旅日記 カンボジア アンコールワット

アンコールワットの夕陽はどんなでしょう

投稿日:2014-06-11 更新日:

タ・プロームを観終わり、大満足で後にします。

 

「凄かったねー。」

ゆきさん「うん。もう大満足やね。

これで夕陽が見れたら、今日はもうええわー。」

 

そう。

アンコールワットを観に来たら、だいたいの人は、

朝日、夕陽も見ます。

 

そのために、物凄く早起きして、夕陽までばっちり見て、

一日券で終える人も多いそうです。

旅友いわく、よっぽどの遺跡好きでもない限り、

一日券買って、それで充分ですよとの事。

 

うーん、同意見かも。

暑い国の遺跡巡りがこんなにもしんどいとは思わなかったなぁ。

まぁ、体調が万全じゃないってのは大きいけど。

 

だけど私達はもともと呉さんの要望で、三日券と決めていたので、

今日はとりあえず、夕陽を見ておしまいです。

 

で、ここまででもう水もペットボトル5本近くは飲んだかな。

結局、胃腸の痛みは引かず、もうふらっふらでした。

 

ゆ「疲れたねー。体調もまだ悪そうやね。」

「でも、あと一か所だもんね。大丈夫。」

岡村さん「じゃあ、最後の場所に行ってヤマトへ帰りましょう。」

 

呉「あ、ねぇねぇ。まだ夕陽の時間には早すぎだよねー。こことここも行きたい~!!それから、こことかも行けるよね~」

 

さ&ゆ ( ̄□ ̄;)!!

 

ゆ「いや、もう疲れたからいいよ。充分だよ。

またあさって来るんやし、今日は夕陽の場所に行ってゆっくりしよう。

さよさんも私も体調悪いし。」

呉「えー、大丈夫だよ。私は行きたい!

ねー、岡村さん連れてって~。」

 

岡村さん、苦笑いしながら私を見る。

 

岡村さん「サヨが具合悪いからダメ~。」

呉「えー、なんでーー。せっかく来たのにー。

私は行きたいー。ねー、行こうよー。行こうよー。」

 

。。。。

 

。。。。。。

 

ゆきさんが、明らかに呆れているのが空気でわかる。

私は、体調悪過ぎて、何も言えない。と言うか、なんて言っていいかわかんない。

 

ゆ「わかった!!じゃあ、あと1つだけ行きましょう!1つだけね!!」

呉「えー。なんで1つだけ~?

行きたいのに我慢しなくちゃいけないの~?」

 

呉さん、かなり不満そうなまま、

結局もうひとつの遺跡を追加することになりました。

 

岡村さん「着きました~。サヨ、ここで一緒に待ってる?」

さ「そうしようかな。歩きたくな。。。」

呉「えー。行こうよ!一緒にアンコールワットに来るって約束してたんだからさー。ずるいよー。」

さ「。。。。わかった。行きます。」

ゆ「大丈夫?無理せんでええんやからね。」

 

うう。。。なんで岡村さんもゆきさんもこんなに優しいのに、

呉さんは、一緒にここまで来たのにわかってくれないんだよ。。。

 

もう、泣きそうでした。

よりによって、到着してみたら今度の遺跡、登る系です。

いや、もう無理。

 

さ「ごめんね。私ほんと登れなさそうだから、下で待ってるね。」

ゆ「うんうん。そうした方がええよ。」

呉「あはは~。こんなとこも登れないの~?」

ゆ「ほらっ。早く行きましょう!」

 

空気読んでくれまくりのゆきさんにあやされて、

呉さんは登って行きました。

そんな呉さんの天真爛漫さとは打って変わって、

私の心はやさぐれまくっていて、

切れそうになっていた心の中の糸みたいなのが、

ついに両端から引っ張られた気がしました。

 

なんだろなー。

なんでこんなみじめなのかなー。

そりゃ、体調管理ができなかった自分の責任だけどさ。

アンコールワットに来て、私すんごい感動するはずだったのに、

なんでこんな違う感情で泣きそうになってるんだろうなー。

 

カンボジアにあと何日いるんだっけ?

その間、結局呉さんと一緒か。

ベンメリア、も、行くんだったなー。

今日のこの調子で。。。

 

こ、これはぁー。

まじで、私死んじゃうな。。。( ̄ー ̄;

 

ひとり、だーれもいない場所で座り込みながら、考え込みました。

 

この時の私、BGMをつけるなら、むかし誰か演歌歌手が歌ってた

”ひゅ~るり~、ひゅ~るり~らら~”

ってのが、ほんっとぴったしだったと思います。

 

ってことで、なんの遺跡かわかりませんが、

落ち込みすぎて写真もありませんです!(`・ω・´)ゞ

 

さて。

夕陽スポットは、プノン・バケンです。


丘の上から綺麗な夕陽が見える人気スポットで、

ここも山道を20分くらい歩いて、

最後には、階段を上ってスポットへ行くというハードな道のりです。

 

でも、景色は絶景です。

 

だけど、人気スポットだけあって、

誰かのコンサートなの?ってくらい凄い人。

お坊さん達だって見に来ています。

 

もう日は沈み始めていました。

が、まだまだ沈んでいくまでは結構時間があるみたいなので、

しばし、反対側の角っ子に座って休みました。

 

こんな景色を見ながら。 

なんかここだけ、大昔の村に来たみたいじゃないですか?!

