旅日記 アルゼンチン プエルトイグアス

かつてない旅先での大波乱

投稿日:2017-07-14 更新日:

いよいよ今日は、この旅2番目の大イベントとも言える、イグアスの滝へ行く日です。


6:00起床。

さすがにこの宿はちょっと高いので、今日は宿を移動するのです。

なので、パッキングもしなければなりません。

そして、昨日の夜に洗っておいた洗濯物は、まだ乾いていません。

しかし、出かけるのです!





チェックアウトと、荷物を預かってもらいにお願いをしに受付へ行くと、

今日は、欧米アニメに出てきそうな、めがねをかけた、歯の矯正中の女の子がいました。

すっごい可愛らしい人で、泡玉のあめをあげたら、

「私にくれるの?!わお!!嬉しい!」って、凄いハイテンションで喜んでくれたのが、とってもキュートだった。

こういう、可愛らしい女の子に、私はなりたい。。。

 

プエルトイグアスの朝、おはようー!!

このいちじくみたいな実がたくさんできている木が気になるのです。

 

まずは、バスターミナルへ行き、昨日の夜決めた、

次の地ブエノスアイレスまでのバスチケットをゲットしてしまいたい。

 

朝早いから、カウンターもまだ開いてないかなぁと心配しつつも、

中をのぞくと、カウンターにお兄さんがいたので、ブエノスアイレスまでのバスを予約してもらいました。

 


プエルトイグアスから、ブエノスアイレスまでのバス、

2人で、2017ペソ=13590円くらい。

高いなぁ。高いよねぇ。アルゼンチンの物価って。

でも、次の地までの足の確保ができるとほっとします。

 

ついでに、同じカウンターで、イグアスの滝へのバスチケットも買えるそうなので、買いました。

これは、2人で往復260ペソ=1750円くらい。

 

ウユニ塩湖に続いて、今日もとってもいい天気で観光日和だし、

ちょっと乗り場を迷ったら、お姉さん教えてくれたし、幸先いいかも!!

乗り場は、カウンターのたくさんある建物を出て、向かいにあるここ!!

 

11番乗り場です。

私もゴロー丸もテンションかなり上がります。

ゴロー丸、鼻ほじってますけど。

ゴロー丸は、世界の中でもイグアスの滝が行きたい場所のひとつだったので、

いつもは表情が乏しいけど、今日はにっこにこ顔。

 

ゴロー丸がどうしてもイグアスの滝が見たいがために、

わざわざ辺鄙なルートを使って、ひたすらバスに乗り換え、

足止めされてまで、アルゼンチンとブラジルの境目というこの町までやってきたのです。

でも、きっと苦労して来た甲斐はあるはず!!

 

しかし、この時の私達は、知らなかったのです。

この後、大変な大問題が起き、滝を見られないかもしれないと言う、

この旅最大、いや私の旅史上最大かもしれないくらいの危機に直面するなんてことは。。。

 

 

イグアスの滝行きのバスが到着しました。

バスに乗り込もうとしたら、ゴロー丸に止められました。

ゴ「あの人と、この人、知り合いっぽいから、先に行かせてあげなきゃ。

  あ、あの人も同じグループなんじゃない?先いかせてあげよう。」

 

 

(-“”-;)

 

 

こいつは、判ってない。

海外でのバスの席取り合戦の過酷さ大事さを。


「そんなの関係ないよ。ちゃんと並んでもないんだからさ!

そもそもこの人達は、譲ってもらったところで、お礼も言わないし、

それによって、私達の座る椅子がなくなったって、譲ってなんかくれないんだからね。

海外のバスなんて、たいてい、立って乗れたものじゃないんだから。さっさと行くよ!!」

 

私の生徒のイギリス人いわく、海外でアジア人に道などを譲られてお礼を言わない白人系は、

アジア人より、自分達が優先されて当然って思ってるらしいです。

ちゃんとしてる人は、ちゃんと心を込めてお礼も言うんだよ。と言っていました。

 


ここに来て、なぜかいい人運動をしようとしたゴロー丸にちょいイラ。


そもそもここは、日本じゃない。

お人好しなんてしてたら、馬鹿を見る。

 

案の定、バス車内は大混みです。

 

プエルトイグアスの町の貯水塔を曲がり、バスは走りだしました。


新しい町を歩くことは凄く好き。

 

だけど、矛盾してるなと思うのは、

アインシュタインの言葉みたいに、到着してしまうってことを、残念にも思ってしまう。

 

この、向かっているけど、まだ到着しない感じの景色を眺めていることが、一番好きかも。

と、そんなことを思いながらも、40分ほど走り、

バスは、アルゼンチン側、イグアスの滝の入場口前に到着したのです。

 

バスを降ります。

すると、続いて降りたゴロー丸が、なんと一眼レフを落としたのです!!

