旅日記 オーストリア ウィーン 負の世界遺産など

ウィーンの犯罪博物館 いきなり衝撃的

投稿日:2016-07-14 更新日:

私がウィーンに行ったら来たかったNo.1の場所、

クリミナル博物館(犯罪博物館)に到着したのでした。

 

ちなみにかなり路地裏にひっそりとわかりにくい感じであるここですが、

かつてはここもゲットーだったそうです。

確かに周辺では、前回写真も乗せた陽気なお兄さん達の他にも、

ユダヤ人の方をちらほら見かけました。

 





さて。

 

入り口を入るとすぐに、ヨーロッパっぽい絵と共に、実際使われていた拷問道具なんかが、さりげなく姿を現します。

中世時代に使われていたものですね。

タイの死体博物館も、クトナー・ホラの骸骨教会もそうだったけど、

実際の場所は、ホラーっぽくしたり肝試し的な造りにはされていません。

公開されているのは、もちろん真面目に伝えるためであり、

ここもちゃんと警察公認によって展示されています。

 

なので、こういう場所がオカルト扱いで紹介されてるのを見るけど、なんか違和感なんですよね。

お化け屋敷ではないから、と。

 

ですが。

 

ここでは、結構入って早々に、衝撃的なものが目に飛び込んできました。

 

まずは、犯罪を犯した者が、どんな風な拷問方法で罰せられたのかについての展示があります。

こんな想像するのもおぞましい拷問道具。

しかも、罰せられたのは、凶悪犯罪を犯した罪人だけではなく、

魔女裁判などという、現在の先進国では考えられないような罪にかけられた人もいたのです。


かなりリアリティのある等身大の再現画が、

もはや私の五感から、視線だけを奪っていきました。


って、これだけでもすでに恐れおののいているのに、

いきなりそれは現れました。

 

革命家、ヘーベンシュトライトの生首のミイラです。

この展示の仕方が、一切の配慮がない感じで、360°見ることのできる置き方だったので、

いきなりですか!って若干、あわあわしちゃったよ。。。

 

これはもう、200年以上も前の事件で、もちろん実物も同じように時代を越えているので、

グロテスクさとか、おぞましさはそんなに感じないのですが、

髪もまだそのままに、結構な保存状態なので、あまり観察することもためらわれました。

 

昔、人体の不思議展で展示されていたホルマリン漬けの生首を初めて見たことがあったのですが、

あれもかなり衝撃的で、生首はそれ以来というか、

やっぱり、穏やかな顔とはかけ離れているんですよね。。

かわいこぶってるわけじゃなくて、こういう場所に山ほど来てる私が感じた素直な意見です。ハイ。

まあ、タイの死体博物館で鬼のように見てきたくせに今更何言ってんだよって感じですよね。

 

しかし、絞首で刑に処された彼が、なぜ首だけ展示されているのだろう。

と考えると、その方法がおぞましく感じる。

 

しかも、時代を越えて、今もなお見世物になっているのです。

 

結局、猟奇的殺人よりも、怨恨で起きた殺人とかよりも、政治的思想犯は、最大の罪だとでもいうのだろうか。

ドイツ語がわかれば、その謎も解けるのかもしれないけど、

手元に渡された英語の薄い翻訳のみでは、その答なんて見つかりませんでした。

 

こういう鋭利な凶器や処刑具は、たくさん展示されているんだけど、

もちろんこれらも実際に使われていた、怨血が染みついたものなんだけども、

 

それよりも、ぞっとしたのは、

こういう、その光景が瞬時に浮かぶことが難くないもの。

いきなりこんな感じの衝撃的な展示が続いた後も、容赦なく数々の犯罪の展示は続きます。

 

外観では、小さな博物館なんだなって思ったけど、中は意外に広くて、

時代ごとや、犯罪別のたくさんの展示に分かれています。

 

ちょっと、ここには載せられないような酷い写真も多々あります。

 

この時、客は私と、挨拶をした明らかに学者っぽいドイツ人のおじさんの2人のみ。

ひとりっきりよりマシだけど、

 

必死に説明文にくらいつき、直視できないような数々の写真を撮りまくっているジャパニーズ女一人旅を見て、

おじさんは、何を思っているんだろうななんて、若干考えたりもしました。

 

まぁ、でも仲間です。同志。ここにいる時点で。

 

で、ヘーベンシュトライトの生首以外でも、起こった事件の詳細と共に、時々登場する本物の頭蓋骨。

穴が開いた頭蓋骨。

それらはもちろん、罪人だけではなく、被害者側も展示されています。

 

あとは、デスマスクがとにかく多いこと。

デスマスクなんだから当たり前なんだけど、リアル過ぎですね…

 

ウィーンでは、有名音楽家のデスマスクもちゃんと保存されているらしいですが、

こうやって、デスマスクを残すことが、記録の一環だったのでしょうね。

 

 

ふうー。

 

つづきます。

 

 

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執筆者:


  1. バンバン より:

    凄い場所

    先進国ではちょっと考えられない場所ですね

    日本では絶対にできない施設です

    イスラム国、ISを批判してますが、昔は日本でもどこでも残酷なことをやって、まだ日本から近い国でもね…

    歴史の考え方ですが、過去の暗い歴史を表に出すのですね

    日本では残酷だからそれをやりません

    広島の原爆資料館が精いっぱい

    日本人も過去に暗い歴史があったことは、理解しないとダメですね

  2. 虹子 より:

    初めてコメントです

    虹子と申します。
    女一人旅 応援しています。 おそらく私の人生で 見ることのない場所へ 旅されていること 素晴らしいです。 しかし 今回の「犯罪博物館」衝撃的でした。人が人を裁くこと 裁き方 現代では 考えられませんが 本質は変わっていないのかも。

  3. コーラルシー より:

    歴史

    ヨーロッパの歴史は流血の歴史でもありますね、あの大地はどれだけ人間の血を吸っているのか。

  4. かみぞー より:

    ☆ おぉ~っ♪ ☆

    一昨年にドイツ ローテンブルクにあります、
    中世犯罪博物館に行きましたが、同じような感じでしょうか。
    そんな時の記事はコチラに…
    http://ameblo.jp/kamizoh/entry-11941294404.htmls

    さすがに、ミイラとかは無かったですが、
    見学者は多かったですよん。

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Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
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読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

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