旅日記 タイ カンチャナブリー

ナイトマーケットで直面した現実

投稿日:2014-01-27 更新日:

少し歩くと、サームローのおじちゃんが来るときに教えてくれた

墓地がありました。




連合軍共同墓地

戦争時代、日本軍の捕虜となり、とてつもなく過酷な鉄橋建設に係わった

イギリス人兵士が眠る場所です。


こういう場所も目をそむけずにきちんと見たいと思います。

 

戦争のせいでたくさんの犠牲が生まれた。。。

 

イギリスのお墓は、あまり寂しくない感じだけど、

ここは、特に綺麗に手入れがされています。

 

きっとイギリス人が来ているんだと思うけど、カンチャナブリーにいる間、

ここを通るたび、何人もの観光客が訪れていました。

 

ただ、ちょっと悲しいのは、私が日本人だからです。

もちろん日本兵もたくさんの方が亡くなっていると思います。

この場所の背景を知れば、一般的に仕方がないと言われようが、

差がちょっと、悲しかったです。

 

だけど、私はちゃんと見たいです。

カンチャナブリーは、日本人には肩身が狭いとか、そんな声もあるけど、

そうは思いません。

だって、しっかり見ないと。知らないと。

真実がどうとかいう議論もあるでしょう。

でも、ここで伝えられていることを知りたい。

 

私は、そんな、世界中の負の遺産を見たいのです。

 

宿への帰り道。

これは、タイのイケメンなのだろうか。

この写真、良く見ます。

 

なんだか、タイに来てやっとのんびり。

宿で、友達に写真を送りまくってました。

 

夜になり、ナイトマーケットへ行ってみることに。

バンコクではずっと、いい子ちゃんだったので、夜に繰り出すのは初。

でも、夜のカンチャナブリーのゲストハウス通り沿いは、

ひたすら欧米人がたくさん楽しんでいる、明るいお店が続いていて、

ちっとも怖い感はありませんでした。

地元の人達も、まだまだごはんを食べたり歩いたりしていました。

 

駅のすぐそばの公園で毎晩開催されている、カンチャナブリーのナイトマーケットは、

程良い大きさで、食べ物よりも服や雑貨の露店が多かったです。

そして、ここでちょっと胸が締め付けられる出来事がありました。

 

現地人や欧米人が行き交うマーケット内。

どうやら全盲のおじいさんがスピーカーを首から下げて、

楽器を手に、音楽を奏でながら歩いています。

ふと見ると、その背中には同じく全盲らしきおばあさんが、

おじいさんにぴったりくっついて、音楽に合わせて歌を歌っていました。

 

明るいタイ。

人が温かいと思うタイ。

だけども、人はみんな、おじいさんとおばあさんが見えないかのように

笑いながら素通りしていきます。

 

実はバンコクでこんなことがありました。

ある男性が必死でタイ語で話しかけてきたのです。

でも、最初、物乞いだとわからなかった私は、その必死さに

何を言っているのかわかろうとして、でもわかりませんでした。

「Sorry I don’t understand」

と、言ってしまいました。

そして、もう一度、申し訳ない顔で「Sorry」と言うと、

男性はちょっと笑っていいんだとでも言うように、お祈りをするポーズをして、

コップンカーと言いました。

 

その後ろ姿を見て、ようやくああ、そうかとわかったのですが、

私には、どうしようもなく。

 

タイに来て、実際に聞いた”コップンカー”

言われるたびに、ちょっと楽しかった。

でも、悲しいコップンカーを聞いてしまった。

私はわからないと答えただけで何もしてないのに、彼は私にお礼を言った。

 

この日、ナイトマーケットで見たおじいさんとおばあさんは、物乞いとは違うと思います。

でも、日本で平和に居すぎてしまっている私にはどんな風にしたら良いのかわからず、

素直な気持ちでストリートミュージシャンと思えばいいのか、

でも、いちいち気にするのがおかしいのか。。。わかりません。

ちょっと胸が締め付けられました。

 

明日、もう一回ナイトマーケットに行ったら。。。

やっぱりこれも、気になることは何かあるんだと思います。

もし、明日も出会えたら。。。

 

夜ごはんは、ナイトマーケットで買った本場のガパオライス。

と、パン屋やドーナツ屋でよく売っている、中がもちもちのドーナツです。

これは思った通りの味。おいしい!