バスの中でずっとウトウトしてたから、寝ぼけてたらしいんだけど。

 

不幸中の幸いで、ボディの一部分が欠けただけに収まったけど、

余計なアクシデントに、テンションいきなりだだ下がり。

しかし。。。これが、不幸連鎖の始まりじゃないよね?と、ちょっと嫌な予感がしました。

でもって、自分の嫌な予感って、的中してしまうのが悲しいとこ。

ここからまた、最大の試練が待ち受けていたのです!

 

イグアスの滝のある場所へ行くには、この入場口でチケットを買って、

ゲートを抜けて、中へ入らなければなりません。

で、地球の歩き方に載っていた料金は、一人260ペソ。

しかし、いざ、チケットカウンターで料金を見てみると、

なんと倍の一人500ペソの、2人で1000ペソ!


へ?500って書いてある。なんかの間違いだよね?

いやでもさ、サルタでも博物館の入場料始め、

すべてのものが、地球の歩き方に記載されてる料金と、全く違ってたし、

あやしいところだけど。。。一応、聞いてみよう。

 

「すみません。チケット2枚いくらですか?」

「国はどこから来たの?」

「ジャパンです。」

 

「ジャパンは、2人で1000ペソね。」

 

やっぱりだよー。

ってか、「ジャパンは」って言う意味がわかんないよー。

なんで国によって、料金分けてんだよー。

地球の裏側から来たんだから、もてなしてよー!!

 

ちなみにサルタの町でも、いきなり面喰った両替事情ですが、

ここまで清く正しい旅をしてきたけれど

 

それは、プエルトイグアスではもっとシビアで、

そもそも闇両替のおっちゃんすら見当たらないんです。

そんな状態で、偽札も多めらしいアルゼンチンペソを大量に手にしておくわけにもいかず、

ましてや、この後はアルゼンチンを出てしまうため、

もはや、必要分以上を軽く超えるアルゼンチンペソなんて、持ってないのです。


チケットは、カードは使えない。そして、ここでもドルも使えない。完全、アルゼンチンペソのみ。

なのに、両替所なんてありません。

 

そして、周辺は密林状態で、とてもじゃないけど銀行や両替する術なんて、

全く期待できないのです。

何この来る者、排除状態。どうしろっての。観光させたくないの!?

 

とりあえず、一台だけあるという、入口横にあるATMへ行きます。


が、泣きっ面に蜂状態で、なぜかカードが使えない!!

私もゴロー丸も2人併せて複数枚のカード全部、だめなんです。

しかも、後ろに並んでいた夫婦がチャレンジしてみるも、やっぱりだめ。

 

更に、その後ろの男性も使えない。みーんな困り顔。

もう、機械自体がだめらしい。

 

これ、一体。。。。

こんな入場口まで来て、引き返す羽目になるの?

 

すでにこの後のルートのスケジュールはガチガチで、

その間、キャンセル不可のフライトまで予約済み。

 

こんな、こんな辺鄙なところまで来て、目的のものが見られないなんて、そんなことある!?

もう、カウンターの人に聞いても埒があかないので、

係員の中の、ベテランっぽいおばちゃんに切羽詰まった感じで、聞いてみました。

  

「私達は、ペソが足りないんです。でも、ドルもカードもダメって言われたし、ATMも使えないんです。

どうしたらいいですか?」

 

するとおばちゃんは、

 

「一人だけ、入れてあげるから、200m先の大きなストアにもう一台ATMがあるから、そこでチャレンジしてみなさい。」

 

と、言ってくれました。

 

もう、でかい図体がか弱く見えるゴロー丸。

とぼとぼと、一人中へと歩いて行きました。

 

待ちます。

待ちます。

 

遅い!!

 

これはたぶん、だめだったのかも。

ゴロー丸は、ついに泣いて戻ってくるかも。

 

そして、

そんな予想通り、泣きそうな顔で戻ってくるゴロー丸。

 

もう、町に戻って、出直すしかないのかな。。。


時間もお金もかかるし、万が一、両替なんてできないってことになったら、 

もうこれ以上、ここへもう一回来るお金さえない。

 

私、今まで一人旅の時でも、ここまでお金で困ったことなんてなかった。

今や、手元にある大きな金額のUSドルよりも、アルゼンチンペソが、

ここでは犬小屋と家くらいの差で、価値が拡がっているのです。

 

プエルトイグアスに来てからのハプニング続き一覧。

 

アゴダのせいで、宿の予約がされてない

ゴロー丸、寝ぼけて一眼レフを落とす

予想を超える値上がりに、アルゼンチンペソが足りない ←NEW

 

朝の青空が嘘みたいに、気がつけば、時間も過ぎ、

2人とも心はすっかり折れ曲がっていました。

 

 

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執筆者:


  1. 台湾の路地裏猫 より:

    「親切なアルゼンチン人に救われる」に、1,000ペソ

    ・芸をしてor持ち物を売ってペソを稼ぐ
    ・近くの人に悪いレートで替えてもらう
    う~ん、わからないなあ…

  2. shadow)^o^( より:

    こんにちは 読んでいくうちに…眉間にシワシワ(*_*) ハラハラハラハラ いったい?!何がどうなっている?で!これからどうなるの?! あーーーっ!

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Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

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