旅日記 タイ アユタヤ

そして旅の仲間は解散した

投稿日:2014-02-16 更新日:

朝、8:30起床。

 

いよいよ、今日はチェンマイへ出発する日です。

 

支度を済ませて、下へ降りて行くと、既にもうカツさんもヒロシさんも

起きてのんびりしていました。

 

カツさんと、色んな話をしていると、外国人と向こうで話してたヒロシさんが来ました。

なんと、すっかり沈没者に見えたヒロシさんは、いきなり今日、この宿を出ていくそう。

 

え?今日ですか?

しかも、今???

 

「次はどこへ行くんですか?」

「さぁ。あの人んち。知らない人なんだけど、さっき知りあって。」

 

どうやら、朝ここのレストランへ食事しに来たタイ人のおじさんと意気投合したらしく、急に決めたらしいのです。

本当に、なんて自由な人なのでしょう!

 

ヒロシさんは本当に荷造りを始め、ほんの15分くらいのうちにあっという間に準備を終わらせました。

 

「ちょ、ちょっとカツさん!ヒロシさんにはびっくりなんだけど!」

「俺らに影響されたんでしょう。」

 

そして。。。

 

「よし!決めた!俺もこれから、バンコクへ戻るよ。」

 

と、カツさんが。。。

 

 

えええーーー!!!ヽ((◎д◎ ))

 

カツさんは、沈没者ではないけど、それでもてっきり二人はまだアユタヤに居て、むしろ今日の夜、二人に見送ってもらおう。くらい、考えてたのに。。。

 

カツさんも、自分の部屋へ戻り荷造りを始めます。

一人で戸惑っているうちに、まずはヒロシさんとのお別れです。

 

タイの滞在期間が切れて、いったんラオスに行った時もここに預けて行ったという彼の自慢の日本刀(おもちゃ)も手にしています。

ほんっとうに出て行くんですね。

 

「じゃあ、出発するらしいから、俺行くわ。楽しかった。ありがとう。」

 

私がタイへ来て、初めて出会えた日本人。

たった一晩だったけど、ヒロシさんの持つ、のんびりとして優しい不思議なオーラにすっかり癒されて、そして本当に久しぶりにこんなに笑わせてもらった。

気がつけば、はるこを失ってから、初めて心から笑いました。

 

日本人らしく、握手でお別れをします。

 

ヒロシさん、ありがとうー!!

ヒロシさんは、片手をあげながら、車に乗り込んで行きました。

 

そうしているうちに、昨日の夜、一緒に笑いあった他の部屋の外国人達も

次々とバックパックを背負い、次の場所へ旅立っていきます。

 

ありがとう。 気をつけて。 良い旅を!

 

ひとりひとりとお別れのハグをして、お別れの挨拶をしました。

そして、いよいよ、カツさんともお別れの時です。

 

荷造りを終え、少し下でゆっくりしていたカツさんも、後ろ髪をひかれるらしく、名残惜しそうです。

 

「あーー!俺、行くわ!居心地が良すぎて、出られなくなっちゃう。」

 

自分を奮い立たせるように、カツさんは立ちあがります。

 

まさかこんな早く、みんなお別れすると思わなかったから、寂しいんだけど、オロオロの方が強いよ。

 

バンコクへ電車で行くというカツさんを駅まで見送りに行きました。

 

駅のホームに着くと、なんとさっきお別れの挨拶をした外国人達が電車を待っていました。

おおー!

ちょっと嬉しくて、みんなであっという間の再会を喜び合います。

 

でも、この後、飛行機で香港へ行くという人、自分の国へ帰る人、、、

行き先はみんなバラバラです。

しかも、私が一番最後だから、全員をアユタヤから見送ります。

 

「サヨは、私達がいなくなったら寂しいわね。」

 

と、インドネシアの彼女が。

 

 

そうだ!写真を撮ろう!と、記念撮影です。

この写真、本当にこの一晩の雰囲気そのままで、楽しそうな一枚でとってもお気に入り。

そして、もう一度お別れのハグをします。

今回は、本当にちょっと泣きそうになりました。

 

それから、外国人達は先に電車の到着するホームへ向かいました。

 

そして。カツさんとも、お別れの時が来ました。

 

「じゃあ、ありがとう。楽しかったよ。またメールするから、お互い旅を頑張ろう。」

「カツさん、ありがとう。カツさんも気をつけて!」

 

握手をしてお別れです。

 

なんだか、本当に夢みたいに楽しい時間で、

楽しいと、まるでこれが続くような、お別れがこないような、そんな気持ちになります。

 

でも、旅をしている限り、そんなはずはなくて、普通に生活をしているよりもよっぽど早く、その時間は訪れます。

 

一緒に行けたらいいのに。で、もうちょっと一緒にいられたらいいのに。

でも、そうしない方がいいこと、それはもう自分でわかっています。

 

私達は、旅の途中で出会った。

同じ時間を、偶然一緒に過ごすことができた。

それは、プレゼントだと思うからです。

 

綺麗な瞬間は、綺麗なままで心に飾っておいた方が絶対いい。

それが、旅を続ける、続けられるってことなんだと思うから。

 

 

バンコク行きの電車がホームに入ってきました。

 

カツさんは、電車に乗り込みます。

ためらうことなく。大きく手を振って。

 

あ、まるで、出国をした時の私とおんなじだ。

 

そう。旅をする人は、寂しさだけじゃなく、

期待を込めて、わくわくした気持ちで、その場所を去るのです。

 

「カツさーーーん!ありがとーー!また会おうー!!!」

 

私も精いっぱい、ホームから大きく手を振りました。

もう、自分が人生のうちで、こんな映画みたいに誰かを見送るなんて思わなかった。

 

旅をしていると、マイナスなんてない。

嫌なことも、全部プラスになって返ってくるよ。

 

カツさんの言葉です。

本当にそうかもしれないと思いました。

 

とんでもない目に遭ったアユタヤの始まりが、この旅最高の時間になって返ってきた。

と、思うのです。

 

こうして、今幸せな寂しい気持ちで、みんなを見送っていられるんです。

 

あっという間に、電車は走り出しました。

いつまでも、手を振っているカツさんを窓の向こうに乗せて。

 

そして私は、また一人になりました。

 

 

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執筆者:


  1. KENJI丸 より:

    素晴らしい

    経験ですね♪

    こうして人は強くなる!

    俺もお金貯めて一人旅したいですヽ(*´∀`)ノ

comment

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Sayo

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