ポカラで頻繁に声をかけられて、若干恐怖だった
「ドゥーユーリメンバーミー?」事件。 前記事参照 → こちら
またしても、今度はここ、とても逃げられない状況で、声をかけられてしまったのです。
私の何が目的なのっ!?金!?体!?
もはや、金はたいして持ってないし、狙われるような体でもないくせに、
アホらしいけど本気でそう思い、走って逃げようかと思ったその時です。
「バスターミナルで声をかけたんだよ!俺、サンタナのオーナー!」
と、おっちゃんが名刺を見せてくれました。
その名刺には、ホテルサンタナと書いてありました。
「あー!!」思わず叫ぶ。
「ホテルサンタナ、居た!!覚えてるー!!」
はいはい。
あの時 は、みなさん凄い剣幕で来たし、すっごい大人数でいらっしゃったから、
いちいち全員の顔とか覚えてなかったけど、ホテル名はばっちり覚えてます。
晴れてここに、ポカラに来てから度々勃発していた、
謎の「ドゥーユーリメンバーミー?」事件の謎が明かされたのです。
あ、私の事は、勘違い被害妄想女って呼んでもいいですよ。
いやほんと、情けない。
「俺のホテルに来れば良かったのにさー。」
「あー、ごめんねー。なんか日本のガイドブックにも載ってる宿だったからさー。」
まぁ、実はもうとっくに移動したんですけど。
「ビューポイントいくらだった?あの時、10ドルって言ってただろ?」
おやおや。
もしかして、君達、ポカラのバスターミナルに行っている客引きさん達は、
全て知ってるんですか?
後から、税だ、朝食料金別だって言って、本当は10ドルなんかじゃないってこと。
はたまた、おっちゃんもおんなじ手口使ってるとかー?
「10ドルだったよ。」
すかさず、そう答えました。
すると、おっちゃん達、顔を見合わせてなんか会話。
まるで、「それは珍しいな、なんでだろうな」とでも言い合っている様子。
まぁ、そのやり方が根付いたり、他のホテルに広がっても、
これから来るバックパッカー達に被害が及ぶんで、
ここは、他のホテルはちゃんと誠実にやってますよっていう正義の嘘をついておこう。
そもそも、今居る宿R&Rは、ほんと誠実な宿だしな。
「トレッキング行こうぜ!アンナプルナ!」
「アンナプルナ、今回は行かないんだよ。私、今までトレッキングしたことないし。」
「じゃあ、ポカラに来てトレッキングしないのか?」
「ジャパニーズテンプルには、行ってみようかと思ってるよ。」
「俺、ガイドするよ!」
「いや、ガイドいらないよ。(笑)」
「ポカラの後はどこに行くんだ?」
「カトマンズに戻るよ。」
「バスチケットは持ってるのか?」
「いや、まだ持ってないよ。」
「じゃあ、うちでとってやるよ!」
あー、確かにどこかで予約しなきゃなーとは思ってたけど。
「いくら?」
そうそう。トラベラーズホームで騙された からね。
「800ルピー。」
おおー、予想外にちゃんとした値段来た!
「じゃあ、予約する!!」
するとここで、おっちゃん達またしても二人でなんか会話。
すぐに私に向き直ると、
「ごめんなー。うちのホテルの客なら800ルピーなんだけど、泊まってないなら1000ルピーなんだよ。」
「ふーん。じゃあいいや、シーユー!」
「待て待て!OK、800でいいよ。お前はフレンドリーだから、特別だ。」
「本当?本当に800?」
「800だ。オフィスはすぐそこだから、一緒に来い。」
ってことで、おっちゃんのオフィスに移動。
詳しくは、ホテルサンタナ御用達のツアーオフィスのようで、
経営してるのは、もう一人のおっちゃんのようでした。
今回も、山が綺麗に見える方がいいから、リバーサイドをリクエストしました。
「OK、OK、リバーサイドの方が綺麗だからな。」
ツアーデスクのおっちゃんも電話でその旨をしっかり伝えてくれて、
晴れてバスチケットゲット!
私の席は、5番です。
来た時も、こんな風な座席表もつけてくれたらわかりやすかったのに。
ひとまず、ここのツアーデスクは親切です。
「カトマンズとポカラの間のバスチケットって、だいたいいくらなの?」
「今は安くて800ルピーだね。基本ホテルでみんな取れるけれど、
それはホテルに泊まってくれたら、その料金にしてるんだよ。」
そりゃ、さっきも言われたけど、来た時は、宿で取ったのに1000ルピーだったから、
とんだ騙され方したもんだ。
日にちが経つにしたがって、トラベラーズホームの小さいオーナーにはほんと腹がたってくるよ。
あの宿で会った旅人も、長く居て安くしてもらってるって言ってたから、
実は手下だったんじゃないかと疑っている。
「明日パラセーリング行こうよ。」
「いや、ジャパニーズテンプル行くんだよ。」
「ガイドしようか?(笑)」
「だから、ガイドいらないって。(笑)」
「今からでいいから、うちのホテルにおいでよ。夕飯ごちそうするよ。」
でも、今居る宿気に行ってるから移動したくないしなー。
「次にポカラに来た時は、あなたの宿に行くよ。今度は一人じゃなくて行くよ。
だから、私のこと覚えておいてよ。」
「OK、OK。約束な。次は結婚して、旦那と来いよ。二人を歓迎するから。」
あ、う、、、うん。
まあ、このホテルに泊まれば安くしているってのも、どこまで本当の話なのかわかんないし、
シーズンによっても変わるだろうし、
結局私が、金持ってる国の人間だろうから金とってやろうっていうのが好きじゃないだけだし。
でも、なんだかんだこんな風に楽しくラッキーに、チケットを取れたのは、
良き出会いだったなと思います。
とんだ被害妄想でドキドキしてた、リメンバー事件だったけど、
真相は客引きの人達でした。無視してしまった人達、本当にごめんなさい。
でも、バスターミナルで一瞬会っただけの、たかがジャパニーズの一人旅女を、
ちゃんと覚えてくれていて、町中で見つけて声をかけてくれてたんだなって思うと、
すっごくすっごくありがたくて、胸が締め付けられるのです。
まるで、私の旅を、ポカラの時間を、見守ってくれてもいたようでもあり。
ネパール、ポカラもほんと大好き。
私は旅人で、ここを去らなくてはいけないのが寂しいくらい。
いつもは、次の町への足を確保してしまったら、
なんだか清々しい気持ちのいい気分になるのに、
これまた、好きになった町に対してだけ思う、
「私ほんとにこの町去るのかー、去らなきゃいけないのかー」
って気持ちが、ひしひしと湧きあがってくるのがわかって、
またひとつ、そんな町に出会えた幸せと、次はまたいつ来られるのかなっていう切ない感情が、
おっちゃん達とバイバイしてお店の外に出た途端、風と共に吹いてくるのを感じていました。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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こんばんは
そういう事だったんだ!
そりゃいちいち覚えてないですよね
顔を見ても海外に行くと同じ顔に見えるし(笑)
逆に日本人の女の人が一人だから向こうは覚えてたんだろうな
おかげで安くチケットも手に入ったし良かった!!
でもいきなり声を掛けられるとチョット怖いよね