旅日記 ラオス ルアンパバーン 長距離バス

しっかりして!夜行バス

投稿日:2014-04-01 更新日:

二人の僧侶と楽しい時間を過ごし、

ほのぼのした気持ちで、お寺を後にします。

町全体が世界遺産の素敵な町、ルアンパバーン。住みたいってくらい、雰囲気がとっても好きになった。





でも、結局ルアンパバーンでは、体調不良MAXで、行けなかったところがたくさん。

リベンジは、もちろんいつかしたいけど。

 

なので、せめてちょっとした気分だけでも、と思い、

プーシーの丘、、、は、とてもじゃないけど、体調が不完全なままでは行けませんでしたが

ほんのちょっとだけ(いわゆる入口程度ですね)登ってみました。(^_^;)

 

そこで、ベンチに座り、最後のルアンパバーンの町並みを眺めます。

真下では、ナイトマーケットの準備が始まっていました。


しばらくすると、ミサンガ売りの女の子がやってきて、周りのベンチの人達に次々と冷たくあしらわれ、

ついに私のところに。

 

ああ、ごめんね。。。私もいらな。。。

 

「1本、お願い!」(>_<)

 

「うーん。。。いくら?」

「20,000kip」


「えー、高い!10,000kip」

「2本で30,000!」

「2本、いらないよー。じゃ、1本15,000kipね!なら買う。」

「わかった。」

 

ルアンパバーンの思い出に。

ちょっと、高い気がするけど。まぁいっか。

 

なけなしの(笑)ラオスキップを渡します。

 

すると、女の子が、まじまじと私を見つめ、今にも泣きそうな顔で

「あなた、キレイ。」

と言いました。

 

??と思っていると、

女の子「私はね、ここに傷があるから。」

と、自分の顔の頬の傷を見せて言いました。

 

さ「これ、どうしたの?」

女の子「バイクで転んだの。消えない。」

 

なんだか、またしても不思議な縁で、思いもよらず女の子の心の傷を知ることになりました。

覗き込むと、女の子だったら気にしちゃうなってくらいの傷が、彼女の頬にありました。

 

女の子「私はね、この傷があるから男の子にバカにされるの。モンスターって。あなたは恋人いるんでしょう?キレイだから。私は好きな人がいるけど、彼は私が嫌い。」

さ「大丈夫。お化粧をして、傷は消せるんだよ。気にしないで。まだまだこれから。あなたもキレイ!」

女の子はうつむいて、ノーと照れ笑いをしました。

 

さ「ほら、笑うと可愛い!」

ちょっとさっきよりも明るい笑顔で、彼女はサンキューとはにかんでいました。

ほんとに何気ない出来事なんだけど、彼女がどうして急に私にそんな話を打ち明けてくれたのかわからないけど、

うまく言えないけど、ラオスに来て初めて出会った女の子の心のうちをたかが旅人が聞けるなんて、なんて貴重な経験なんだろうと思う。

 

この出来事があったからか、なんだかラオスの女の子達は繊細というイメージ。

”マイペンラーイ”

をまさに感じていたタイとも、以前行った時に感じた強気なベトナムの女の子達とも

かなりイメージが違う。

ラオスの女の子を、すごく身近に感じた出来事でした。

 

女の子「どの色にする?」

さ「じゃあ、あなたが選んで。」

 

女の子は、オレンジ色のミサンガを選ぶと、私の手首に巻いてくれました。

 

出会いのある日って続くなぁ。


この先、このミサンガを見ると、彼女のはにかんだキュートな笑顔が浮かぶんだろうな。

 

となんだかルアンパバーンの最後を微笑ましく締めくくって去ることができそうで、気持ちはすっごく穏やかでした。

しかし、

 

事件は、この後起こりました。。(´д`lll)

 

夕方も過ぎて、今夜の夜行バスのためのピックアップを宿で待ちます。

 

タイでは、一度も時間通りに来なかったことがなく、

意外にも信頼できると思った迎えだけど、

ラオスでは未知数です。。。

 

なんか、嫌な予感がしたんですよね。

案の定、30分を過ぎても、迎えは現れず、バスの出発予定時刻はあと15分程なのに。

 

おいおい。。。

 

仕方ないので、宿のお兄さんに相談します。

「迎えが来ないんですけど、私はどうすれば。。。」(;´Д`)

 

お兄さんは、私のチケットを受け取り、OK OK と余裕たっぷりの笑顔で電話をかけてくれました。

何やら、ラオス語でやりとりしている様子。

 

電話を終えたお兄さんが教えてくれました。

「うちは、チッタ”ナ”だろ?ここに書かれているのは、チッタ”ラ”なんだよ。」

「つまり、、、間違ってたの?」

「そうそう。」

 

まったくもー!!

