旅日記 ネパール カトマンズ

歯の神様とガイドするネパール人

投稿日:2019-04-18 更新日:

さて、引き続きどしゃ降り状態で寒すぎですが、

カトマンズのタメル観光と行きましょうー!! 

 

前回来た時も、今回の旅の初日も、地図も見ずにちらっと歩いただけだったんで、

今度はしっかり観光したいと思います。

 

タメル地区から離れ南下して、ダルバール広場まで歩いて行ってみます。

とは言え、インドもそうだったけどネパールも、もう街の雰囲気がどこも珍しすぎて、

観光地とされている場所じゃなくても、ただの道を歩いているだけでも、

面白いなぁーって思うのです。

 

道のあらゆる所に急に現れる大小様々な寺。

地図にわざわざ載っていない名もなき寺でも、

信仰深いネパール人が、この寺を凄く大事にしてお祈りしているんだってのが感じられて、

ついつい、色々見入ってしまいます。

 

このネパールの神の遣いの動物達が、摩訶不思議でもあり、

他の国では見られない可愛さなのです。

ヒンドゥー教の女神達や、ネパール特有のストゥーパの目など、

それらも魅力的だけど、この丸っこい動物達についても色々神話を知りたいなぁ。

 

寺の中はこんな感じです。 

ガネーシャのお寺でした。

小さいけど、凄く立派!

 

そんな感じで、すぐに現れる寺で、いちいち外国人むき出しで、

物珍しげに写真を撮っていました。 

全部違って、面白い。

 

そしたら、なんか一人のネパール人の男性が寄って来て、

すっごい話しかけてきました。

 

「僕達の宗教について教えるよ!キミはどこの国から来たの?」

 

彼は、英語ばっちり!

発音なんかも上手くて、たどたどしさもなく凄く聞きやすい英語でした。

 

うん、これは怪しい。警戒心120%

 

「僕は、別に危なくないよ。ただ、こっちのエリアにはあまり外国人来ないから、

キミが居て嬉しいんだ。 悪い事はしないよ。だって、僕は学生なんだから!」

 

怪しいー。

だって、どう見たって私より年下には見えないし。絶対、学生じゃないよ。

そんな私の心を無視して、彼はここの寺の話を始めました。

その説明は確かに、凄くわかりやすくて、興味深い物ではありました。

 

「ネパール人は、たくさんの宗教をみんな持っているけど、

僕達の宗教は、ただ祈るだけなんだ。キスもしないし、ハグもしないし。。。」

 

完全にこれ勝手にして来る素人ガイドのやつだなー。

時々、こういういかにも素人ガイドの現地人に引き連れられて、

色んな説明をしてもらっている欧米人のおじちゃんおばちゃんなんかを、

よその国でもよく見かけるけど、

なんせ、私はリッチ旅とは程遠いバックパッカーなんで、

こんな街歩き程度にガイドはいらないのですよ。

一人で好きな場所に行って、時々、その辺の現地人とお話して、成り行きの旅を楽しんでるんで。

 

適当なところで切り上げて、どこかに行こうと、適当に返事していたら、

 

「心配しないで!お金なんてとらないよ。ガイド料とか言わない。

僕は、外国人とコミュニケーションをとりたいだけなんだ。」

「この辺には、まだまだ連れて行きたい場所があるんだよ。

ガイドブックに載っていない所も案内するよ。お金は本当にいらない。」

 

そうは言われても、そうなんだー!って思えない、可愛げのない海千山千の旅人なんです。

 

「ごめん、私、一人で回りたいんだよ。ダルバール広場も入るつもりないし、

ただこの辺、歩いてるだけなんだ。」

 

彼を信じてみるってのもありかもしれないけど、

結局後で、お金を請求されてがっかりしたくないし。

 

「わかった。じゃあ、これだけ。これに触ってみてよ。願い事が叶うんだ。」 

と、彼は嫌な顔をすることもなく、

この観音の足元にいる顔のような部分を触るようにと言ってきました。

 

特に、その事まで断ることもないんで、

「触るだけ?」「そう、簡単にタッチするだけだよ。」

言われるままに触りました。

 

「これで、キミはハッピーになれるよ。Bye!」

そう言って、彼は爽やかに去って行きました。

 

なので、ちょっと心苦しい感じもしたけど、

彼もお金にならない外国人の相手をする時間ももったいないと思うので、

とりあえず、揉めることとか、しつこくて嫌になることとかなく別れられたので、

ひとまず、良かったってことで。

 

更に南下してみます。

ネパールの伝統的な建物、ネワール様式の美しい建物が並ぶエリアがありました。 

ネワールとは、カトマンズに多い民族の事で、長い歴史を持つ民族であり、

アジアだけではなく世界中に、この美しい建築技術やデザインは評価されているのです。

このネワール様式の建物の世界をもっと味わえる街に、

本当は今日行ってみようと思ってたんだけど、

まあ、写真にも写りこんでいる通り、すっごい雨なんで。

また、カトマンズに戻ってきたら、必ず観に行きたい。

 

更に先へ進むと、カトマンズの有名観光地、ダルバール広場に到着しました。 

とは言え、ここも2015年の地震の被害の爪痕が、まだまだ修復されてませんね。

 

ここは元は王宮で、ダルバールとは、王宮の広場の意味。

中には、いくつもの寺院が建てられており、古いネパールを感じられる場所となっています。

ダルバール広場と名前がつく場所は他の町にもあり、

それぞれがかつて王を喜ばせるために、競い合って装飾を造り上げたのだとか。

 

