ロードオブザリングツアー つづき

ニュージーランド留学 の頃の記事を古いブログから移行します。

*日付は留学時のものではありません*

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ロードオブザリングツアー1からの続きです。

マタマタの町に到着しました。

町の入り口には早速ゴラムがいました。

町では、ところどころにLOTRの文字が見えるし、観光案内所にはグッズまで売られていたりと、ファンには本当にたまりません。

私は今、映画館だったり、ずーっとDVDで見てきたホビットンに本当にいるんだ!

震えるくらい嬉しいです。いや、震えているのは寒すぎてってのもありますが。

マタマタの町へはオークランドからそれなりに南下したので思っていたよりもかなり寒かったです。

ちなみにさなえさんが、ニュージーに来たばかりの頃にマタマタに行ったらしく、かなり寒いからねってアドバイスをもらっていたので、それなりに着込んできたつもりだったけど、考えがまだまだ甘かったってくらい寒い。

でもそれでもなんでも、とにかく来たかった場所に来られて喜びをかみしめています。

そして、ここからホビットンが造られたアレクサンドラー牧場までは、更に車で20分ほど走ります。

あっという間に、いつものニュージーらしい緑色の景色が広まり出しますが、ここはすべてアレクサンドラーさんの牧場なのです。

とにかく広いし、いたるところに羊や他の動物が放牧されていて、それを眺めるのも楽しいし、人工的な建物は視界には一切見えません。

牧場内の山を車でどんどんのぼっていき、青い空にももっともっと近づいて、気が付けば雲が見下ろせるくらい高い場所にいました。

車は止まり、牧場の中に造られたシャイアーズレストランに到着しました。

見た目は普通のほったて小屋。

まぁ、フロドとアラゴルンが出会った踊る子馬亭なんだと、自分の中では勝手に思うことにしました。

でも、車を降りると、空気がとにかく澄んでいて本当に清々しい。

ここには時間が存在していないんじゃないのかなって思うくらいにのどかです。

こんな広い牧場、初めて来ました。

目に映る色は、青と散らばった白と、そして台地は一面の緑なのです。

ツアー、かなり奮発したけど、来てよかったーって本当に思いました。

フロドとゴラムが彫られた石。ウンゴルの階段を登っているシーンかな?

とりあえず、ここのレストランでランチをとり、ここからは牧場の車に乗り換えて、更に奥の撮影場所へと進んでいきます。

素朴だけど、いいランチ。

なんだか、憧れの場所に来られたわくわくからなのか、とにかく美味しかったです。

野菜は新鮮だし、水すらも本当に美味しかった!完全にガンダルフの魔法にかかっているのかも。

そして、ランチを食べ終えたらいよいよお待ちかねのホビットンへ出発です。

ここからは牧場のワゴンに乗り換えて進みます。

牧場内の動物たちに悪い菌などを寄せ付けないためです。

そもそもは撮影地以前にここは牧場。そういうのちゃんとしていますね。

ワゴンはまぁ、完全にLOTR仕様だけど。

ここからの参加者は、私達とスイスから来ているというカップルです。

ワゴンの中では、盛り上げるための音楽こそ流れてはいないものの、助手席に乗った牧場関係者のおじいちゃんが撮影秘話などをマイクで話しながらガイドをしてくれます。

LOTRの撮影場所を探して、NZ中を飛んでいたピーター・ジャクソン監督がここを見つけ、
これほどまでにぴったりな場所はない!と、ここの主でもあるアレクサンドラー兄弟に依頼に来たそうです。

ところが、彼らはラグビーのTV中継に夢中になっていて、ピーター・ジャクソン一味を、”うるさい!”と追い返したのだそうです。
でも、後から凄い映画なんだと知って、快諾したとのこと。

いや、本当にピータージャクソン監督の気が変わらないうちに返事できてよかったね。

今や、あの撮影で大儲け、更にこのホビットンツアーでも儲け、パンフレットには、ご機嫌な自分達の写真まで載せちゃっているのですから。笑

ちなみにこのワゴンを運転している人こそがアレクサンドラー兄弟なのだそうで(何番目の人かはわからなかったけど)、ガイドをしているおじいちゃんは彼らの友達なんだそうです。

牧場も広すぎるんだけど、撮影場所もかなり奥地の方に造られたっぽくて、3つほどのゲートを開けて更に進んでいきました。

そして遂に憧れのホビット庄に到着!

