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ネパール陸路入国でインドの呪い

投稿日:2019-02-11 更新日:

バラナシを出発した夜行バスは、ガタンゴトン道を走り続けました。

乗って来たバス。

そして、国境についたと起こされました。

 

眠い。

でも、空はすっかり明るくなっていました。

 

 

出国は、だいたいどの国でもすんなりです。

あれだけ、ハプニング続きで、ネタが尽きないようなインドですら、すんなりでした。

いや、ひきとめられても困るけどさ。

 

出国審査員は、フレンドリーな感じで、

ジャパン~コニチハネ~なんて、ハンコを押してくれて、

まあ普通に、インドともここでバイバイするんだなとなんとなく思っていました。

 

が、ある意味すんなりのはずを裏切ってくれるのが、まさにインドでした。

 

インドの陸路イミグレ。

ここで、インドはおしまい。

 

ネパールのイミグレが見えてきました。

ネパールの仏塔、ストゥーパがちゃんと門にありますね。

ブッダの目、通称ブッダアイが特徴的なネパールのお寺をモチーフにした国境です。

陸路イミグレの国境の門って結構、各国個性がちゃんとあって面白いですよね。

 

日本は、陸路イミグレはもちろんないけど、あったらどんな門にするのかなー。

富士山?寿司とかとか??

そのうち、情報ブログの方で、今までの陸路イミグレの門特集書きたいな。

 

なんて、イミグレーションストゥーパに心躍っていた時は、まだ良かったー。

ここで、小事件は起きました。

 

ネパール入国には、インドに引き続きビザが必要です。

でも、結構めんどくさかったインドビザに比べ、

→ いきなり敵に思えてきた・・・VSインドビザ

ネパールビザは本当に緩いから、

日本で準備して行かなくても、国境で楽にとれるよとアドバイスされていました。

 

そもそも、申請も15日前からしかできないので、一カ国目にネパールに入国しない限りは、

わざわざ準備しても仕方ないのです。

 

ただネパールビザ、

空港でのアライバルビザ取得と、陸路のイミグレーションでのビザ取得は、

なぜか微妙にルールが異なるのです。

 

一番の注意点は、空港でとれるビザは日本円が使えるのに対し、

陸路国境でのビザは、なぜかUSドルのみ。

 

とは言え、国境でドルに両替できるから大丈夫と聞いていたので、

ドルを用意してこなかったのが、大きなミスでした。

 

思い返すこと、1日前。

実は、バラナシの宿で、ネパール入国についてあれこれ聞いていた時、

ドルしか使えないけどドルは持っているの?と言われ、イミグレで両替するつもりと話していたら、

じゃあ、宿でも両替できるけどどうする?と聞かれ、それならとお願いしていたのです。

その時、宿の従業員の子は、どこかへ両替をしに行って、ドルに変えて来てくれました。

ああ、親切な宿で良かったな、国境で両替する手間も省けたなとその時は素直に喜んでいました。

 

が、これがとんだハプニングを巻き起こすこととなってしまったのです。

 

それは、この国境でビザ取得の為の申請用紙に記入し、

あとは25ドルを払って、パスポートにビザを貼ってもらうだけという時でした。

私が持っていた25ドルを渡すと、係員が予想外のことを口にしたのです。

 

「キミのそのドルは、汚いからだめだよ。違うドルはないの?」

 

まあ、汚いと言われれば多少汚いのかもしれないけど、ドルはドルだし、

まさかこの国境でそんなことを言われるとも思っていなかったので、軽くパニックになりました。

 

いや、これしかドルは持ってないんです。

「でも、それは使えないよ。」

今、両替してもらってきたネパールルピーじゃだめなんですか?

「USドルしか認めないんだ。」

 

困った!

なんであんた、自分の国のお金でビザ代を払えないんだい?!

通貨はネパールルピーですよね!

ネパールはアメリカ関係ないじゃん!

 

こういう時、私が好きな先輩バックパッカーのブロガーさんだったら、

確か、怒り泣き散らして、この頑固入国審査官を捻じ曲げてでも、自分を貫き通してたな。

私もそれくらいのパワーで旅したい。けど、できない。。。

 

友人が近くにいた欧米人に聞いてくれたりもしたけれど、結局どうしようもなく、

まさかこの国境で足止めに遭うとは思ってもいなかったんで、結構焦りました。

結局、インド側まで戻っていいからドルにしてもらってきてとのことで、それしか方法はなく。

とは言え、友人は先に入国を認められてしまっているし、

こんなイミグレで訳ありで出国した国に戻されたことなんてないから、どうしたらいいのか、

それって不審者にならないのかとか、すっごい不安MAXになりました。

 

しかも、結局はドルを手に入れられたにせよ、もちろん綺麗なドルに交換してくれるはずはないし、

日本円からネパールルピーに換えたのを更にドルにしてもらうっていう、

とびきり大損してるやり方しか両替できないらしくて、本当なんか一気にテンション下がりました。

 

ネパールずっと行ってみたいと思っていて、やっと来ることができたのに、

第一印象と言うか、初めましてがこれだから、すっごい面喰ったと言うか。

やっと綺麗なドルを手に入れて、改めてビザ申請をすると係員はゲンキンにも、

「良かったね。日本人か、コニチハ~」

なんて、急に愛想が良くなったので、なんかそれもいまいちなんだかなぁーって思ったりもしました。

 

