旅日記 タイ パーイ 長距離バス

新しい町を目指して

投稿日:2014-07-02 更新日:

はい。

タイ人の中に外国人は私ひとりという、完全アウェー状態のまま、

バンは走りだしました。

 

一番後ろのど真ん中の席に、小さくなって座りましたが、

ちらちら振り返ってまで見てくるみなさんの視線が痛いでございます。。。(;´▽`A“

 

 

すぐに、隣の席のタイ人男性が話しかけてきました。

「君はジャパニーズだろ?どこまで行くの?名前はなんていうの?」

「名前はサヨだよ。パーイまで行くの。パーイはどんな町?」

「うーん、何もない町だよ?どうしてパーイに行くの?僕はメーホンソーンへ行くんだ。その後は海外へ行くんだけどね。」

 

このバンは、パーイを経由して首長族で有名な村、

メーホンソーンまで行くのです。

私もこの後あさってには、メーホンソーンに行く予定。

「君はなんの仕事をしているんだい?」

「日本語教師だよ。でも、日本で教えているんだけど。」

その瞬間、乗客の何人かから、おー!とどよめきが起きました。

私も日本語、ちょっとだけ勉強したのっていう女の子や日本に行ったという人。

さっきまでのアウェー感は一気に払いのけられ、急に楽しい旅となりました。

 

あー、やっぱり一人旅って楽しいなー。(´∀`)

 

男性はこの後も、あの家はどうとか、あれは何をしているとか。

窓から見える色んなものについて説明をしてくれました。

 

かなり綺麗な緑が続く山道をくねくね走って、休憩所に停まります。

パーイの入口ですね。

そうそう。パーイってね、すんごーく可愛い町らしいですよ!

でもって、もうすでにここの雰囲気で、わくわく感、高まります!!(゚∀゚*)

 

振り返ると。。。

来た道は、こんな感じで、ひたすら山道が続いています。

ここの休憩所ではそりゃもう、

彩り豊かで種類豊富なカットフルーツが売られていました。

たぶん、今まで見た中で一番の種類の豊富さ。まるで土産物店みたいに!

そうだ!!久しぶりにアユタヤで食べた謎のフルーツ が食べたいなぁ。

あのとうがらし塩につけて食べると、おいしいんだよねぇ。

と、謎のフルーツ購入!

 

椅子に腰かけて食べようとしていたら、隣の席だった男性が近づいてきて、

ポンッと、いちごの入ったカップを目の前に置くと、

「プレゼントだよ。おいしいから食べなよ。」と。

「あ、ありがとうー!嬉しい!」

なんか、思いもよらなかった優しさに、あったかくなりました。

 

謎のフルーツといちご、2種類もゲット!わーい!!


再びバスに乗り込み、この謎のフルーツの名前を聞きます。

 

「このフルーツの名前何ていうの?」

「これは、メンコーだよ。」

「メンコー?初めて聞いた。日本では見かけないから。」

「本当?有名なフルーツなんだと思っていたけど。」

 

そうそう。確かSlowHouseで仲良くしてくれた、

アートもこんな名前言ってたなー。

”メンコー”、後で調べてみよっと。

※ってことで、後で調べたら、これマンゴーのまだ熟してないものだということが判明!タイ人はメンコーと呼ぶみたいです。

 

そして、私の今までの旅の話とかをしながらも、

ぐねぐねとヘアピンカーブを進んで行きます。

 

「ラオスは、僧侶と子供達が素敵で、ルアンパバーンが好き。ベトナムでは、色々食べたし、強くて優しい女性が好きだし、カンボジアでは人がとにかく優しかった。」

男性「今まで行った事のある国の中でどこの国が好き?」

「うーん。難しくなったなー、今回の旅で。でもやっぱりニュージーランドには勝てないかな。どこの景色を見ても感動したし、ホームステイ先の家族とか、友達もいるし。」

男性「今度、ニュージーランドに行ってみるよ。」

「でも、東南アジアもとっても良かった。人が良かった!」

 

こうやって誰かに話しながら、自分の旅も振り返るようです。

途中、検問があって、抜き打ちで荷物を見られることもあるよって教えてくれたので、

このタイ人だらけのバンで、抜き打ち検査とかやられるとしたら、

間違いなく私だろうな、なんて考えたりもしながらも、

特に検査もなく、順調に進んで行きます。

 

ひたすら木だけしかなかったのに、だんだんと家が見え始めます。

男性「そろそろだよ。パーイでは、どこに泊まるの?」

「決めてない。着いてから探すの。だいたい、そうしているの。」

男性「そうかー。でも今はハイシーズンじゃないから、すぐに見つかるよ。」

 

そして。。

 

男性「やっぱり、一緒にメーホンソーンに行かないかい?そして明後日の夜にはマカオへ行こう!」

 

( ̄□ ̄;)

 

なんでやねん!!!しかもマカオって。。。

 

「ごめんなさい。私、パーイで過ごしたいから。」

男性「そうか。。。じゃあ、君がバンコクへ戻る頃、僕も戻っているから食事をしよう!あ、そうだ。僕、ペプシ持ってるんだ。」

と、男性はかばんからペプシを取り出すと、私に差し出しました。

 

「いい!いい!あなたのでしょ?」

男性「いや、君にあげたいんだ。パーイの昼は暑いんだよ。宿がすぐに見つからなかったら、飲み物も必要だよ。僕は水も持っているから。」

「本当にありがとう。」

 

なんだか、申し訳ないくらい彼の優しさが身にしみました。。。(´・ω・`)

こんなたまたま隣になっただけのジャパニーズに、そこまで優しくしてくれて。

 

でも、一人旅ってこうだったな。

知らない人と話して、親切にしてもらって進んで行く。

だからやっぱり、一人旅は素晴らしい!!

 

そして、彼と連絡先を交換して、

本当にありがとう!と握手をしてお別れを言い、

パーイに到着しました。

 

ほんっとうに、山と山の間にある、小さな田舎町です。

さあ、宿を探しに行きますよっ!!

 

 

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執筆者:


  1. looseleaf-tarao より:

    一人旅・・・

    色々なことがありますね・・・
    頑張れサヨさん・・・

  2. あーちゃん より:

    パーイ♪

    パーイ♪お久しぶりになってしまいました。

    ついに、呼ばれた街に入りましたね♪

    隣りの彼、優しいな(笑)ナンパなのか?( ´艸`)

  3. poko より:

    サヨちゃんへ

    昨日・・poko爺は・・ちょっと忙しかったので・・

    いま・・ゆっくり読みました(‘-^*)/

    他国で・・優しくされると嬉しいよね(・∀・)

    >マンゴーのまだ熟してない?

    そんなに・・美味しいの?

    一度食べてみたい(〃∇〃)

    日本で売ってる・・カットフルーツは・・高杉だよね~~「漢字はジョークです」

    あ~~それから~(^o^;)

    サヨちゃんは・・教師だから・・英語も得意なんだねヽ(゚◇゚ )ノ

    opko爺も・・英語は・・日本語より得意なんだ~(@ ̄ρ ̄@)zzzz

  4. こゆき より:

    初めてコメントします‼︎

    初めまして٩(*>▽<*)۶
    楽しい旅のお話、ワクワクしながら読ませて頂いています

    こゆき2014-07-03 20:59:42

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Sayo

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