正直な感想、噂には聞いていたけどだいぶ朽ちていました。※現在は、その後のホビット3部作も経てきちんと修復されているようです。

でもそれでもファンにとってはたまらないです!

ガンダルフが馬車で通った道とか、フロドが立っていた木に・・・

パーティツリーも目の前に!!

くぅぅーーー。もう目がキラキラしちゃいます。

引きで見るとこんな感じです。

まぁ、ここがだいぶ風化してしまっているのは、別にニュージーランド人のズボラな気質のせいではなくて。笑

著作権の影響なんだそうです。

そもそもは撮影終了後にすべて取り壊されるという契約だったそうで。

でも、それを牧場関係者、そしてマタマタの住民とで、なんとか本当になんとか交渉して、ようやくこれだけ残せたとの事。
「ただし、風化していくものに一切手を加えない」という条件付きで。

だからまぁ、夢のあとみたいにはなっちゃっていますし、撮影に出てきた華やかなホビットンの飾りつけなんかもいっさいないけれど、ところどころに写真看板が立てられていて、「あのシーンのところね!」ってわかるのは、ファン冥利に尽きるといいますか。

あ、写真の人がガイドのおじいちゃんです。

とにかくこの場所をさ、イライジャ・ウッドとかイアン・マッケランおじいちゃんとか、愛すべき演者さん達も同じ景色を見て、この場所に立ち、あの名シーンの数々を生み出していたのだと思うと、もうそれだけで感動なのです!

今日、この場所に立てた!夢みたい。

撮影裏話は聞いていてもっと楽しいです。

例えば、第一話の旅の仲間のラストシーン、サムとフロドが「だいぶ遠くへ来てしまった。」と言いながら歩くシーンなのですが、あれは実はすぐそこで撮影されていたそうで。

だいぶ遠くと言いながら実はホビット庄の真ん前を歩いていたとのことです。

そして撮影にはとにかく多くの発泡スチロールが使われていたそうで、実は橋や煙突も発泡スチロールでできていたそうです。

他にもとても安い応急処置のような材料で造られてもいたそうで、

「ですから私達はあの映画を、別名ポリウッド映画と呼んでいました。」

そこ!笑うとこなんだよね!?

おじいちゃん、ごめんね、今日の参加者誰一人ネイティブがいないから、私も含めニュージーのブラックジョークにうまく対応できないよ・・・

でも裏話、本当に夢も壊れて面白い。

サムの家は残念ながらもうなかったのですが、フロドとビルボの家には入れるようになっていました。

中は何もないですが。

フロドやビルボ、ガンダルフが登った階段も残されていました。

ホビットになってみるトリックアート。でも、カメラマンさん、もうちょっとうまく撮ってほしかった。笑

この家からの景色も何百回と見たんだろうな。何を思っていたんだろう。

と、大ファンのロードオブザリングスツアーに来られて大大満足ではありましたが、それと同時に、ここかなり風がびゅーびゅー吹いていて寒かったです。

あと、朽ちているのは仕方ないにせよ、羊のフンがそこらじゅうに落ちていたのはとっても残念ではありました。(もしかして撮影中も?)

それでも、自分の足で大好きな場所に来られただけでも凄いと思います。

いつか南島のアイゼンガルドとかも行ってみたい!

夢の中から再びシャイアズレストランに戻ってきました。

ツアーの締めくくりは、羊の毛刈りショーです。

こうやって暴れる羊を股に挟んで毛刈りをするのだそうです。

ショーというか、まぁやっているところを見るのですが、早刈りショーらしく、時々勢い余って肉まで刈られちゃってちょっと痛々しかったです。

これ、日本だったら絶対文句言われるやつかも。

でもお兄さんいわく

「羊は寒さ対策で、24時間以内に刈られた毛の分の脂肪を体の表面に作り出すんだ。その時に怪我も治ってしまうから大丈夫だよ。」

とのこと。本当に?