が、中には入りません。

上にも書いたけど、違う街でネワール様式の世界に浸るのはとっておきたいんで、

ここのダルバール広場は、入口からどんな感じか見たかっただけなんです。

 

と言うか、実は、思ってた道を一本間違えて、見たかった場所に到着できず、

来る予定でもないダルバール広場に到着してしまったんです。

で、はて?と若干、一人苦笑い状態になっているわけなのです。

 

そんな絶好のカモネギに、またまたガイドらしきネパール人が話しかけてきました。

今度は、ちゃんとしたダルバール広場認定のガイドらしく、

その旨を説明しながら、資格証明書だというネームプレートまで見せられました。

またしても勝手に説明が始まります。

 

「かつてネパールには、3人の王様がいたんだ。

それぞれの王様が居た場所がダルバールと人々が呼んだ。

残りは、パタンとバクタプルに一人ずつ。そして。。。」

 

いや、わかりやすい説明ありがたいけど、私は、入場料も高いし、

ここのダルバール広場に入るつもりはないから、本当すいません。

「私ね、ただ迷子になっただけなの。だから、あっちの道戻るね!」

と、言い放ち、すぐにおじさんとはお別れ。

 

いやもう、タメル地区歩いててもさすがにガイドには声かけられないのに、

このエリア、自称にしても公認にしても、”勝手にガイド”が多すぎる!!

 

それにしてもー。

 

やっぱり寒い。

 

いいホテルにはあるのかもしれないけど、暖房器具ってやつが宿のフロントとかにもなくて、

だいたいのネパール人がどうやって暖をとっているのかと言うと、

これ! 

店先なんかで、この一斗缶の中に火を起こして、それにあたっているのです。

なので、町中ゴミを燃やす臭いが漂っています。

それぞれの国のにおいってあると思うけど、ネパールはこの燃やすにおいかなー。

 

とは言え、こういうのもなんか、いいなぁーって思うのです。

時々、店先でこの火にあたらせてもらいながら、軽ーく挨拶したりして、

そんな風な交流ができるのも、こういう国ならではですね。

 

しかし、私が探している神様は、一体どこにあるんだろう。

すぐ近くにはいるんだけど、全く見つけられないのです。

 

実は、最初に話しかけてきた男性から、

その神様のところに案内してあげるよと言われてたんだけど、

断ってしまったので、せめて場所くらい聞いとけばよかったなーなんて。

 

はい。また、よくわかんない、謎のストゥーパの立つ広場に出たよー。

ここどこー?そしてこのストゥーパの名前は!? 

大雨だから、現地の人すらいないし、静かすぎてちょっと寂しいです。

こんなにもかつて途上国において、だれーもいないエリアがあっただろうか。

 

ただ、古さと新しさが混合する不思議な周囲と、どうやって、なぜ登ったのかわかんない、

ストゥーパに登ってる犬(写真中央)を見られたので、

まあ迷子になった甲斐はあったでしょう。 

あ、自分の名誉の為に言っておきますけど、

私、ほんと方向音痴じゃないんですよ。

ただ、ネパールの地図が、ガイドブック、マップアプリ共に、

適当過ぎて(はたまた間違ってるし)、 かなり苦戦してるだけです。

 

そして、軽く迷子になりながら、ようやく到着しました。

これこれ。見ておきたかった神様。

 

コインの木(歯の神様) 

思ってたよりも小さくて、こんな店の前に急に現れるのね。

これは、名前の通り、歯の神様を祀っていて、歯の痛みを治す神様なのです。

なんだかすっごい異様なビジュアルですよね。これでこそ神!的な。

何千枚というコインが打ちつけられていますが、

ネパール人はコインを釘で打ちつけながら、お願いをするそうです。

 

近づいて見ると、更に圧倒される。 

この釘を打ちつけて病気治癒をお願いするってのは、

みんぱくで見たゴンゴ共和国のミンキシで知ったけど、

→ みんぱく アフリカ・イスラムコーナーは不気味  

この文化って、ネパールにもあるんですね。

 

特に歯が痛いとかじゃないんだけど、この神様をぜひ見てみたかったのです。

 

このエリアは、そんなに外国人見かけないけど、

地元ならではの売りものなんかもあって面白いです。

 

ガネーシャの操り人形。 

どうでもいい話だけど、これとおんなじ人形を、高校時代仲良かった男の子が、

元カノにもらって捨てたくないけど、今カノに悪いから預かってと言うことで、

私の実家の私の部屋にしまいこんであるのをふと思い出したよ。

あのー、Yちん、私のブログ読んでないと思うけど、覚えてますか??

 

しかし、あっという間に、予定してたエリアの散策終わり。

正直、雨は止まないし、寒いしで、宿に帰りたいけど、

宿もかなり寒いので、タメル地区に戻ってうろついてみることにします。

 

 

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執筆者:


  1. lunablanca より:

    寒いとツラいですねー。
    一度宿に戻って温まってまた出かけるにも…
    宿も寒いのよね…。動いてる方がまだいいのか?
    うわー。欧州とか南米で寒かった事あるけど
    だいたい宿は温かかったです。
    勝手にガイドさんにめげずにガンバッテ!

  2. tekutekubunbun より:

    こんばんは
    本当街中に突然お寺が現れるんだね!!
    しかも建物に囲まれてるし
    こんな感じのお寺があちこちにあるんだ
    なんか面白い

    それにしても勝手に始まるガイド (≧▽≦)
    海外ではよくある事なのかなぁ~??

comment

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Sayo

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