旅日記 ネパール ポカラ

ポカラに着いた。客引き達は元気。

投稿日:2019-05-02 更新日:

早朝にカトマンズを出発したバスは、午後ポカラに無事到着しました。

 

実は、ポカラに到着次第やらなくてはいけないことがあったのです。

それは、宿を決める事!

 

長距離バスを降りると、宿の客引き達がたくさん居て、

すっごい客引き合戦が始まる町もあるんだけど、ここポカラもそうで、

特にオフシーズンなんかは、選び放題だから、予約しなくても全く心配ないよと聞いていたのです。

 

宿探しには慣れてるけど、一軒一軒回るよりも、バスターミナルで拾ってもらった方が、

断然楽!!

ついでに、送迎の車かなんかもあるでしょー。

初めての町では、送迎があるのってかなり楽だし。

 

ってことで、宿を決めずにやってきました。

 

バスが到着すると、すでにステップの外にすっごい数の客引きのおじさん達が集まってきました。

予想以上に凄い数の客引きです。15人くらいいるかも。

こんなに凄かったのって、カンチャナブリーかフエか。

過去の旅の景色がフラッシュバックします。

客引き期待して行ったら、バス降りて誰もいなかったってこともあったけど。

 

同じ乗客だった欧米人達は、すでに宿を決めている様子で、誰も相手にしません。

でも私は、バスの中から、宿探してるよアピールをして降りました。

外に出た瞬間、まるでVIPのインタビューってこういう感じなんだろうなってくらいの勢いで、

一斉に囲まれ、口々に話しかけられます。

 

「ニーハオ!」

「ノーニーハオ!私、ジャパニーズだから。こんにちは!」

 

その瞬間から、全員日本語に変わります。

相変わらず、この人達の語学力は本当に凄いと思う。

 

「おお、ゴメンナサイ!コニチハ!うちに来て!」

「コニチハ!うち、キレイだよ!」

「コニチハ!ここは、ニホンジンたくさん泊まるよ!」

「コニチハ!このホテルは、窓からヤマ見えるよ!」

「●▲■#%&~」

「*’$#&’(’~」

 

まじで、すっごい勢いです。罵倒されてるかなくらいの勢いでみんな喋り続けるんで、

 

「ウルサイナァー」

って、思わず日本語で文句言ってるおじさんも居ます。

 

「私、レイクサイドに泊まりたいんだけど・・・」

 

「うちレイクサイド!!」

「うちもレイクサイド!!」

「うちなんて窓からレイク見える!!」

 

一言しゃべるだけで、10倍くらいになって返ってきます。

正直、予想以上だったんで、もはや押し売りが凄過ぎて、

この中からどのホテルに泊まればいいのかわかんなくなってきます。

ひとまず冷静に、予算とか伝えて、それでもOKって誰一人ひかなかったけど。

 

「とりあえず、ニモツとるよ。」

一人のおじちゃんから言われて、そうだよと思い、バス後部の荷物受け取りへ。

 

乗務員さんが、私のバックパックをとって渡してくれたんだけど、その瞬間、

私のバックパックを受け取ろうとする人、数名。

 

「ダメダヨ!!ウチニクルンダヨ!!」

「まだ、ナニモイッテナイデショ!!」

受け取ろうとした人、他のおっちゃん達に叱られる。

 

ちょっと、私のせいで喧嘩が始まりそうな勢いでもあったんで、かなりたじろぎます。

とは言え、これらのやりとり全部日本語なんで、

いまいちおかしいったらで苦笑い状態になります。

 

しかし、これ想像してた以上だな。どうしたら。。。

料金で決めてもいいけど、きりがない気がするし、あんまり差はなさそうだし。

あとは、場所が本当にレイクサイドに近いのか。

旅友談で、そう言われて行ったのに全然近くなかったって話も聞いたんで。

とは言え、一人ずつ場所を確認するのも何か偉そうで嫌だし、

 

とにかくとっとと決めてしまいたいところ。

とりあえず、地図を見せながら、この辺がいいんだよアピール。

すると一人のおじちゃんが、

「うちのホテル、地球の歩き方に載ってるよ。安心だよ。○○ページ」

と、ページ数まで暗記して、見てみるように言ってきました。

 

ってことで、歩き方を見てみると本当に一致。

しかも場所的にも、だいたい決めようとしていた辺りだったんで、

「OK!あなたのホテルにするよ!」

その瞬間、おおぅーと言うような呻り声と共に、がっかりする他のおじちゃん達。

 

な、なんかごめん。。。ここまで熱狂的だった客引きの町なかったよ。

それでもグッドラックと言ってくれた、おじちゃんが居たことに、ちょっと救われながら、

送迎の車に乗り込みます。

 

カトマンズに続いて、初日に送迎があるって楽だぁー。 

窓の外の町の雰囲気を眺めます。

 

