旅日記 タイ アユタヤ

ワット・ラーチャブーラナ

投稿日:2014-02-09 更新日:

気も取り直せないまま、まずはワット・ラーチャブーラナへ行きます。

そう。

ずっと、目の前に見えていたのに、入れなかった遺跡です。




 

せっかく、トンチャイゲストハウスはアユタヤの主要遺跡が真ん前っていう最高の宿なのに、

そんな宿に泊まりながら、ビンに見つかるんじゃないかってびくびくして、この主要遺跡には全く来ることが出来なかったのです。

 

ワット・ラーチャブーラナ

アユタヤ王朝末期の時代、王家の後継争いでお互いに傷を負い、果ててしまった兄弟を哀れに思い、末っ子であった弟が二人の兄を火葬した場所に建てたものだそうです。

つまり、大きなお墓ですね。

 

その後、ビルマとの戦いで徹底的に破壊された、とのことで、かなり遺跡感の強い場所です。

 

とはいえ、残され修復された遺跡、

ここの存在感はとても凄いです。

 

ちょっとだけ、ラピュタ感があるというか、主要遺跡だけど、こっちの遺跡はそんなに混んでいなくて人も少ないから、清々しい半面、悲壮感も漂っている感じもあり・・・

首から上を破壊された仏像達が、まるで動かなくなったロボット兵みたいでもありますね。

 

遺跡の中に入ってしまえば、町の建物もそんなに見えないから、

まるでタイムスリップしたみたいです。

 

ちょうど、工事中ではありますが。。。(´・ω・`)

 

壊される前のここの景色は、どんなだったんだろう。

すっごく、かっこ良かっただろうなー。

 

 

 

そして、ここの遺跡は、中に入れるようになっているんです。

中は、兄弟の遺骨が納められていた部屋があるのです。

 

さあ、行ってみましょう!

 

階段が、結構狭くて登るのも怖いので、慎重に登ります。

 

 

中の窓から見た景色。

 

その昔、どんな人たちがここから同じ景色を見ただろう。

そして、ここも少しずつ、変わって行ったんだろうな。

 

いつか、この景色を遠い未来の人も見るんだろか。

そして、同じことを想うんだろうか。

その時、この景色は変わっているんだろうか。

高いビルとか建たないでほしいとも思う。

遺跡だからこそ、風化させるわけではなくて、もっともっと未来へと残さなくてはいけないですよね。

 

そしてさらに、階段を下りて地下室へと行きます。

 

でも、写真のおじさん見てもらうとわかるように、

すごくここ狭くて、階段が小さくて急で怖いんですよ。

 

なので、みんな手すりにつかまりながら、ゆっくり降ります。

階段を下りたところには、小さな部屋があり、

兄弟のお墓でしょうか。

綺麗にされています。

 

そして、更に下りていくと、人一人やっと入れるくらいのスペースがあって、

天井には、こんな光景が広がります。

写真ではわかりにくいのですが、壁画が描かれています。

 

以前、アユタヤに来たことがあるという友人が言っていたのですが、

遺跡のひとつに、中に入れるようになっていて、そこが酷い匂いがしたと。

 

たぶん、ここのことですね。

 

ここはもう、石の壁だけで、空気の抜ける穴もないので、

ものすごく、むーんとした空気が流れ、なんとも言えないこもった匂いがしていました。

 

でも、なんでだろう。

私には、ちっとも嫌な感じがしなくて、なんとなくだけど、

昔の人達は、この壁画を見上げながら、懺悔やお祈りをしていたのかもしれない。

はたまた、弟が込めた想いなのか、悲劇の兄弟の残された善の想いがここを優しい空気にしているのか。

そんな気がしました。

 

なんだか、とっても優しい空間だったのです。

 

もう少しいたかったのですが、何せ、一人しか入れないような空間の上、

観光客もたくさん来るので、長居はできません。

 

外へ出ると、樹の葉を揺らして優しい風と、隙間からの日差しが優しい。

 

でも気持ちは、雲がかかったまま。

冴えない顔。

うじうじしたって仕方ないんだけど、宿の人に迷惑かけちゃったことで、気持ちは100%観光気分にはなれないまま。

 

でも、奥さんが言ってくれた「ちゃんと見てくること!」の言葉をお守りに、

さぁ、このあとは、お隣のワット・プラ・マハータートへ向かいましょう!

 

 

 

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