 

まだまだ、旅には緊張しています。

でも毎日が違う毎日で、出会う全てが素晴らしく感じています。

 

 

 

あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
ランキング参加中です。応援のワンクリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 旅行情報へ
にほんブログ村


放浪記ランキング

 

こちらも更新中↓

アメブロ 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

ゴロー丸ブログ 真面目なサラリーマン旅をする

<sponsored link>







-旅日記, タイ, カンチャナブリー

執筆者:


  1. HIDE THAI KhonKaen より:

    今からたくさんの衝撃的な現状を見るでしょう。
    歴史認識の大切さも分かるでしょう。
    年末の総理の行動が世界的にみてどうなのかも考えるでしょう。
    なんの為に生きてるの?と考えるより。
    どのように力強く生きて行くのかを考え彼らは行動しているのです。

  2. YU SATO より:

    コメント失礼します

    はじめまして

    ひとり旅ブログに このようなコメントをするのは
    ちょっと申し訳ない気持ちもするのですが

    私の勘違いだったら 申し訳ないのですが
    橋とは 映画「戦場にかける橋」のことでしょうか?

    調べれば おわかりになると思いますが
    ・あの映画はフィクションのプロパガンダで ドキュメントではありません
    ・技術のなかったのはイギリス側で、技術を提供したのは日本です
    ・捕虜の数以上に現地の人々を雇い入れています
    ・イギリスが壊す⇒日本が直す のループです

    結果的に現地には
    ・イギリスは植民地として搾取
    ・日本が技術的にも経済的にも援助
    した形となりました

    既にご存知でしたらすみません
    尊い犠牲者に哀悼の意を捧げることには異論はありません

    それでは 一人旅 おきをつけて
    道中の安全をお祈り申し上げます

comment

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

PREV
辿り着いた街、カンチャナブリー
NEXT
クウェー川鉄橋で出会った”今”

関連記事

ヴィクトリア・パークと渣甸坊を歩く

香港最大の広さと言われているヴィクトリアパークで出会った以外な異国文化。香港に来て、これに出会っちゃうとは。
また、香港島の女人街と呼ばれている渣甸坊も歩いて、やっと買いたい物に遭遇。

カオ・プーン洞穴へ、ひたすら自転車をこいで

さぁ、どんどん今日は観光しますよ! 次なる目的地は、カオ・プーン洞穴です。   洞穴とか洞窟とか風穴とか、大好き! ちょっと遠いみたいだけど、これは行くっきゃないでしょう。   っ…

続きを読む

トゥールスレン虐殺博物館 2

カンボジア プノンペン トゥールスレン虐殺博物館 前回の記事からの続きです。 そして、ここの棟は独房として使われていました。   有刺鉄線で覆われた入口。 収容者が逃げられないように張り巡ら…

続きを読む

カンチャナブリーの第二次世界大戦博物館へ行く

カンチャナブリー、第二次世界大戦博物館です。   実はこれ、JEATH戦争博物館だと勘違いして行ったんです。 入口にでかでかと、JEATHってオブジェがありますから。 しかし、こっちは宝石商…

続きを読む

タ・プロームの静かな景色

次の遺跡は。。。   ここ!! たぶん、たくさんの人が写真などで、 一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。 アンコール遺跡群の中でも、 アンコールワットに続いて第二位の人気だとか何と…

続きを読む

ヘナカーストとサーランギー

カトマンズ、2年前と変わったなと思ったのは、お土産に値札がちゃんと付けられているお店が増えたなと感じました。値段交渉めんどくさいので、値札があると買いやすいです。とは言え、やっぱり洋服なんかはまだまだ値札なしのお店も多くて、いくら?って聞くと、オイッ!って言いたくなるような金額言われる店も多いんだけど。

Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

旅ワン:ネギ

Sayoの愛犬。日本全国を一緒に旅したいワンコ。お芋持参で国内の犬OKスポットに出没中。

愛犬と行く国内の旅

sponsored link