さて!次の町への移動日です!!
二日間、たっぷり休養したので、だいぶ体も回復しました。
なんとか、次の町へ行けそうです。
ここ、Chittana Guest Houseにも、本当にお世話になりました。
お兄さんと子犬のちびちゃんの仲良しな姿を見るのも、
部屋にいると聴こえてくる、二人の遊んでいる声を聞くのも、好きだったー。
ここへ来ることは、やっぱり導きだったんだと思います。
チェックアウトをして、バックパックを預かってもらいます。
いつもみたいに、ちびちゃんは私を見ると喜んで寄ってきます。
なでなで。
「今日で、お別れだねー」
でもごめんね。あんまり長くかまうと、はるこがヤキモチ焼いちゃうから。
今日こそは、お寺へちゃんと、はるこのことお願いしに行かなきゃです!
まずは、宿を出て少し歩くとある、ラオスシルクを展示してある建物の中へ。
ずっと、気になっていたけど、具合悪くて来られなかった場所です。
中は、なんだか、和風の感じを受けました。
ここは、ラオスシルクを織っているところが直接見られる工場のようで、
販売もしているようでした。
さて!
お寺、どこへ行こうかな。
あまり、大きくなくていいや。それで、チャイナや欧米人がなるべくいない静かなお寺がいい。
ふと、初日、町散策をしていたときに、いくつかのお寺の僧侶が挨拶をしてくれたことを思い出しました。
その中のひとつに、特ににっこり笑って凄く感じがいい僧侶がいたのを思い出しました。
あ、あの子がいたお寺に行ってみよう!
お寺の入口から入って行くと、今日も僧侶の子達が庭で何かをしていました。
すると、その中の一人の子がなんと、日本語で挨拶をしてくれました。
「コンニチハー!」
びっくりしながらも、私もこんにちはー!と返します。
すると、その子が私の前まで来て、
「私は、日本語を勉強しています。日本語が話したいです。少し時間ありますか?」
もちろん!と答えます。
そして、お寺の庭にあるテーブルに座って、お互いの自己紹介をしました。
「仕事は何をしていますか?」
「私は、日本語の先生です。」
そうすると、彼の目がみるみる輝きだして、実は明日、スピーチコンテストがあるんです、と。
でもって、自分の作文を見てほしい、スピーチの練習もつきあってほしい、と。
宿舎の中へ、作文をとりに行きました。
待っていると、もう一人の僧侶の子がやってきました。
「私も日本語を勉強しています!日本語の授業をしてください!」
と。
今まで、何人かの外国人生徒を送り出してきたけど、さすがに僧侶はいなかったなぁ~。
しかも、僧侶だからか、日本語も丁寧なんですね。
ラオスで、どうしてこんな風に時々、日本語を勉強している子供達がいるかというと、
日本人が、ラオス人の子供たちに日本語検定試験を受けさせるために援助をしているんですね。
なので、比率は高くはないかもしれないけれど、日本語を楽しく勉強できている子達がいるんです。
そして、思いもよらず、ルアンパバーンのお寺にて、私の授業が開かれることとなりました。
二人の名前は、
最初に声をかけてくれた右の子が、ドゥアン。(月という意味だそうです。)
と、左の子がポン。(竹の節という意味だそうです。)
ドゥアンは日本語はもう一年以上勉強していて、去年のスピーチコンテストで良い結果を残し、
日本へ来たこともあるそうです。
福島へ、風評被害の話を聞きに行ったとのこと。
高校1年生。
もう、出会った時からずーっとにこにこして可愛かった。
もしかしたら、初日に挨拶してくれた子も、ドゥアンだったのかも。
でもって、ポンちゃん。
ドゥアンの名前がとてもかっこいいと羨ましがっていたけど、ポンって響きもとっても可愛いと思うけどな。
まだ、日本語を勉強し始めてそんなに経っていないらしいけど、
とっても勉強熱心。
高校3年生。
とってもまっすぐで、綺麗な目と声を持っている子でした。
二人とも、高校を卒業したら、お坊さんは辞めて好きな仕事を目指すそうです。
ラオスでは、家族の誰かが亡くなったら出家すること。
だいたいの若い僧侶は、高校卒業とともに、お坊さんも辞めること。
色んなことを教えてくれました。
二人はなんだかんだ、僧侶といえども年頃の男の子だと思ったし(笑)
でも、僧侶の勉強をしているらしく、心を大切にしている子だなとも思いました。
スピーチの発音を練習するポンちゃん。
ポンちゃんも、スピーチコンテストに出場するらしいけど、
作文ではないため、今年は日本には来られないそう。。。
でも来年はぜひ、遊びに来てね!
