バックパッカーは、朝日と夕陽が大好きだと思います。
たいていの有名観光地のある街には、朝日、夕日の名所があって、そこには沢山のバックパッカーが、日の入り日の出を待ち侘びて集まっています。
そんな私も、今では旅先で出来る限り見たいなと思う、楽しみのひとつです。
今日は、そんな世界の色んな町で出会った夕焼け特集です。
Contents
- 1 始まりはタイ、カンチャナブリーの夕日
- 2 東南アジアの夕陽は最高にオレンジ色
- 2.0.1 タイ、アユタヤの遺跡群の間に沈んでいく夕陽
- 2.0.2 タイ、パーイの仏像に後光が射す夕陽
- 2.0.3 ラオス メコン川の向こう岸の夕陽
- 2.0.4 カンボジア、プノンペンの王宮を染めた夕陽
- 2.0.5 カンボジア、シェムリアップのアンコールワットの夕陽
- 2.0.6 ミャンマー、バガンの遺跡と夕焼け
- 2.0.7 ネパール、ポカラのフェワ湖の夕陽
- 2.0.8 ネパール、飛行機から観た夕焼けのヒマラヤ山脈
- 2.0.9 ボリビア ウユニ塩湖の夕陽
- 2.0.10 アルゼンチン 長距離バスの窓から見えた怪しくて美しい空
- 2.0.11 ペルー 長距離バスから見えた町と夕焼け
- 2.0.12 ペルー、クスコのパチャクテク像と夕暮れ
- 2.1 夕陽記事の旅日記はこちら
始まりはタイ、カンチャナブリーの夕日
私は初めて長い旅に出た時、特に夕日や朝日を見ようだなんて思ってはいなくて、むしろ、そういう時間を、忘れるどころか、思い付きもしませんでした。
だけど旅に出たら、そんな貴重で優しい時間があるってことを教えてくれたのは、カンチャナブリーから自転車で行った、カオプーンで出会ったおばちゃんでした。
夕方になって、素直に夕陽を観に行ってみようと思って、宿を出て歩いて行きました。
カンチャナブリーの大きな橋には、他には誰も観光客はいなかったけど、あの日一人で、沈んでいく大きくて綺麗な夕日を見た瞬間から、その後、色んな国の色んな町で出会う運命だったような。
上下天光な夕日とその景色が、たくさんパワーをくれて、そして、励まされてきた気がします。
旅先での人との出会いは宝物で、また景色との出会いも、かけがえのないプレゼントのようでした。
クウェー川の向こうの山に沈んでいく夕日。
夕日を見たのは、もしかしたら子供の頃以来だったかも。
東南アジアの夕陽は最高にオレンジ色
そんな風に、東南アジアから観はじめたってのもありますが、色んな国を旅してきて、やっぱり強く濃いのは東南アジアの夕暮れ。
あっつい暑い東南アジアは、太陽の色もまさしく最高に濃く感じられて、どこの街でもオレンジ色が凄く綺麗でした。
タイ、アユタヤの遺跡群の間に沈んでいく夕陽
この町で起こった出来事で、しょぼーんとしながら観た夕陽でしたが、遺跡の町に沈んでいく夕陽は、景色丸ごとかっこいいなと思っていました。
タイ、パーイの仏像に後光が射す夕陽
ふと、通りかかった時に思わず撮った一枚です。
ちょうど、仏像がこっち向いていて、まさしく後光が射してたんですよね。
印象的な夕焼けでした。
ラオス メコン川の向こう岸の夕陽
ビエンチャンでは、すっごく身も心も病んでいて、旅の中だるみ状態で、それじゃいかんと街中へと向かい、ひとり観た夕陽です。
綺麗なんだけど、たくさんのラオス人が楽しそうに行き交うこの川辺で、やっぱり私はどうしようもなく孤独を感じて病んでいて、そんな気持ちで見上げた空でした。
ピンク色で綺麗だったのを覚えています。
カンボジア、プノンペンの王宮を染めた夕陽
東南アジア旅の中でも、いや、むしろ自分史上、一番鮮やかだったんじゃないかって思うのは、このプノンペンの夕陽です。
