マーケットを抜けると、閉館したショッピングモールがありました。
なんだか、こんな大きな建物が営業してないって、
クラクフ市内をはずれただけで、凄い違いです。
ここを抜けて、
地図に載ってるもう一つのショッピングモールへ行ってみようと思うけど、
こんな人もいないし、廃墟もあるし、ちゃんと営業してるのかな。。。
だんだん、店みたいな建物なんかもなくなって、
アパートや自然が目立つエリアになっていきました。
白い花がたくさん咲いていて、
綺麗だけど、なんだか寂しい、
そんな雰囲気で、
人も、誰も歩いていないし、
森の中とかでもないのに、この辺には本当に綺麗な花がたくさん。
これらの花の名前を覚えていたいのに、
名前がわからないことが残念に思えるような、
そんななんだかやっぱり不思議な気持ち。
こんな間近で水浴びを見たのも、人生初だし、
なんだか、何かが起こる映画のプロローグみたいだななんて思いながら、
歩き進んでいきました。
そして、ふと横を見ると、フェンスの向こうに、
海外の墓地って、花で綺麗に寂しくないようにされているのに、
こんな荒れ果てた墓地があるんだなと、
なんだか思わず見入ってしまいました。
「ここは、Jewish cemeteryっていう場所だ。」
いきなり後ろから、男性の声がしました。
振り返ると、ジョギング中のおじさんがいました。
こんな墓地なんかを写真撮ってたから、怒られるのかと思って、
思わずドキッとしてしまったよ。。。
「古いユダヤ人墓地だよ。君は、どこから来たの?」
「私は、日本人です。宿のオーナーに教えてもらって、この辺を歩いていたんです。」
「日本人なんて、この辺じゃ見かけないよ。どうしてその墓地が気になるんだい?」
「わからないけど、とても古いので気になりました。」
「それなら、中へ入ってみるといい。あっちへ歩いていくと入り口があるよ。見学は、大歓迎だ。」
「そうなの?ありがとうございます。」
本当は、ショッピングモールに行ってみようかと思ってたけど、
まぁ、いいや。モールより、墓地だ。
生徒にもよく言われるけど、私、クレイジーな日本人らしいから!
結構大きな墓地で、かなり入り口までも距離はありましたが、
地図には載っていない場所を見つけて、地元の人に教えてもらう。
こんなの旅でしかないから。
お墓参りをしている、ユダヤ人っぽい人もちらほら。
なんだか、人のいない物語の中に迷い込んでしまったようにすら感じてたけど、
ここでちゃんと一般人がいて、安心しました。
っていうか、好き好んで、こんな墓地に来たのに私、ヘンなの。
ここは、1800年に造られたそうで、
やっぱり多くのホロコースト犠牲者が眠っている場所なんだそうです。
入り口付近こそ、まだ綺麗にされていますが、
奥へ行くに従って、さっき目にしたような荒れ果てた景色が広がります。
そして、これ、入ってすぐに目に飛び込んできた大きな碑。
これを見ると、様々な墓石を集めて造られたものであることがわかります。
ということは、本体や遺骨なんかが、どんな扱われ方をしたのかも、
ホロコーストを色々と勉強してきた今となっては、
予想できるような気がします。
奥に行くに従って、どんどん荒れて行きます。
もちろん、墓参りをしている人の姿もなく、
怖いという感情なんて、もちろんありませんでしたが、
さすがにさっき見つけた辺りの奥地までは、
後から聞いた話ですが、ホロコーストのさなかに破壊された墓石などは、
強制労働の地で、道路舗装の為に使われたそうです。
きっと入り口の、大きな碑にはめ込まれているものや、
傍らに置かれた石などは、その当時のものなのかもしれません。
ポーランドのユダヤ人のホロコーストに関しては、ずっと関心があって、
このヨーロッパ旅でも、回ってきたりしましたが、
この地図にも載っていない墓地に辿り着いたことが、
まるで導きのようでした。
ユダヤ系の人達は、自分のルーツを知るために、ホロコーストの軌跡を辿るそうなんだけど、
私、ユダヤ系でもないのに不思議だ。
そして、私は世界的にも有名なその場所に辿り着く予定です。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
ランキング参加中です。応援のワンクリックをよろしくお願いします。
こちらも更新中↓
アメブロ 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている
ゴロー丸ブログ 真面目なサラリーマン旅をする
その他の記事
不思議ですね
エルサレムが滅ぼされ、バビロンに捕囚されるより以前、アッシリアに滅ぼされ支族としてのアイデンティティを失って行方が分からなくなった10支族の1つが日本人の祖先になった話、私は結構信じているので、記事を読んでとても不思議だな~と思いました。
DNAの特徴でも裏付けがあるようで、もしそうだとしたら、ただならぬ導きですよね。
あっ、都市伝説的な意見なので、聞き流してくださいね~!