カトマンズとは、全く違った、また違う国に来たような町並み。

本当にポカラは凄く清々しい町で、ポカラ名物のフェワ湖も凄くきらきらしていて、

早く宿に荷物を置いて、町歩きしたい!って気持ちが一気に高まります。

 

あっという間に、ホテルに到着。

ちょっとこれ、自分が普段泊まってる宿のランクと違い過ぎて、ちょっと大丈夫かなぁ。

 

ホテル VIEW POINT 

長旅では、最終日だけいいホテルに泊まるって決めてるんで、

ここで、こんないいホテルに泊まってしまうのは、なんだか自分の旅に対して背徳感が。。。

 

とは言え、もう乗せて来てもらったし、すっごい従業員一同で歓迎してくれてる感じだし、

後にひけません。(笑)

 

オーナーは、日本語ぺらっぺらで、新宿にも居た事があるらしく、

日本語教師の私から見ても、上級レベルの日本語を話す人でした。

 

しかし、こんないいホテル、

肝心の料金は、本当にさっきバスターミナルで言われた1000ルピーでいいんですか?

 

「料金だけど、1000ルピーって言われたよね?

でも、そこに税金を足すと、だいたいこの金額になるんだけど。」

 

なぬ!?税金ですと!?

そんなの今まで特に気にしたこともなかったけど。

 

「で、朝食は別料金なんだよ。で、朝食もつけたら、一日この金額なんだけど。」

と、提示された金額は、1000ルピーよりも遥かに値上がった、一泊1600ルピーでした。

全くもって、予算内に収まってないじゃん!!

 

とは言え、ここでじゃあやめますって言ったら、ここまでの送迎代とか請求されて、

またしても何か嫌な感じになるんじゃないか。

そもそも朝、トラベラーズホームで裏切られたばっかだし、

もう今日これ以上、ネパールに対して嫌な気分になりたくないなぁー。

まぁ、予算オーバーだけど、綺麗なホテルだし、リゾート気分なのもいいのかも。

また次は、いつ一人旅できるのかわかんないし、一人旅最後にするかもしれないし。

なんかうだうだ一瞬で考えた挙句、結局ここに泊まることにしました。

 

「わかりました。じゃあ、朝食は抜きでいいです。」

「朝食抜きなら、この金額ね。」

結局、1400ルピーで決めることに。

 

後から知ったんですけど、ネパールの中級以上のホテルには、税金がかかるらしく、

これまでバックパッカー用の宿にばかり泊まっていた私は、全く縁もない情報でした。

そりゃ、こんないいホテル、そもそもバックパック背負ってるのも不釣り合いな気がするよ。 

従業員の男の子は、私のバックパックをヒョイっと持ってくれて、

重いから自分で持つよって言ったんだけど、

問題ないよと颯爽と階段を上がり、部屋へ案内してくれました。

 

「この部屋が一番、景色がいい部屋だよ。」

 

部屋の中は。。。 

まぁー、広い!!キレイ!!

絶対、一人旅の時には選ばないやつ!!

 

「あの山はマチャプチャレだよ!」 

窓からは、ヒマラヤを代表する山の一つ、

7000メートル近い高い山のマチャプチャレの頭がよく見える。

「今は、午後だから、雲が出てしまっているけど、明日の朝にはもっと綺麗に見えるよ!」

 

もはや、予算オーバーだけど、

税金とか、後から言うなんてちょっとせこいと思ってたけど、

やっと着いたポカラの町、こんな素敵な景色が見られるなら、

ここに辿り着いて良かったのかも、

と思えました。

 

ベッドも広いねー。 

案内してくれた従業員の子にお礼を言い、さっさと準備したり日本に連絡したりして、

一刻も早く、ポカラの町を歩きたくてたまらないのです。

 

シャワー、トイレ室は、広いけどまぁ、いまいちだけどね。 

ひとまず、お湯が出ればそれでいいんで。

夜のシャワーに期待。

 

30分くらい色々と準備して、町歩きへ行くことにしました。

宿には、どうやら私しか客はいないらしく、ポカラでもオフシーズンなんだなぁと思いました。

 

フロントに降りて行くと、日本語ぺらぺらのオーナーが居て、

「部屋どう?」

「凄い、素敵です。」

ツアーなんかの案内もしてくれようとしたけど、町歩きしたいからと言って、

出かけることに。

 

「いってらっしゃい!!」

「いってきます!」

ひとまず、いってらっしゃいといってきますが言える宿はちょっと嬉しいです。

 

さあ、ポカラの町散策へ!!

 

 

 

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執筆者:


  1. tekutekubunbun より:

    こんにちは
    宿を決めずに行ってたんだ!!
    すごいなぁ~
    でも
    そんな心配はないのかも(笑)
    バスから出たら客取り合戦 (≧▽≦)

    今回のホテルはいつもよりいい感じなの??
    料金はチョイ高いけど、たまには (^∇^)
    ここは何となく楽しめそうな雰囲気!!

  2. ポカラ より:

    ポカラ憧れの地です
    街並みから見上げるマチャプチャレはいかがかな!

comment

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Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

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