 

まぎらわしい名前のホテルが別にあったことにも、もー!だけど、

こういうこともあろうと、予約時、私はいつも綴りを書いて見せているんです。

なのにまんまと間違えやがったな。あのカウンターのお兄さんめ。。

 

せめてチケットぐらいは英語で書いてあれば、もっと早めに気付けたのですが、

なにせラオス語。。。。読めるはずもなく。。。

 

もー!なにひとつ信じて疑わなかったのにー!

 

お「大丈夫。すぐに代わりの迎えがくるから、待ってて。」

もう、お兄さん神!!

 

私のもんもんとした気持ちを振り切るように、迎えのトゥクトゥク到着。

宿のお兄さんと、がっつりと握手をしてお別れしました。

 

お兄さんの相棒のちびちゃんにもお別れ。

本当に、思い入れのあるゲストハウスになったよ。

ルアンパバーンに来て、あの恐ろしいドミトリーで震える一夜を過ごし、

旧正月のせいで、炎天下の下、違う宿を求めて、散々門前払いをされ、

さんっざんな始まりではあったけど、

お兄さんが拾ってくれたから、私、野宿せずに済んだよー。

 

お世話になりました!お兄さん、ちびちゃん、またいつか会おう!!

私絶対、ルアンパバーンも帰ってくるから!その時までどうかお元気で!!

 

あー、しかし間に合うんだろうか。。。

道路は、ナイトマーケットのため、渋滞。

 

頑張れ!トゥクトゥクのおじちゃん!!

そして、おじちゃんがとばしてくれたので、なんとか出発寸前にバスターミナル到着。

おじちゃんにお礼を言って、トゥクトゥクを降ります。

 

はぁー、間にあったぁー。。。

あのバスに乗らなきゃ!

 

でも、ここからまた更に、ひともんちゃくあったんですねー。(;´Д`)ノ

 

バスはもう満員状態。たぶんもう、私待ちの状態なんですよ。

窓の向こうの車内乗客からの視線が痛い。。。

私のせいじゃないんですよ!

決して、私が自ら遅刻したとかじゃないんです!!

 

で、バスの乗り口あたりにいたお兄さんにチケットを見せて乗り込もうとすると、

あっちの受付でチェックインをしてきて!と。

 

チェックインなんてシステムあるのかい!

めんどくさいとかなんとか言っている暇もないくらいのスピードで窓口へ行きます。

だって、私待ちだから。。。

 

で、窓口のお兄さんは、チケットをちらっと見ただけで、

 

「OK, あのバスね。行っていいよ。」

と。

 

この手間、必要だった?と思いながらも、バスに戻ると、またチェックインしてきてと言われる。

なにこの、人間堂々巡りは!?

 

「彼は、このチケットを見て、バスに乗っていいって言った!」

と主張すると、何やら複数人が集まってきて、会議みたいのが始まりました。

 

何か、違っているらしい。。。

こ、、、これはぁー。。。。

まさかバスに乗れないとかなんとかのパターンじゃないよねぇ。

 

とにかく何か聞かれるんだけど、ラオス語でわかるわけもないし、

説明しても、英語がきちんとわかる人がいなくて、すったもんだ。。。

 

もう、ゲストハウスの名前をミスられて迎えは来ないし、

どうなってるのさ!ラオスのバス!!

 

と、ちょっと嫌気がさしてきた頃、バスの後方のあたりから、ふら~っと名簿みたいのを持った男の人が歩いてきました。

 

会議の人達は、いっせいにその人を呼び、名簿でどうやら私の名前を確認。

 

で、無事名前があったようですんなり、

ハイ。のってくださーい。

 

と、ジェスチャー。

 

も、、、もー!!!意味不明!!

 

痛い視線をびしばし感じながら、車内に乗り込みます。

私のせいで待たされてるからね。みなさま。

 

幸いなことに、今日のバスは指定席だったので、席は確保されているのが救い。

 

すぐ前にいた女の子に、

 

「私の席、どこかわかりますか?No.9なんだけど。。」

 

と聞くと、すぐそばから、

 

「No9 ここだよ!!」

 

と、欧米系のお兄さんが教えてくれました。

あ、今日の旅のお隣さんですね。

 

ビエンチャン行きの夜行バスは、山道を行くため、山賊が出る。。

なんていう、何年か前の情報がありましたが、お兄さんが隣ならなんか心強いし、大丈夫そうですね。

 

などと思いながら、やーっとバスの座席につくことができます。

一安心して、お兄さんに挨拶をして、座ります。

 

しかも、ラッキーなことに窓側にしてくれた!

