私は、みんなの事だけを考えてたんだよ。それなのに。。。」
二人旅には相互補完的な感情なくしては、進んで行けなくて。
相手の事を考えなければすぐに、片方が疲れ切ってしまう。
さ「呉さん、みんなの事だけを考えてたって言ったけど、
私があんなに具合悪かったのに、
あそこも行きたいここも行きたいって言ったのはどうして?」
呉「それは。。。
私は凄く高いお金を払ったんだから、
あれもこれも見なくちゃもったいない。
私は体調が悪くない。
私が見るためのお金を払ったのは私なんだから。」
。。。。
。。。。。
さ「そうだね。正論だね。」
私はもう、自分の中に生まれた新しい感情を考えることもしませんでした。
正論って、残酷ですね。
だけど、その言葉を無理矢理言わせたのは私。
ただ、
優しくないな。
彼女は、涙を拭いていました。
私はちっとも涙なんて出なかった。
そんな私は、きっともっと残酷だ。
私は、私の旅に呉さんが一緒に来て、旅をしてくれるんだと思っていた。
でも呉さんは、旅行がしたくて、
私が旅の途中で一緒に旅行をしてくれるんだと思ってた。
だけど、こんな旅の途中で突然、旅行に変えるなんて無理。
それが、2、3日ならまだしも、半月もだなんて、絶対に無理だ。
そんなの、わかってくれてるんだと、
私が勝手に決め付けてたエゴが問題だった。
私は元から高級ホテルになんて興味がないし、
現地の人と触れあえる時間が好きだから、汚れた食堂だって平気。
でも、呉さんはもともとそんなスタイルになるなんて思ってなかった。
お互いの旅のスタンスが違う、それってほんとに苦痛でしかない。
日本にいた時、外国人の呉さんにとって私は唯一の日本人の友達であり、
彼女の願いをできるだけ叶えたくて、叶える事ができた。
それに呉さんとは、とても気が合うと思っていたし、優しかった。
秋の入口とか、春先とかにいつも、
自分の勘を信じてそのまま出かけて、結局寒くなる私に、
持っている手袋とかマフラーとかをいつも呉さんはかけてくれた。
私は、本当に呉さんとの空気感が心地よくて好きでした。
おっとりしながらも、ちゃんとやるべきところはきめるところ。
なんか失敗したり、間違っていた時に、
自分自身をそそっかしいって言って笑うところ。
でも、日本にいた時、
可愛いなと思っていた彼女のマイペースで天然な部分は、
こうして自分も余裕がない旅の中では、
物凄く自分勝手で傲慢でしかない。とさえ感じてしまっている。
優しさには、ひとつも気付けず、マイナス面ばかり気になる始末。
呉さんだって、かなり疲れたと思う。
現に本人が言っている、”自分は2番目”は、本人が言うくらいなんだから。
そんなのいいよって気付いて言ってあげられる余裕が、
私には1ミリもなかった。
間違っていることとか、違和感とか気付きながらも、
国籍の違いって言葉に逃げてた私が悪い。
そもそも日本語は、高コンテクストでパラ言語だし。
それを日本じゃない国で育った彼女に求めるなんて、とんだお門違いだ。
今は、私にも壁を一緒に越えていくだけの気持ちがない。
目の前で泣いている呉さんにいいよって優しい言葉もかける余裕もない。
ここから、もっともっと話し合って、
お互いの心に空け合ってしまった穴を、修復することだってできるけど、
それをする気力もない。
私はもともと、女の子らしい性格ではないし、
正反対の彼女にとっては、甘えられるような存在だったのかも。
それが急に扉を閉ざしていて、頼りなくて、彼女もイライラしただろう。
とは言え、友達関係は一方通行じゃ続かないし、
自分が相手を想っているようで、想われているんだと思う。
呉さんとも、今までそうして来たんだと思う。
なのに今は、友人って言いながら、ちっとも友人じゃない。
でも、私達には、もう時間がない。
こんなにうだうだと悩むくらい、
やっぱり私達には思い出もたくさんあるよ。
一緒に旅行に行ったのも、初めてじゃないのに。
こんなに気が合ってたはずなのに。
私達は、この先、どうなっちゃうんだろう。。。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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サヨちゃんへ
サヨちゃんの気持ち・・
呉さんの気持ち・・
長旅で・・知らない土地で、暑い時、寒い時
身体が疲れて、体調が悪い時・・
日本で、PCを開いて読んでる皆が・・
二人の気持ちや状態判らないから・・
大変だろうけど・・頑張って。
その言葉しか書き込めなくて、ごめんね。
poko爺より。
ひとつの意見
最近の投稿を読んでいると、彼女と一緒に旅を続けるのは無理があるなぁと思います。
いったん、別れて、旅が終わってから、時を決めて、再会するとかすればいいんじゃないんでしょうか?
なんだかジーンと来ちゃいました…
なんだろう、この感覚…と思ったら、昔見た映画の主人公の成長記録に似てるんだ(*^^*)。成長っていうと、なんだかおこがましくて、といって別の言葉も浮かばないのだけど…
成長って、確かに残酷で、ヤドカリで言うなら、昔の殻を捨てていくわけで、人はもっと多くを かなぐり捨てていきますもんね。呉さんも同じスピードで成長していけば、きっとまた友達として過ごす時がくるんでしょうけど、「旅」ではない娯楽の「旅行」をしている限り、成長のスピードに差がつきすぎて、どんどん距離ができても不思議じゃないですもんね。あ、娯楽の旅行も好きですけどね(笑)。
ごめんなさい。入れ込みすぎて、意味なく長文になっちゃいました。
ては、また( ̄▽ ̄)ゞ!