
世界にある「負の世界遺産」と呼ばれている場所を知っていますか?
そこには、人々の争いやおごり、支配などが跋扈していました。
負の世界遺産を始め、ここでは現在に残された過去からの想いを伝えます。
カンボジア トゥールスレン虐殺博物館




ポル・ポト政権の犯した悲惨すぎる罪を教示する博物館
ポル・ポト率いるクメールルージュがかつてカンボジアの国中で起こした悲惨な歴史について知ることのできる博物館です。実際に虐殺が起きた場所で、どのようなことが行われたのか、そして感じた事をたくさんの写真と共に綴っています。
場所 カンボジア/プノンペン
カンボジア シェムリアップのキリングフィールド



おぞましいジェノサイドのたくさんの犠牲者の遺骨が眠る場所
あの忌々しいポルポトの起こした虐殺が行われた場所がシェムリアップにもあるのです。現在は小さなお寺として、おびただしい犠牲者の遺骨や当時の絵などが飾られています。
場所 カンボジア/シェムリアップ
カンチャナブリーの第二次世界大戦博物館




日本軍の残置物が数多く並ぶ博物館
カンチャナブリーに残る日本軍の爪痕。そして、風化していく置き去りの物達。JEATH博物館よりも小さいけれど、ここでも戦争の傷跡を知ることができました。
場所 タイ/カンチャナブリー
タイ クウェー川鉄橋




かつての争いの地も笑顔溢れる爽やかな場所に
美しいこの場所にも、重く苦しい過去が詰まっています。日本も避けては通れないこの場所の歴史を、現在の姿と共に綴っています。
場所 タイ/カンチャナブリー
シリラート 死体博物館



医学のため、そして凄惨な事件や事故もまさにありのままに伝える博物館
シリラート病院の敷地内にある本物の人体が展示してある博物館。法医学博物館と解剖博物館があります。中は人体について勉強する人のためだったり、過去に起きた凄惨な事件を知らせる為の展示
がされています。
場所 タイ/バンコク
ホアロー収容所




今は博物館として、争いの醜さを今に伝える本物の収容所
かつてフランスに植民地にされたこの場所では冷酷な拷問や処刑が行われていました。しかし、被害者のままでは終わらないベトナムは、今度はアメリカ人や逆らう人々を収容する為にこの施設を再利用したのです。たくさん負の遺産に行ってきたけど、なぜかここだけは怖くてたまらなかった場所でした。
場所 ベトナム/ハノイ
ホーチミン戦争証跡博物館




ベトナム戦争の悲惨さ残酷さを現在に伝える博物館
広い館内に余すところなくベトナム戦争の悲惨さや残忍さを展示しています。かつてのジャーナリスト達が伝えた写真からは受け取るものも多く、残酷な戦争であったことをより伝えています。自分たちの国だけに留まらず、大きな国が代理で戦争させたたために拡がった傷は、戦争なんて望んでいない人々を一番傷つけました。
場所 ベトナム/ホーチミン
アウシュビッツ/ビルケナウ強制収容所




世界の誰もが知る残虐なホロコーストが行われていた場所
世界で一番有名なホロコーストは、ナチスが行った大虐殺です。この場所にいつか来たくてたまらなかった。そして見学が終わった後、どうして負の世界遺産に魅かれていたのかもわかりました。今と未来の責任を果たすために。
場所 ポーランド/クラクフ・オシフィエンチム
シンドラーの工場




映画にもなった、1200人ものユダヤ人を救い続けたオスカー・シンドラーの実際の工場
有名な映画シンドラーのリストでも良く知られた、どうしようもない闇しかなかったホロコーストの中で一人でも多くの人を救おうと尽力したオスカー・シンドラーの工場にある博物館を写真とともに紹介。
場所 ポーランド/クラクフ
ゲットー英雄広場

ゲットーの跡地に造られた当時の子供たちの悲しみを伝えるオブジェが並ぶ広場
ホロコーストの犠牲となったのは、大人だけでなく子供達もでした。この場所には、なぜかユダヤ人達の影が見えた気がしました。ここに導かれたような不思議な体験も…
場所 ポーランド/クラクフ
墓地教会



4万人の人骨で造られた墓地教会
内部の装飾のほとんどが本物の人骨によって作られ飾られています。この教会が造られるまでの歴史、そしてどうしてこの教会が造られたのかを綴っています。
場所 チェコ/クトナーホラ
恐怖の館・Terror Háza



ホロコーストだけではなく、恐怖政治も伝える体験式の博物館
ハンガリーはホロコースト、大戦後の恐怖政治など、人々はいつも恐怖にさらされてきました。そんな恐怖を伝えるための博物館ですが、この中は芸術の国らしい展示方法もあり、より恐ろしさが伝わるような博物館でした。
場所 ハンガリー/ブダペスト
犯罪博物館




罪人達のデスマスクと共にヨーロッパの犯罪の歴史を伝える博物館
ヨーロッパ史に残る残酷な犯罪を写真付きでたくさん展示しています。革命家の生首や犯罪者のデスマスクが衝撃的ですが、犯罪はいつの時代も凄惨であることを思い知ります。
場所 オーストリア/ウィーン
拷問博物館




ヨーロッパの拷問の歴史や拷問器具を展示する博物館
魔女裁判を始め、ヨーロッパ史に残る拷問の歴史を、人形を使ってリアルに再現しています。元防空壕と言う場所に造られていますが、博物館と言うよりはお化け屋敷っぽかった感想。
場所 オーストリア/ウィーン
ベルリンの壁




かつてドイツが分断されたという歴史を今も伝え続ける有名な場所
東と西にドイツが分けられ、一晩にして完成された高い壁。今は世界中のアーティストのギャラリーとなっていますが、ここも大きな意味を持つ負の世界遺産的な場所であることに違いはないのです。
場所 ドイツ/ベルリン
カイザー・ヴィルヘルム記念教会



自身の姿で争いの傷を伝え示す教会
生々しい銃弾の痕がそのまま残されている教会です。ベルリンは大都会で街は立派になっていってもいつまでもこの教会を見るたびに戦争の破壊の恐ろしさをを忘れさせない、そんな重要な遺産です。
場所 ドイツ/ベルリン
ベルリン ホロコースト記念碑

罪を犯した国が追悼を伝え続けるために造られたいくつもの石柱が建つ広場
凄く広い場所にこれだけのたくさんの石が。まるで棺桶のようにも見え、影が落とす色が犠牲者の悲しみにも見えて圧倒される場所でした。
場所 ドイツ/ベルリン
サルタ考古学博物館

古代より眠り続ける生贄の少女のミイラがいる博物館
アンデスの山頂にその昔、生贄として捧げられた女の子のミイラが眠る博物館。とても綺麗なミイラだけど、当時の背景を思うと胸が締め付けられるのです。
場所 アルゼンチン/サルタ
オークランド博物館

自然を大切にする国の博物館に展示された戦争中のとある日本人を取り巻く優しい物語
ここにも日本の戦争の負の遺産がありました。でも、”ラッキーな戦闘機”とつけられたそれは、残酷な戦争の中に優しい気持ちが溢れていました。
場所 ニュージーランド/オークランド
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