ナンパ(笑)されたスイス人のおじいちゃん達が勧めてくれて、一緒に観たこの夕陽は、すっごくすっごくオレンジ色で、あっという間に一面が染まったのを覚えています。
カンボジア、シェムリアップのアンコールワットの夕陽
プノンバケンの夕陽スポットは、コンサートなのかってくらいの観光客で溢れていて、ムードもへったくれもないなと思ってました。
と同時に、この日の出来事で疲れきってた心で観てた夕陽。
結局この後、曇ってしまい、日の入りは見られませんでした。
ミャンマー、バガンの遺跡と夕焼け
自分の中でも一番新しい夕陽は、このバガンの景色。
タイのアユタヤと同じく遺跡の町なんだけど、ここはもっとワイルドで、高い遺跡に登って観た夕暮れの景色は最高でした。
振り返ると・・・
夕焼けに染まった遺跡達も一緒に観ているようで、すっごく素敵な時間でした。
この景色も自分の中の夕焼けランキングでは上位です。
ネパール、ポカラのフェワ湖の夕陽
景色が綺麗なポカラだけど、夕陽が見られたのはこの日だけだったんですよね。
遠くに見えるヒマラヤに映る夕焼けも素敵だったけど、フェワ湖に反射する夕陽も、とてもとても綺麗でした。
ネパール、飛行機から観た夕焼けのヒマラヤ山脈
なかなか天気に恵まれないネパール旅だったけど、最後の最後に、ネパールからのプレゼントをもらった気分でした。
いつまでもいつまでも、真横に続く白いヒマラヤ山脈が、どんどん夕焼け色に染まっていくのが、後ろ髪ひかれるくらい美しかったです。
ボリビア ウユニ塩湖の夕陽
ウユニ塩湖の鏡張りは、そりゃもうどれだけ佇んでいても、一瞬一瞬が美しくて、東西南北、ちょっとずつ角度を変えるだけで、また違う色になって。
特にこの陽が沈んでいくまでの時間は、限りなく尊くて、この場所に居られる事を噛みしめていました。
アルゼンチン 長距離バスの窓から見えた怪しくて美しい空
この後、衝撃の事故を目撃してしまうんだけど、まるで予感しているかのように怪しい夕焼けでした。
綺麗なんだけど、どこか怖い、そんな空に出会ったのは初めてだったかも。
ペルー 長距離バスから見えた町と夕焼け
建物の色と混ざり合って、夕焼けって感じの景色が、凄く凄く心惹かれました。
そして、いつも思うのは、ここで暮らしている人達が、毎日この景色の中で暮らしているんだなっていう不思議さ。
そんなの当たり前なんだけど、不思議でたまりません。
今日も、地球の裏側では、こんな夕焼けが存在しているなんて。
だからこそ、旅先での長距離バスの移動の時間も、貴重で楽しいんだなと思います。
ペルー、クスコのパチャクテク像と夕暮れ
まるでパチャクテクが、この雲を操っているような、凄くパワー溢れる景色でした。
大好きになった町クスコを去る時に見られた景色なので、余計に感慨深かったです。
日本に居ると、夕陽を見るなんてことはしなくて、時間に追われているかのように、気付けば夕焼けは通り過ぎている事ばかり。
でも、こうして、旅先で夕陽を観られる時間は、本当になんてかけがえのないものをもらっているんだろうと思います。
忘れている大切な物を思い出させてくれるようです。
色んな町の夕焼けがあって、もちろん出会えない時もあるけれど、都会じゃないほど、その景色は綺麗で濃くて、自分の中に積もった悪い何かを流してくれるみたいだなぁなんて感じたりもしています。
世界で出会ったこんな物シリーズを書いていると、結局締めくくりは同じになってしまう。
これからもたくさん、こんな景色に出会えますように!
夕陽記事の旅日記はこちら
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