途中、様子を見に来た他の子が可愛らしかった。

ラストは、子羊にミルクを飲ませてあげよう体験です。

ここの子羊ちゃん達は、ちゃんとこのスケジュールがわかっているみたいで、毛刈りが終わるとどこからともなくやってくるのです。

私のところに最初に来た、お顔の黒い子羊ちゃんは、誰よりも飲むスピードが遅くて、そのうちにお腹いっぱいになったのか去っていきました。

とりあえず、そのあと来た残ったミルクを綺麗に飲みほしてくれた子。

そんな感じで、のどかなツアーも終了しました。


片道、だいたい3~4時間かけて、再びオークランドシティに着きました。

あたりはすっかり暗くなっています。

ニュージーのお店の閉店時間は早いので、ほとんどの店が閉まっていました。

ガイドさんにお礼を言い、今日一日偶然にも一緒のツアーに参加した”大野さん”ともお別れです。

お互い、ニュージーの時間も残り少ないようなので、悔いのないように楽しみましょう。

一人、バスに乗って家に向かいます。

そういえば、私は初めてバスからのニュージーの夜景を見ました。

門限は6時なので、真面目な私はいつも遅れることなく帰っていたのです。

バスの窓から見える遠くの丘や住宅の明かりが、とてもとても美しくて、知っているけど少し違ういつもの景色を次から次へと目に焼き付けました。

バスは、私が一番最後の降車客でした。

こっちでは、降りるときにドライバーにお礼を言うのが、マナーなのです。

なのでいつものように、ドライバーにお礼を言うと、降りようと扉へ向きました。

ですが、運転手さんはすぐに扉を開けてくれません。

不思議に思い、ドライバーを見ると、

「君は、ラッキーガールだ」

と言いました。

何がラッキーガールなんだか、よくわからないけど、なんだろうこの状況???と思っていると、

「君は、マッサージ好きかい?」

と、更に意味不明なことを言うのです。

「いや、、、べつに」

と答えたけど、なおも運転手さんはマッサージの手つきをしながら、

「君、マッサージが必要かい?」

と続けてきました。

前に、サウトからマッサージの話を出されて以来、私はこの”マッサージ”という言葉は英語圏で男性が言うのはなんだか性的な意味があると思っています。

ってことは、これってやっぱりよくない状況なんじゃ・・・

とにかく扉を開けてもらわないことにはバスを降りられません。

とは言え、逆上させないようにとにかくバスを降りなければ。

「マッサージなんて言葉知らない。私は、そんな言葉聞いた事もない。」

そして家の方を見て、「あ、パパとママがあそこで私を待ってる!サンキュードライバー」

と無理やり笑顔でもう一回言ってみました。

するとようやく扉は開けられ、私はこのヒヤッとした時間から解放されました。

背中に「おやすみ」と、ドライバーの声が聞こえました。

とりあえずホッとしたけど、なんだったんだろう。

きっと、危ないことってこうやって何気なく起こるものなのかもしれないと思いました。

とりあえずやっぱりもう二度と門限は過ぎないようにしよう。

家に到着すると、とっても安心しました。

おとといからパパが使い始めた温かい暖炉の空気が私を包み込みます。

そしてすぐそこに存在してる、パパとママの笑顔。

ここは紛れもなくニュージーでの私のホームだ。

ディナーの時間はすっかりオーバーしてたので、食べなくてもいいかなって思ってたけど、ちゃんと用意してくれてありました。ありがたい。

今日は、土曜日だから、多分パパママは外のものを食べただろうと思います。(キウィハズバンドは、土曜の料理はお休み)

でも、特別に作っておいてくれただろう、サラダとハムとポテトサラダに感激した一日の締めくくりでした。

あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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