香港で、ゴロー丸の大好きなガッキーに出会ったよ。
ガッキーに忠誠を誓っているポーズらしい。
九龍城。
その名前は、とても有名だと思います。
香港にかつてあった巨大スラム街。そこの人口密度は、大きな都市にも及ぶほどで、大変なものだったらしい。
本当の名前は、九龍寨城。
九龍城砦とも九龍九城寨とも、様々な呼び名があったらしい。
スラム街と呼ばれる場所は今もなお色んな国にあるけれど、香港の九龍寨城の特徴は、香港にありながらその一帯だけ香港ではなかったのです。
イギリス統治下にありながら、その一部分だけ統治下にされなかった。
つまりはじゃあ、どこの国名がついていたのかというと、始まりは清(中国)、でもイギリス軍によって中国が撤退し、その後といえば、どこの国でもない、つまり無法地帯と化していたという場所です。
城とか砦とついているのは、そもそもは要塞として造られたからです。
そこにやがてバラックを建て、難民が住み始めたのです。
ですが、そんな場所も、1996年には完全に取り壊され、現在は人々の休憩場所、広い公園となっています。
そんな深い意味のある場所なんて、絶対に行ってみたい!
ってことで、向かいました。が、九龍寨城公園は、どこの駅からも若干遠くて、行きにくい。
バスがいたるところから出ているので、バスで行くといいみたいですが、私達は、樂富(ロクフ)駅から歩いて向かうことにしました。
結構歩いたー。20分近く。
ようやく、その一部が、姿を現し始めました。
もうこの姿を見ただけで、なんだか重みを感じます。ずーっと、ここに立ってきたんだなぁと。時代を超えて、生き残ってきたんだなぁと。
そして、この壁沿いに歩いて行くと、門に到着しました。
ここは、九龍寨城北門です。
公園はかなり広いけど、かつて5万人が暮らしていた場所なんだと言われると、納得できるような、だけど想像もつかないような広さです。
いたるところに、岩が置かれていて、これは九龍寨城の一部であったから保管しているのか、それともただの公園のモニュメントなのか、よくわからない。
でも、当たり前だけど、今はもう凄く整備された綺麗な公園です。
ここにも、ドラゴン発見。
正面から見ると、可愛い顔してる。
奥に見える建物は、清時代の建物なんだそう。
無法地帯だったとか言われているけど、こういう建物はちゃんと保存されてきたんですかね。
実際は、暗黙のもと香港政府が警備や監視もしていたとかいう話もあるらしいです。
悪用も実際にはされてたとは思いますが、結局は、どこの国にもあるスラム街っぽい感じのところが、海を超えて都市伝説的な話に広まって、怖いうわさを勝手にたてられていたんだろうなと思う。
そんな九龍寨城の姿は、どんなだったかというと。。。
こんな感じでした。
これは、公園内にあるモニュメント。
黒一色だから、わかりにくいけど、かなり無理矢理にひたすら建物を建ててたって感じがしますね。
一番高いマンションは、15階建てだったらしいですよ。
香港の高さ制限の決まりを無視してガンガン建てていたとか。
そして、それなりにこの九龍寨城の中には、施設や診療所もあったそうです。
住民たちは、自分たちでルールをちゃんと作り、それを守るようにもしていたのだとか。
これは、かつてあったマンションの土台。
その傍らには、南門と九龍寨城と書かれた石が割れています。
土台は結構朽ちて見えるけど、
石標はまだまだそんなに古くは見えないのは、そりゃ壊されたのは、1995年なんてまだまだ最近なんだから、それもそのはず。
ちなみにここに大砲が2台展示されています。
もちろん、九龍寨城の長い歴史をたどれば、そもそもは立派な戦闘武器として使われていたそうですが、戦争が終わり、九龍城砦、スラム街となってからは、物置き台などとして通路の隅などに置かれていたそうです。その上には、色んな物が積まれていたらしい。
まあ、人殺しの武器として使われるよりは、よっぽどその方がいい。
そんな感じで、九龍寨城を撤去した址からは色んな貴重な文化財が見つかったんだとか。
この立派ながじゅまるは、さすがにどこかから運んだものだと思うけど。
時代は流れ、今はもうHIEにも入っている香港という大都会。
かつて、世界でうわさになるくらいの巨大なスラム街の砦があった場所も、今はこんなに綺麗になってる。
もしかしたら、綺麗なものがいいなんてとんだ懐疑論かもしれないし、かつてあったその場所を、ふるさとと思ってた人もたくさんいたわけで。
かと言っても、風化していく物に人間が勝ち続けられるわけでもなく。
ただ、思うのは、追われたのではなく離れたであってほしいなとは思う。
どこの国でもそうなんだけど、置いて行かれている人がいるのに、ついてこないのが悪いかのように人が扱われているところがあると思う。
高い場所にいる人間ほど、手に入らないものがある人がいることに気がつかない人がいる。
そりゃもう、皮肉にも日本もそうなんだし。
周りを見回しても、もうどこにも面影はなく、
香港というイメージそのままに、きっとここももっと成長していくのだと思う。
それでもなぜか、そういう場所で一生懸命生きていた人達のことを感じたくて、残像を探してしまうのです。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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