私はどうも、時々交通事故を目撃することがあって、
それまた海外でもしかりで、
その後は、寝込んでしまうのです。。。
ひとまず、元気にプエルトイグアスを去り、ブエノスアイレスまで24時間オーバーの長距離バス。
一番前の指定席をゲットして、楽しく景色を眺めていました。
こんな風に、道の途中に居る、ツーリストチェックのポリスの人達が何度かバスを停車させて、
乗り込んできては、抜き打ちチェックします。
でも、前回も書いたとおり、彼らはとってもフレンドリーだと思う!
そんな風にウキウキで、いつものように、大好きな長距離バスの車窓の景色を楽しんでいました。
そして、空は暮れ始めました。
なんだか、すっごく印象的な夕暮れ空。
そしてこの後、いい感じで走っていたバスは、ポリスによって再び停止させられました。
でも、今度は、抜き打ち検査ではないのです。
目の前には、かなり損傷の激しい車が停まっていました。
もう、助手席側の半分くらい壊れていて、とてもじゃないけど動きそうにありません。
だけど、不幸中の幸いなのか、その車のドライバーの男の子は、特に怪我をしている様子もなく、
ポリスの聞き込みに答えたり、車へスマホを取りに戻ったりと、足早に歩いていて、少し安心しました。
しばらくして、向こう側から3人くらいの中年の男女が歩いて来て、
その男の子と合流。何か話しこんでいます。
と言っても、どちらかが相手を責めている感じでもなく、静かに話していて、
だけど、ショックからなのか、女性が一人泣いていて、頻繁に涙を拭っていました。
でもやっぱり、怪我をしている様子の人は誰もいなくて、
車は物凄い損傷なのに、奇跡だなと勝手に思っていました。
そして、その人達は、再びポリスに何か話しかけられ、答えたり、不安そうに遠くを見つめたりしています。
2階席の一番前だし、目の前だし、事故は起きたばかりらしく、バスは一番前で止められていて、それらのやりとりがよく見えるのです。
でも、もう暗いので、遠くまでは見えない。相手の車まではちっとも見えませんでした。
いつになったら動くんだろうってくらい、バスは停められていました。
1時間は待たされたかもしれない。
そして、やっとバスがゆっくり走りだし、スロースピードでゆっくり進み始めました。
道路には、車の部品なのか、ぽつぽつといたるところに大きな破片が散らばっています。
そんなのが、20メートル近く続いた先に、目に飛び込んできたのは、なんと道路の傍らに倒れたバイク。
まさか!?
あの車と衝突したのは、バイク?
いや。きっと違う。
きっと、あれはただ、バイクが捨てられているだけなんだ。
そんなの、海外じゃよくある景色なんだ。
だって、あの車の損傷で、相手がバイクだったなら、きっと。。。
心臓がどきどきしていました。
バスは、凄くゆっくり進み続けます。
そして。。。
願いもむなしく、人が横たえられていました。
顔には、シートがかぶせられています。
その瞬間、体から力が抜けていくのがわかりました。
そっと手を合わせたけど、でもショッキングすぎて。
一気に気持ちが下がっていくのがわかりました。
この国、とっても好きって思ったアルゼンチン北部。
車の運転は荒くないし、むしろちょっと急いでもいいよって思うくらい人はのんびり。
ついさっきまで、この人も同じように過ごしていたんだ。
まさか、こんなすぐの未来にこんなことになるなんて、思いもせず。
病気になってから、よけいに”それ”を身近に感じると、たまらなく怖くなってしまうようになりました。
私は、自分が横たわるのも、
大切な人達が横たわるのを見るのも嫌だ。
その後は、音楽を聞いても、外の景色に見とれようと思っても、気持ちがダメでした。
ゴロー丸に言われて、シートベルトを締めなおします。
隣りを見ると、隣のカップルも同じようにシートベルトを締めなおしていました。
そして私は、一気にショックで、急に体もだるくなり、発熱。
ほんとストレス体質なのかなんなのか、事故を目撃するとすぐこうなる。
物凄く栄養ドリンク飲みたい。
どうも、悪い気を吸いこんじゃってる気がして仕方ない。
シェムリアップの時もそうで寝込んだんだった。
その後、とりあえず寝て、再び目を覚ますと、車庫の中でした。
Singer社のバスがたくさんあったので、何か積み込んでいるのかなんなのか、
よくわからないけど、ここでもかなり長時間停車していました。
まさか、故障した?って思ったし。
これ、無事に時間通り、ブエノスアイレス着けるんだろうか。
そして、着いたところで私は動けるんだろうか。
こんな、72時間の移動も、まだまだ序盤なのに。
車内は、ボリビアのローカルバスほどじゃないけど、すっごく寒い。
そしてそんな私の心を、代弁するかのように、この旅に来て、一番の大雨が降り続いていました。
基本、私は晴れ女なんです。な、はずなんです。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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はじめまして!
サヨさん、はじめまして。
いつも自分も旅するような気持ちで読ませていただいております。
読んでいて…ショックでした。
それを実際に…のサヨさんのお気持ちを思うと…言葉もありません。
ただ、このごく普通の日々は、
あたりまえじゃないし、突然終わってしまうことや、
大切な人とサヨナラしないといけないこともある…
大切にしようと改めて思いました。
お辛かった出来事を、言葉にしてくださり
伝えて下さり、ありがとうございます。