旅日記 ニュージーランド ロトルア 留学

ロトルアの水が合わない!

投稿日:

ニュージーランド留学の頃の記事を古いブログから移行します。

*日付は留学時のものではありません*

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続いてやってきたのは、大きな公園です。

サタデーマーケットなのか、いつも開催されているのかわからないけど、

屋台が並んでいたり、フリーマーケットっぽい雑貨が売られていたり、いきなり賑やかです。

中には、黒いレトリバーの子犬も大きめの檻に入って売られていたりも。(しかも50ドルで売られていました)

 

この公園は結構広くて、やっぱりロトルアだけあって、辺りに見える湖からは湯気がもくもく。

さっきまで居たヘルスゲートとはちょっと違った景色が見られます。

 

しかも、この公園には足湯があって、無料で誰でも入れちゃうんだって!

パパは、この足湯につかろうと、ここに連れて来てくれたみたい。

ってことで、みんなで足湯に。

 

お湯の温度は、ぬる過ぎず、熱過ぎずちょうどいい感じで、寒い今日にはばっちり。

でも、温泉の成分なのか、ちょっとぬるぬるしている感じでした。

しばらく浸かっていると、みんな浸かった部分が赤くなって肌の色が変わってました。

ママが、「赤い靴下みたいね」と言ったので記念撮影。

なんか、凄くこれ家族っぽくて好きな写真だなー。

一番短いのが私の足ですー。圧倒的短さ!(笑)

 

でも、実はこの直後ちょっとした惨事に。。。

 

浸かっている間は大丈夫だったんだけど、そろそろ行こうかとお湯から足を出したら、かつてないかゆみに襲われました。

もう、タオルで拭こうがちっとも治まらなくて、バチバチ叩きまくったら、しばらくして治まってくれたんで良かったんだけど、たぶん成分が合わなかったのかもしれないです。

ってことは、ロトルアで、ちゃんとした温泉に入るのは、私は無理なのかも。

 

気を取り直して。

公園内は、見どころが沢山あるので、みんなで散策をしていました。

 

ところで。

この公園に来てから、例の我がまま放題のあいつは、お腹を満たしたからひととき静かでした。

が、再び散策し始めると、またしてもママにべったりくっついて、例の「ここで僕の写真を撮ってくれ」攻撃が始まったのです。

あいっかわらず、ださいポーズであれやこれやと何枚も何枚もママに撮らせています。

私とパパは、やっぱり奴には関わらないようにして歩いていました。

まぁ、ずっと私はサウトを無視しているのですが、カメラを取り出すのもなんか憚られる気持ちだったので、バッグにしまったままにしていました。

 

が!!

ここで、どうやらママのカメラの調子がおかしくなってしまったようなのです。

パパは、ママのそばに行って二人でカメラを調べています。

 

あー、サウトのバカのせいで、なんだかカメラまで不機嫌に。

自分のせいなんだから、ちょっとは反省して、ママのカメラの心配しておとなしくなるんじゃ。。。

なんて思った瞬間、スイッチでも押すかのごとく、当たり前のような顔してサウトが話しかけてきました。

 

「サヨ!君のカメラは大丈夫だろ?僕を撮ってくれ!!」

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

あきれた!!

 

 

あんたを撮るのが嫌で機嫌を損ねたかもしれないカメラを、今二人は必死で直しているのに、おかまいなし!?

しかも、例の一件以来、すっかり自分も気まずそうにしてたくせに、自分の願望を叶える為なら、平気でなかったことにするの!?

今日だって、アホな発言を何回か無視して来たけど、私があんたを許してないってのわかってないのか、どうでもいいのか、

ほんっとうにほんっとうにびっくりするくらい嫌な奴!!!

 

もう、英語の文を探すでもなく、自然に日本語が出ました。

「あ~、あんたみたいなバカには、もうなんて言っていいかわかんないや。」

 

結局、ママのカメラはすぐには直らなかったらしくて、車に戻ろうとパパが言いました。

が、相変わらず、バカなサウトはまだ自分を撮ってほしいようで、

「サヨ!どうした?さあ、早くカモン!」

と言って、ださいポーズを決めていました。

 

そんな奴をガン無視し、

「私、パパとママの写真を撮りたい!」とパパとママに言ったら、嬉しそうに二人仲良く並んでくれました。

素敵な夫婦だなぁ。

ママはいつも、パパの事が大好きって感じだし、キウィハズバンドのパパは、いつも穏やかにテンションの高いママを見て笑ってる。

私もいつか、大好きな人と結婚したいなぁ。

 

楽しかった束の間のロトルア旅行もおしまいです。

猫ちゃん達が待っている家へ戻ります。

でも、ママが1つだけと言って途中、ある場所に寄りました。

墓地でした。

誰かのお墓があるのかわからないけど、

特にお墓参りをしている様子もなく、二人は車から少し離れて行った場所で墓地を見ながら、何かをずーっと話していたんだけど、

たぶんそこに、留学生の私が関係して行く事でもないんだろうなと思って、寒いし車に戻りました。

 

車に乗り込んでサウトと二人、相変わらず無言でいたんだけど、少ししてサウトがでかいヘッドフォンをはずすと、目も合わさずにつぶやきました。

 

「パパとママは、とてもグッドトゥゲザーだ。」

「・・・うん。」

「僕は、家族を作れるのかな。僕の持っている物は、とてもとても小さいんだ。」

 

いやー、日本人の感覚では、サウトなんて絶対無理だと思うけど、男が強いあなたの国では、それも普通なんでしょ。

そう言おうとして、やめました。

なんでか、物凄く初めて真面目なトーンでサウトがつぶやいていたからです。

 

サウトのことなんか大っ嫌いだけど、この先も仲良くなる事なんてないと思うけど、

でもなんでだろう。この時サウトが言った大した事のない言葉を、なぜか今も思い出す。 

実家はたいそう大きいらしくて、金持ち自慢で、親や兄弟は何でも言う事を聞いて叶えてくれるらしくて。

そんなサウトが言った、小さい物しか持っていないの意味はなんだったんだろう。

 

すぐにパパとママが戻ってきて、また車はオークランドへ向かって走り出しました。

サウトはすぐにまた眠りだし、さすがに疲れたのかママも静かでした。

ラジオから聴こえる音楽は、古い映画みたいな音でどこか懐かしくて優しくて。

私はこれから何度も、この何気ない特別な一日を思い出すんだろうなと思いました。

貴重な留学生活、1つ残らず、出来事を感じた事を書き留めよう。

時間が流れて、すぐそばにあった記憶をさらっていっても思い出せるように。

今日の私は、いっぱい笑ってた。

家に到着して、パパにお礼を言うとパパは嬉しそうに、「You’re welcome!」と言いました。

気が早いけど、帰国の日の朝、私はまたこんな風にパパにお礼を言うんだろうなとふと思ったら、切なくなりました。

いやいや、今はまだ帰国の時じゃないんだから、一日一日をしっかり楽しまないと。

 

今日の夕飯は、ピザでした。

日本に居る時は、何ヶ月に一回くらいしか食べないピザだけど、こんなにも毎週食べるなんて。

しかし、そんなに食べ物の種類が溢れているわけでもないのに、日本みたいに繊細な味付けでもないのに、ニュージーランドの食べ物は美味しいんです。

毎晩部屋で寝る前に腹筋してるけど、これは追いついてないんじゃないかと最近思うのです・・・。

 

 

 

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Sayo

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