旅日記 国境 ラオス ベトナム

ラオスからベトナム 陸地越えはいつだって大変

投稿日:2014-04-10 更新日:

すっかり熟睡してしまっていたのですが、周りのいびきで起こされました。

どうやら、いつの間にかバスは停止しているらしいです。

(後から聞いたら、2時くらいから停止してたらしいです。)





国境が開くのを待つためですね。

運転手も一緒に仮眠をとっているようです。

 

この、待つ時間に関しては、出発時間を遅らせればいいじゃん!的な声があるものの、

そもそも一泊分、節約するために夜行バスにしているわけだから、

私は何も問題なし派です。

何もない、ビエンチャンで時間をつぶす方が苦痛。。。

 

あとは、長距離バスで謎だったのは、運転手ってひとりなんだよねぇ?ってことです。

日本では、長距離バスが今いろいろ問題視されているけど、

東南アジアは、日本よりももっとバス移動が重要で、24時間バスなんてざらにあるけど、

ドライバー果たして寝ているんだろうか?と疑問でした。

一緒に寝る時間があるなら、寝てくれてた方が。。。

 

あとは、同じように国境を超えるバスがたくさん待機しているんですよ。

その為ですかね。

 

再び眠りについて、次に目が覚めた時は、添乗員(のぶや君達いわく、小室哲也似なのでコムロ)

の何かを言っている声と、周りのざわざわした音で起こされました。

 

超ねぼけ顔のまま起きるけど、気付けば外国人は、私達日本人の4人とヨハネスだけ、

取り残されていました。

 

「私達も行った方がいいんですかねぇ。。。」

おじいちゃん「どうなんだろうねぇ。」

 

とにかく、コムロが英語を話せないので、指示もよくわからなくて。。。

 

陸地国境越えはいつもオロオロです。(´Д`;)

 

でも、今日はひとりじゃないだけ、何万倍もマシ!

 

おじいちゃんが、コムロに聞いてくれるんだけど、コムロ絶対わかってないのに頷く。

本当かよ!?と、のぶや君とせいいち君もオロオロ。。

日本語のわからないヨハネスは、私達に加わって不安をわかちあえず更にオロオロ。

 

とりあえず、コムロがジェスチャーで行けと言っているので、バスを降ります。

 

って、寒!!( ̄□ ̄;)

 

国境は山の上、しかも雨が降っているし。。。

びっくり!!

ラオスの日差しにやられまくって、「寒いって言わせてみろ!」とか思ってすいませんでした!

ってレベルの寒さです。

どうせ、タイくらいの気温だと思ってたのに!

 

みんなでブルブル震えながら、イミグレへ走ります。

でも、このイミグレの間中、おじいちゃんが一生懸命寒さから守ろうとしてくれたんですよ。(ノω・、)

もう、現地人が平気で割り込んできて時間がかかるもんだから、

意地で、私を屋根の下に入れてくれたり、真っ先にバスに乗せようとしてくれたり。。。

本当に感謝をしてもしきれません。

 

イミグレにやっと入っても人が殺到していて、どうすればいいのかオロオロ。

でも、せいいち君が、あの人が早いから渡しなって腕をひいてくれたり、

おじいちゃんは、とにかく私を先に行かせてくれたり、本当に優しくしてくれて。

ここまで一人で国境越えしてばっかだったから、優しさが本気で染みる!

 

このたくさんの人がいる中で、日本人は私達4人だけ。

日本人同士の絆って本当にいいものですね。(´▽`)

 

ラオス出国のイミグレ。

出国審査が終わると、再びバスを待って数分のところにあるベトナム側のイミグレまで行きます。

もう、寒いし雨は冷たいし、待つのもしんどい。暑いよりは断然いいんだけど。

とにかく人もたくさんだけど、バスもたくさん。待ち時間が多いです。


 

そして、ものの一分程度バスに揺られ、再びベトナム側のイミグレへ。


再び入国審査には、現地人の割り込みが凄い。

他のバスの添乗員だと思うけど、パスポートを一気にまとめて持ってきたりするので、

それにあたっても時間を取られます。

 

噂のワイロもしっかりとられました。

 

なんかワイロってなんでだよ!!って思っちゃって、

こんな金で解決的なのも、意味分かんないお金払わされるのも、

こっちは、貧乏旅行してんだよって思ったら、なんかむかついてきて、

お金はさまずに渡してみたら、お金って言われてパスポート返されました。てへ。

 

そこでさらに戦うほどの強さがないのが情けないとこですけど。

 

ただ、ラオスkipしかない!って言ったら、若干嫌な顔されましたが、残ったラオスkipで払うことに成功。

 

賄賂は、15,000kip です。

 

20,000kip渡したら、ちゃんとお釣りをくれたとこがちょっと憎めないところ。

貴重なベトナムドンは、残しておきましょう!