バスは、通常の座る形のシートでした。

乗り心地は、普通よりちょっと深めに椅子が倒れているなって言う感じ。たぶん、椅子が壊れているとも言う。

 

おんぼろバスはやっと動き出し、ラオスの田舎道を走って行きます。

なんだか、ラオスの田舎の薄暗い明りの灯っている家々を見ていると、

無性に懐かしい気持ちで泣きそうになるんですよ。

きっと、小さい頃の自分の記憶のどこかに似た景色があるんだと思います。

 

世界でも、貧しい国って言われているラオスだけど、

だからと言って、彼らはあえいでいるわけでも、求めているわけでもない。

 

今、そこにある日常をしっかり生きていて、子供たちは、自分たちの手で切り開こうとしている。

ルアンパバーンで数日過ごして、

今までわかんなかった先進国のおごりが初めてわかった気がしました。

教えてくれてありがとう。ラオス。

 

 

しかし。。。

 

ビエンチャン行きの道は、かなりの悪路と聞いていましたが、

ほんとに山道をひたすらうねうねと進んでいきます。

 

地面は、ガッタガッタです。

まだ、そんなにスピードを出して走らないことが救いでしたが、かなり体に悪い気がします。

 

でも、ふと空を見ると思わず見とれるくらいの満天の星なんです。

どんどんどんどん、山を登って行って、ふと横を見ると真横に月があって。

ラオスに来た時のスローボードで感じた景色とおんなじ。

日本昔話みたいな世界。その中に今、私いるんだー。

 

もちろん、酔い止めは飲みましたが、この景色を見ていたので、結構平気でした。

昼は昼で綺麗なんだろうな~。

 

ルアンパバーン → ビエンチャン の夜行バスは、窓側に座ることをおススメします!

 

思い出すのは、ルアンパバーンでの思い出。

出会ったたくさんの人達。

 

ウォークマンからは、Oliver James の”Ride of your life” が穏やかに流れていました。

 

 

 

あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
ランキング参加中です。応援のワンクリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 旅行情報へ
にほんブログ村


放浪記ランキング

 

こちらも更新中↓

アメブロ 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

ゴロー丸ブログ 真面目なサラリーマン旅をする

<sponsored link>







-旅日記, ラオス, ルアンパバーン, 長距離バス

執筆者:


  1. まーぼー より:

    日本では“満天の星”って見る事が出来ないんですよね・・・
    素敵な夜空なんでしょうねぇ~☆彡

    “満天の星”で思い出すのは、
    15年くらい前、『青年の船』で鹿児島県の与論島に行った時の事です。
    離島の船の入港が真夜中で、船を港で待っていると
    いきなり照明が全部消えてしまいました。
    研修生たちは悲鳴をあげましたが、
    それはすぐに「うゎ~」という驚きの声に変わりました。
    空には“満天の星”!
    研修生の中には写真に撮った人もいるくらいです(笑)
    当然、真っ暗でしたが・・・

    楽しかった事だけがいい思い出になる訳ではないと思うので、
    イヤな事があってもめげることなく
    素敵な旅を続けてくださいฺ(★◕‿◕ฺ)ノ”.。.:*・゚♡

  2. サイの妻 より:

    ボーペニャン

    マイペンライはラオス語だと、ボーペニャンですね。
    使い方は全く同じ。
    迷惑をかけた方が迷惑を被った人に言うところが。
    「大丈夫、気にするな」と訳すと違うな、というところ。

  3. 鈴木ゆうたろう より:

    どうも!

    どうも!記事読ませていただきました!ネットでいろいろ検索していたらたどり着きました!また訪問させてください!楽しみにしています!

comment

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PREV
ルアンパバーンからのプレゼント
NEXT
病みまくったビエンチャン生活スタート

関連記事

アルゼンチンと言えば、お肉!!

PCの調子が悪くて、書いている途中で、4回もフリーズしました。 もう、きいいーーーーってなって、PC殴りたくなりましたよ。。。 で、もう書くのやーめたって放置してたら、今日は調子戻りました。 調子にな…

続きを読む

波乱のメコン川ツアーの始まり

バスはいったんトイレ休憩で、おしゃれな休憩所に停まりました。   まぁ、いつもの高いお土産屋さんですね。 ここは、宿泊することもできるらしくて、 リゾートっぽくて、花と小屋が美しい、いい感じ…

続きを読む

次の町へ行こう。Student Agency Busに乗って

さあ、次の町へ行きますよー!! 移動はとっても好きです。   そして、今回の旅、ヨーロッパ旅最大の特徴は、   さくさく移動してるってことです。   なんていうか。。。 …

続きを読む

100万ftのブダペストの夜景ってこういうこと!

ブダペストで過ごす最後の夜です。   この旅の中で一番長く居た街。 宿を延泊してまでだいぶのんびり過ごしました。   でも、まだブダペストには、”素敵”が詰まっているんですよ。 と…

続きを読む

祭りのあとのような帰り道

そろそろ帰りの電車の時間になったので、駅へ向かいます。  マチュピチュ村の駅では待合室があるので、そこで電車の到着を待つこともできます。     で、椅子に座ったら、私が好きな、南米の民族楽…

続きを読む

辿り着いた街、カンチャナブリー

映画”戦場にかける橋”のモデルにもなった鉄橋がある町、 すなわち、日本にもとてもゆかりのある場所 カンチャナブリーに到着しました。 さて。 無事にバスでの初移動をクリアし、次なる試練は宿探しです。 &…

続きを読む

Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

sponsored link