 

はるこ、疲れたなー。 

なんか心がぎしぎししてるからか、

本当にはるこがいつものように、

心配そうに見上げてるようにも見えるよ。。

 

すぐに、ゆきさんが隣にやってきて座りました。

 

ゆ「疲れたね。」

「でも、色々見られたから良かったね。」

ゆ「ほんま。もう満足やわ。

ほんと、これで朝日を見たらそれでええって感じ。」

 

私もそう思ってた。

というか、そう思うようになった。今日一日で。

 

「・・・・ゆきさん、私ベンメリア行けないかも。」

 

ゆ「疲れちゃった?」

 

「うん。もう遺跡はお腹いっぱいだし、

今日の感じじゃ行けないって思ったのと、

そもそも私、現地の人となるべく一緒に過ごす旅をしたいんだよね。

今までも、なるべくそうして来たし。」

 

ゆ「あ、私もそう!」

 

「だから、無理に観光地行くよりも、

ゆっくりしながら現地の時間を過ごしたくて。

ちょうど体調も最悪に悪いし。」

 

ゆ「そっかあ。」

 

「あとね、行きたいとこがある。それは観光地じゃなくて。」

 

で、私はゆきさんにポル・ポトのジェノサイドの話。

負の遺産を観にカンボジアに来たこと。

プノンペンでキリング・フィールドに行けなかったから、

シェムリアップのキリング・フィールドは、

すっごいちっちゃいらしいけど、

それでも行きたいってことを話しました。

 

ゆ「そんなとこがあるんやね。ええと思うよ。

それって観光地行くより価値があると思う!」

 

ゆきさんは、一緒に行きたいと言ってくれました。

 

なんか。今、私自分の気持ちわかってんじゃん。

こうやって、誰かに話すことで完全にまとまった気がする。

 

呉さんとは、どっちにせよシェムリまでだったけど、

でも最後まで一緒に居ることはもうできない。

申し訳ないけど、これは私の旅だ。

私にとっても、二度と訪れない、大切な時間だ。

はっきり伝えよう。

もう一緒に居るのは無理だと。

 

なんだか、すっきりでした。

でも、空はあいにくこの後曇り、

残念ながら夕陽が沈むのは見られませんでした。

 

ひとつの答えを出してしまって、すっきりした私の心とは裏腹に、

この後起きる、呉さんとの最後の揉め事をまるで暗示しているみたいでした。。。

 

まぁ、人生いろいろあるよ!。。。。ね?

 

 

 

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執筆者:


  1. あーちゃん より:

    自分の中に…

    いつだって、答えは、自分の中にありますね☆

    いつも丁寧にお写真見せていただき、ありがとうございます♪

    素晴らしい旅を…応援していますよ♪

    体調が良くなりますように~(ノ´▽`)ノ*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

    それ~♪*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

  2. うえまこ より:

    マイペースでいきましょ!
    応援してます。

  3. シズねーさん より:

    私も

    世帯主との間で
    背中に「ひゅるり~~ひゅるりらら~」
    越冬つばめ(森昌子)が流れることしばしば

    それにしても呉さんて方は
    どえりゃ~~お元気な方ですね。後ろから
    鉄拳パンチ差し上げたい

  4. *sora* より:

    こんにちは!
    つい最近から読ませていただいてます。
    私は海外と言えば、韓国へ2回と香港へ行ったことがあるくらいなので、こちらのブログはとても楽しいです(*´ω`*)

    その、呉さんなる人はゴーイングマイウェイすぎますね(^-^;

    自分の時間を大切にしてくださいね(*^^*)また素敵な旅のお話を楽しみにしています!

    素敵な時間を過ごせるように祈っています!

  5. なふら より:

    大変だったね♪

    ずっと
    サヨさんの体調を心配していました

    あの暑い中
    体調を崩し
    精神的に合わない相手と一緒の旅
    そこまで気持ちが行ったら
    何を言っても
    相手がどう思おうとOKです!
    保護者でもなければ親でもないヨ

    随分我慢したね!!
    ( ^^)\(^^ ) ヨシヨシ

    私はよその国の人に
    最初にはっきりして話し
    気持ちを譲ることはないです
    はっきりとしてます

    日本人にも
    あまりにひどいことを言う相手には
    かなりきついことを言います

    相手が引きますが
    自分の人生は自分しか支えれないです

    終わり良ければ全て良し
    彼女と
    完全に別れることは最良の選択ヨ(^^)
    それでなければずっとこれからも利用される
    って思う

    私の仕事上の付き合いの彼女は
    Give & Takeで私も
    かなり利用させていただいたし・・ね(^m^)

    良い旅を♪

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Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

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