 

って感じなのにね、

賄賂だなんだって、なんか物々しい感じがするじゃないですか。

でも、ベトナムのイミグレ、すごーいゆるいんですよ。

 

パスポートの返却を待っている間中、ひとりのおねえっぽい係員がやたら私と隣にいる誰かをくっつけたがって、からかわれました。

 

ユーとユーは、カップルだろう?( ̄ー ̄)

 

って感じで、ニヤニヤしながら、指だけでジェスチャーしてくるんです。

 

カップルに指定された隣のアメリカ人の男の子は、ノリが良かったので、

私の肩にガシっと手をまわすと、

 

「イエーイ!俺達、カップルだぜー」

 

って答えてましたが。。。

 

彼がいなくなり、残されたヨハネスに向かってまったく同じジェスチャーをしてきます。

 

ヨ「彼は、何が言いたいんだい?わかんないんだけど。」

 

「私達が、恋人同士なんじゃないかって、さっきからからかってくるの。」

 

ヨ「ああ、そういうこと。。。彼、変な奴だなぁ。」

 

ヨハネスは、係員には反応もせず、相手にもしてませんでした。

でも、そんな感じで、私をからかいながらガラスの向こう側にいる係員全員で笑っているんですよ。

 

なんていうか。

入国審査がこんなゆるくていいの?って感じです。(笑)

 

 

友達が昔、どこかかの国の入国審査で、係員がつっぷして寝てたって話をふと思い出しました。

あれも確か、ベトナムだったような。。。

 

係員「ベトナムは二回目?」

「はい。」

係員「Nice to see you!!」

 

で、ようやくパスポートが返却されました。一番最後でした。

 私のことをからかいたくて、最後に回された気がして仕方ない。。。

 

バスへ向かうと、とっくに先に審査が終わっていたおじいちゃんが、こんな寒い中わざわざ外で待っていてくれました。

 

おじいちゃん「ずいぶん時間かかったねー。最後にされちゃったのかー。」

 

うううー。おじいちゃーん。。。(´□`。)優しすぎる!!

 

で、やっと入国審査まで終わったけど、次は自分で自分のバックパックを持って、荷物検査へ行かなければいけないようです。

しかも、その間、2回くらいスタンプが押してあるか等のパスポートチェックがありました。

 

ヨハネスは抜き打ちにもつかまって、3回もチェックされてた。。。

 

 

そのー。

 

そんなにチェックするなら、入国審査ちゃんとやりましょうよ。。。(笑)

 

 

やっぱりこの国境越えも、結構ごちゃごちゃしていて、

これほんとうにひとりだったら、心細かったなー。

 

でも、コムロも英語話せないのに、一生懸命サポートしてくれましたが。

 

先に行っていた、せいいち君達が、こっちだよーと呼んでくれます。

 

ほんと、日本人4人+ヨハネスで助け合いながら、国境越えをした気分でした。

withコムロ。だいたい気にかけてくれて、一緒に居てくれました。

 

再び、荷物検査の後が、バスが来るまでかなり待たされました。

雨も手伝って、予想をしていなかった寒さ。

東南アジアなんて、どこに行ったって寒くないと思ってたのに。

 

のぶやくんとせいいちくんなんて、タンクトップに薄いシャツを羽織って、足元なんてサンダル。

もう、ブルブルしてる姿が可哀想でした。

やーーーっと、バスが来て乗り込めても、エアコンをガンガンに効かせているから、

ちっとも体が温まりません。

 

ラオス人もベトナム人も寒くないのだろうか。。。(・_・;)

本当に疑問。

 

ここで、トラブルが起きました。

 

イミグレであっちこっちと行かされている間、

なぜかうしろの席のドイツ人カップルの席へ、前のエリアの席だった(ラオス・ベトナム人エリア)

ベトナム人ふたりが移動してきたらしく、カップルの席が乗っ取られていたのです。

 

カップルの女性は激怒!!

かなり怒鳴っています。

 

でも、、何を言われてもいっさいひかないベトナム人。。

っていうのも、ベトナム人側の言い分としては、

カップルの男性側が、この席が狭いと言って、フリースペースになっている座席の下のスペースでほとんど過ごしていたんです。

なので、別にいいだろ!と。

 

コムロもちょっとだけ仲裁に入りましたが、どっちも引かず。。。

カップルへラオス・ベトナムエリアの空いている席に座るように言いますが、

「嫌よ!私たちはペアなのよ!!」

と、ドイツ人女性も一歩も引かない。

 

どこ吹く風のドライバーは、バスを出発させます。

カップルは通路に立ったまま、コムロは自分の席へ戻って行きました。

ここで、正義感の強いヨハネスが助け船を出しました。

 

「君たち、自分の席へ戻るべきだ!戻れ!」

でも、彼らはベトナム語で何かを言うだけ。

ヨハネスが、一生懸命言うけど、完全無視。

 

どっちもどっちかもしれませんが、コムロがわざわざ現地人エリアと外国人エリアに分けたのに、

なんで彼らが、こっちのスペースに来たのかがほんとに謎。

 

結局、ドイツ人カップル側が諦めていました。

 

24時間バス。

 

バスに24時間も乗って移動なんて、生まれて初めてです。

 

 

長いので、ハプニングも時々、起こります。

これも全部が思い出になるんだろうな。

 

 

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執筆者:


  1. 田中 より:

    今回はドキドキする内容で面白かったです!僕は外国では普通のバスしか乗ったことないのですが、ビエンチャンからバンビエ、バンビエからルアンパバーンと初めて長期のバスに乗るのですが、今回の内容を呼んで、席って大事なんだなぁと思いました!

comment

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