ロードオブザリングツアー 1

待ちに待ったロードオブザリングスツアーオブザリングスツアーの日がついにやってきました!

LOTRファンならいわずと知れた場所ではありますが、今日行く”マタマタ”という町は、映画の冒頭とラストに出てくるホビットンこと、フロド達ホビット族の町が造られた場所なのです。

その場所はアレクサンドラーさんという牧場の一部分に造られたのですが、その広さは都市1つ分はあるかもという壮大な広さの牧場。

マタマタは小さな町ではありますが、町を挙げてホビットンを観光名所に推しているのです。

すでに何日か前に夕飯の時、今週末はマタマタへ行くとパパママに告げてありました。

私がLOTR大好きなのはパパもママも既に知っているので、ツアーを申し込んだと報告したらそれは良かったととても喜んでくれたのです。

そして昨日の夜、パパに明日は何時に行くんだと聞かれ時間を告げるとなんと集合場所までパパが車で送ってくれると言ってくれたのです。

そして今朝、私はもうウキウキ気分でパパの車に乗り、スカイシティホテルまで送ってもらいました。

本当に優しくて面倒見のいいホームスティ先で幸せだなー。

パパにバイバイをして、ホテルの集合場所に向かうとなんだかすっごい人だかりなのです。

どうもスカイタワーを使った消防訓練があるらしく、朝なのに見学者で溢れていました。

そんな人をくぐり抜けていきます。

スカイシティホテルは、スカイシティという娯楽施設のエリアで、いわば水道橋で例えると東京ドームシティみたいな色んな建物の集合したエリアの一角にあるのでピンポイントの場所を探すのもちょっと大変です。

先日、ミッシェルに軽く案内してもらっていたけど、その時行ってみたカジノやママと行ったスカイタワーもこの中で、とにかくいろんな施設が入っているので迷子状態になります。

しかも来てみると普通のホテルとグランドホテルで更に分かれており余計に混乱。

あー、ちゃんとミッシェルにもっと詳しく教えてもらうんだったよ。

さまよってもしょうがないので、3階の通路でロビーの場所を係員さんに聞いてみました。

優しく一階だと教えてくれたものの、やっぱり一階も広くてわけわからない。

結局ぐるぐる回って、最終的にもしかしてあれ?と思う場所が残りました。

外から見た感じは、バーにしか見えないのです。なので勝手にバーだから違うと思っていたけど、もしかしてあそこなのか?

入口へ行くとちょうど係員のおじさんが話しかけてくれたので、ロビーはここですか?って聞いてみたら案の定ここで合っていました。

「部屋の予約を取っているのかい?」

「いや。ツアーの集合場所なの。でもここ広くて私迷子になっちゃって。」

「そうか。でもロビーはここだから、もう大丈夫だ。あそこの椅子にでも座って待つといい。良い一日を!」

いきなりまんまと迷いまくったけど、おじさんの笑顔に送り出されて癒されました。

なんだか、パパ以外のキウィのおじさんに優しくされたのは、初めてのような気がしました。

私の中でキウィのおじさん達のイメージは、なんだかぶっきらぼうで愛想がないイメージ。

まぁそこまでおじさんとからむこともなかったけど、バスのドライバーの印象が一番強いかな。

でもキウィのおじさんでも優しい笑顔の人はいるのね。

ちなみに今日はツアーと言えども、参加者は私の他にドライバー兼ガイドさんともう一人の女の子の3人だけなのです。

どうももう一人の女の子は同じ日本人らしいんだけど。

こんな知らない人と一緒にツアーに行くなんて初めてだし、仲良くなれるのかな。

その人は同じ日本人とツアーに行くことが嫌だったりしないだろうか。

やっぱり日本人に会うとなると、語学学校初日の出来事を思い出していました。

あの彼女みたいな人だったらどうしよう。せっかく楽しみにしてきたLOTRツアーなのに、最悪な思い出になったらどうしよう。

そんなことを思いながら、ソファーに座っている人を軽く見渡すとちょうど日本人らしき女の子が座っていました。

もしかして・・・彼女が今日一緒に参加するもう一人の女の子かな?

ふと彼女が顔を上げてお互い目が合いました。

そのまま5秒程度経過。

たぶん、彼女なんだ!でも日本語で話しかけていいの?あの語学学校の人みたいに日本語で話しかけるなタイプだったら、英語で話しかけないといけないの?

そんなことをぐるぐる思っていると、

「あの、もしかしてロードオブザリングのツアーの?」

と、彼女から日本語で発してくれました。

その瞬間の私のほっとした感と来たら。笑

のちのち話した中で、彼女もまた似たようなことがあったらしく、「日本人と完全にわかったとは言え英語で話しかけるべきか本当に迷うよー」と笑っていました。

不安に感じていた、全く初対面の子と一緒に旅行をするという初めての体験は一気に、最高に楽しくなるだろう感に変わりました。

彼女は香川の子で、ホームスティをしながら語学学校ではなく動物ボランティアをしにニュージーランドに来ているそうです。

そして来月帰国するそうで。

「最近雨続きだったから、今日はすっきり晴れてよかったよね。」

「ツアー申し込んだ時、ツアー参加者もだいぶ減っているからもう一人申し込みが来るかだいぶ厳しいって言われたよ。」

「同じ期間内でこうやって出会えたのは奇跡だよねー。」

偶然にも必然にもこの小さな出来事は、日本を離れていると新鮮で感慨深くもあります。

うん。今日は絶対素晴らしい一日になる!

こんなに日本語で話せるのはさなえさん以外に久しぶりだったから本当に話が弾みます。

そのうちにガイドの男性がやってきて、いよいよワゴン車で出発となりました。

オークランドを離れると、景色はどんどん牧場しか見えなくなっていきます。

先日行ったロトルアへの道と同じように、時々小さな町も顔を出すけど、基本は牧場の緑がずーっと続いている感じです。

とにかくニュージーランドは空が近いのです。

オークランドでも近いなと感じるのに、マタマタは標高が高い町で更に空も近く雲の中の町という感じです。

車が進むごとにどんどん雲の中へ進んでいくようでもあり、時折雲の中で真っ白なのです。

傍らに見える畑には地上数センチぐらいのところに雲が浮かんでいる様子まで見えて、とにかく神秘的で綺麗です。

途中、凄く見晴らしのいい場所に立ち寄ってくれました。

もはや東京ドーム何個分?どころじゃないです。この緑の続く景色こそがニュージーランドなのです。

ガイドさんは、私達をすっかり友達だと勘違いしているようです。

「2人は一緒に留学に来たんですか?仲良しですね」

「いえ、今日初対面ですよ。」

「えー!」

確かに今はツアー申込者はだいぶ少なくなってはいるけど、偶然知らない人同士が申し込んでツアーが催行されるのはかなり珍しいらしいです。

なんだか、本当にこうなるようにも運命が敷かれていたとも感じられて、今日もまた本当に愛しい一日です。

そしていよいよワゴンは、ホビット庄へと入っていきました。

あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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