まぁ、誰が悪いんでしょう。

誰が悪いわけでもないんだけど。

なんか、最後の最後までインドに、してやられた感がありました。

 

こんな話を旅友に愚痴ってたら、日本って汚いお札なんてないからね、

そういうの気にしたこともないよねって言われて、

改めて、確かに日本ってちゃんとしてる国だよなぁと思い知らされました。


思いもよらず、足止め食らったけど、やっとネパールに入国。

ストゥーパをくぐることができたよー。

この、陸路イミグレでは、国境を超えただけでガラリと雰囲気変わる国もあるけど、

インド → ネパールは、そんなに変わった感まだないかなー。

インドからネパールへと国境を超えた旅友みんな、ネパールに入った途端、

すっごい人の雰囲気が変わって、楽になったーって言ってたんですけど、

私は、こんな入国になったんで、第一印象は別にという感じではありました。

むしろ手を振ると、必ず振り返してくれるインド人が懐かしく感じるくらい。

 

が、イミグレの審査官と、一般のネパール人を一緒にするのはそもそも大きな間違いなんで、

気を取り直して、はじめましてのネパールをわくわくどきどきすることにしました。

 

再びバスへ戻り、何度もうとうとしながら、ネパールの田舎を車窓から眺めます。

ちょっと、窓ガラスがすっごい汚いのが残念ではありますが、

でも、やっぱりインドとはだいぶ雰囲気が変わったなー。

 

道はこんな感じで、崖の下が見える川沿いをガタンゴトン大揺れで走って行きます。

まぁ、山間の国はどこもこんな感じの道ですよね。

 

すでに慣れっこなんで全く気にはなりませんが、長距離バスに慣れてない人はきっついと思います。

実際、よくネパールに行っている友人の中では、

一度だけバスに乗ったけど、この道勘弁って思って、飛行機しか使わないって声も。

 

このカトマンズ行きの東へ向かうバスは、実際事故もあったりして、

道は本当になかなかです。

でも私の中では、第一位の悪路ではないけれども。

 

それでも、やっぱり景色は抜群に綺麗です。

やっぱり山を超えるので、天気は晴れたり曇ったり。

とは言え、長距離バスの景色は、くるくる変わって、

本当にどれだけでも見ていられるって思うのです。

どの国の田舎景色も、全部違って全部素敵で思い出せる。

 

やっぱり旅は長距離バスがいいなぁー。

そして夕方過ぎ、バスはカトマンズに到着しました。

なんだかひと悶着あったけど、インド、ネパール旅もラストのカトマンズ!

最後まで楽しみまくらなくては!ですよ。

 

 

 

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執筆者:


  1. tekutekubunbun より:

    こんばんは

    お札が汚いから使えないって?? Σ(゚д゚;)
    すごいですね
    そんなに汚かったの??
    両替が無いってのも困りますね
    まさかそんなオチで足止め食らうとは!!

    バスからの車窓はのどかでいいですね~
    でも道路って舗装されてないの??
    見た感じガードレールもなさそうだし

  2. 悪性リンパ腫とシェーグレン症候群,バセドウ病,がんサバイバーめぐみ,美人薄命友人と父の闘病記もアリ,おしゃれと旅行とグルメ好き より:

    はじめまして。

    ネパールに無事入国できて、本当に良かったです。
    ネパールは私もなじみの国ですが、
    かなりいい加減な部分もある
    「脱力系癒し」の国です。

    でも、なんかインドちっくなところもあるし
    旅行していて面白いです。

    そして何故か、USドルを欲しがる国でもあります。
    昔から、そうなんです。

    自国の紙幣は汚いくせにねえ・・・。

    ネパール自体は色々楽しめます。
    カトマンズ歩き、堪能なさって下さいね☆彡

  3. lovebeefcutlet より:

    おはようございます。
    ビルガンジーですか?
    私も大昔バラナシ(当時はまだベナレスでしたが)から鉄路でラクソールまで行き(急行で24h)、隣接するビルガンジーのイミグレでUSドルを要求されました。今でも同じなのですね。
    ところで50年近く前に発刊された『お前も来るか?中近東』という奇書をご存知ですか?

  4. lovebeefcutlet より:

    >サヨ@女一人旅さん
    こんにちは。
    『お前も来るか?中近東』は、地球の歩き方が出るずっとずっと前、1972年に6人の学生が自費出版したイスタンブール~カルカッタまでの旅行記兼ガイドブックです。初版、再版で計2000部という当時の自費出版にしては異例の売れ行きでを示しました。現在では、国会図書館のオンラインデータベース、都立多摩図書館/栃木県立図書館/名古屋市鶴舞中央図書館にそれぞれ1冊ずつ蔵書されています。携わった学生の一人ですが、今読み返すと文章の稚拙さに赤面します。

  5. スティーヴ より:

    サヨさん、こんにちは♪

    サヨさん、僕は今は少し元気がないので、ちゃんと読んだということです。
    ごめんなさいね。

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Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

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