二人は、私の即興で、未完成な授業を、キャッキャッ楽しみながら、
目をキラキラさせながら、一生懸命聞いてくれました。
じゃあ、”うんざり”を勉強しましょう。
「うんざり、どんな意味ですか?」
「いつもいつも、同じことをして嫌な気持ちになることです。」
「なるほどー。」
「嫌なこと何かありますか?」
「うーん。。。」
ドゥアン「毎朝毎朝、托鉢に行くのは、うんざりです。」(°∀°)b
大爆笑!!
そうかー!あれ、うんざりだったのかー!!
思えば、昨日私が見に行って大感動だった托鉢の行列の中にも、二人はいたんだね。
偉いなー。
私こそ、頭が下がる想いです。
「どうして私が、日本人だとわかったの?」
「すぐ、わかる。だって、僕は日本人大好きだし、それに、笑いかけて笑い返してくれるのは、日本人だけ」
聞きました?素晴らしい!日本人!
「私ね、昨日トゥクトゥクのおじさんに、ニーハオって言われて、ちょっと怒った。」
「あの人たちはわかってないから。日本人と中国人と韓国人は、全然ちがう。」
「ラオスの食べ物、何食べた?」
う。。。
ラオスの水がなんか合わなかったらしくて、寝込んでたなんて言えない。。。( ̄_ ̄ i)
「あ!カオニャオ食べたよ!(タイで)」
「カオソーイは?」
あ、カオソーイは、タイ北部だけの名物じゃなかったんだね。
「うん。食べたよ!(タイで)
あ、サンドイッチも食べたよ!(これはほんと)」
で、他にもラオスのおススメ料理をたくさん教えてくれました。
「あのね、僕はね、高校卒業したら、日本語のガイドになりたいんだ!」
「そうなの?すごい!」
「日本語難しいから、なれるかわからないけど。」
「なれるよー。」
「ふふふ。」
「大丈夫!なれる!!」
二人と話すのは、本当に楽しくて、ルアンパバーン最高の思い出になりました。
まさか、ラオスのお寺で日本語の授業するとは思わなかったけど。
でも、日本語教師をやってきて本当に良かったと実感した時間でした。
こんな私の経験が役に立った。
「私ね、去年の12月に犬が死んじゃったの。だから、そのお祈りをしに来たの。」
「じゃあ、本堂でお祈りしていきなよ。」
と、本堂へ入れてくれました。
ラオスの神様、はるこのこと、よろしくお願いします。
今日はもう、泣きません!
「楽しかったです!ありがとうございました!日本語、もっと勉強したいんです。
でも、ルアンパバーンにあまり日本人は来ません。だから、本当にうれしかったです!」
「私こそ、とても楽しかった。明日も来られなくてごめんね。」
旅は、一期一会だって、その言葉を本当に噛みしめています。
ほんの一時、遅くても早くても、それだけで二人には出会えてなかったんです。
もちろん、こんな楽しい時間も過ごせていなかった。
この後、旅で仲良くなった、これからルアンパバーンに向かうというみんなに、
このお寺の事を話しましたが、誰一人、二人には出会えなかったそうです。
本当に、ルアンパバーンからのプレゼントだと思いました。
二人とは、Facebookの交換をして、わからない日本語があればいつでも教えてあげる約束をして別れました。
もしこれから、ルアンパバーンに行かれる方、お寺をたずねて、ふたりとお話してあげてください!
とっても楽しいですよ!!
ポンちゃんの作ったポスター ↓↓ よろしくです!
もう、二人と過ごすために、ここに来たんだな。きっと。
すっかり旅の中疲れでダウンして、ほとんどどこにも行けなかったルアンパバーン。でも、
滝に行ったよりも、どんな場所に行ったよりも、本当に貴重な経験になりました。
あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
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カオソーイ違い
チェンマイのカオソーイはカレー味で、ルアンパバーンのカオソーイは、唐辛子入りのまめ味噌みたいなのが載った、全く違うものです。よく勘違いされているけど、いつかまた、ルアンパバーンに来て、試すといいですよ。クセになる味ですよ。
こんにちは~
すごくいい経験をしましたね。僧侶の少年たちもサヨさんもとても良い顔していますよ。
お互いが楽しい時間を過ごせたことが写真で伝わってきますね。
うわー。素敵な心温まるお話をありがとう^^
ずっとご縁が続きそうですね。
ポンちゃんの日本語が大好きです、の吹き出しいいですね~。
本当にいい旅されていますね(^^)/
こんばんは(⌒0⌒)
いいお話ですね^^。
いい旅をされてるんですね。
楽しく拝読しています。
これからも無事旅を!
日本人の笑顔
素敵な思い出が出来ましたね(o^-‘)b グッ!
日本人の笑顔は、明治40年に小泉八雲が
『日本人の笑顔は嬉しかったり楽しかったりする時だけではなく、
相手を不愉快にさせないための笑顔もある。』
と、書いたそうです。
日本人って素晴らしいですねฺ(★◕‿◕ฺ)ノ”.。.:*・゚♡