本当にここの博物館は思ったよりも、展示物がたくさん。
それだけウィーンの歴史や革命、そんな時代に起きた事件なんかも深いってことなんだけど。
この地下に続く階段がねぇ、なんか怖くて。
ちょっと降りるの躊躇しました。
こういう場所に自ら来たくて来ていて、怖いとか思うこともあまりないのですが、
それでも時々、なんか空気が重いなぁって思う時があります。
虐殺博物館よりも、こういう小さな博物館の方が、時々あります。
特に印象に残っているのは、ベトナムのホアロー収容所 → ホアロー収容所に行く
むしろ、こういう展示の方があっさりしてるのに、なぜなんでしょう。
で、たった一人の同志、ドイツ人の研究者風のおじちゃんが来るのを待って、階段降りました。
おじちゃん、ちょっと笑って察してくれてたよ。
下のフロアにも、まぁあるわあるわのデスマスクや犯罪の痕跡。
しかも、ご丁寧に、すぐ脇や上に生前のお顔の写真まであるので、
これは、死後の顔です。と、主張しているようで、なんか複雑でした。
で、時代も近づいてきて、と言っても昔ではあるんだけど、
写真なんかが残され始めた時代の事件なんかが登場したので、
余計に、想像が容易くなってくるんですよね。
せめて白黒で良かったなと。。。
これは、写真ではないけど、下のブロックを含め、まるでこの場所がそうだったみたいに思えてきます。
こんなの序の口。
とてもじゃないけど、こんなブログになんて載せられない展示が続きます。
でも、展示の仕方もはっきりしていていいですね。
衝撃的な展示の連続でちょっと疲れたので、休憩。。。
休憩がてら、
この展示方法、なんかお洒落でいいですね。
ちなみに、Room Kの展示内容がとても気になったのですが、
自分の認識や翻訳が正しいのか調べる術がわかりません。
詳しい方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいです。
さて。
また、戻りましょう。すいませんねぇ。このチョイス。
しかし、広い博物館ですね。内容が内容なだけにそう感じるのか、
起きた事件を理解しようとして、必死に読んでると過ぎていく時間とともにそう感じるのか。。。
また、この場所において、変に凝ったデザインの離れ的フロアがあったのですが、
行こうと思ったら、下がなぜかこれ。
なぜに、こんな造りにしたのか、
死刑台なんかの疑似体験も織り交ぜているのか、
まさかそんな思惑はないだろうけど。
ここでこの上を堂々と歩いて、唯一の同志のドイツ人のおっちゃんにパンツを見せるわけにもいかず、
まさしく、公然わいせつ罪として、犯罪博物館で犯罪犯すわけにもいかないので、
とか、考えて行きたいけど行けなかった事は、おじちゃんは知るまい。
ちなみにこの上、ちらっと除いた感じでは、巨大な写真が飾ってありました。
皇帝殺しの大きな罪で、ウィーンでは最後となる公開処刑をされた人物らしいです。
もちろん、日本だってそうだけど、
今じゃすっかり観光場所ってくらい明るくなっていて、
すっかり慣れ親しんだ中心地なんかでも、過去に凄惨な事件が起きていたのですね。
そう思うと、歴史的建造物なんかも、外観やデザイン以外にも深い意味を持つんだなとひしひしと感じます。
最後は、女性の犯罪のフロアがありました。
これがまた、結構嗜虐的。
もちろん、ここまで散々見てきた、女性が被害者側の事件の内容や写真も、
ほんとにむごたらしいものだったけど、
今度は、女性が加害者側なのです。
かと言って、犯罪が綺麗なものになるわけでもなく、
だけど、女性犯罪には、感情的なものが多く、ここに展示されていた事件も、
有名な切り裂きジャックのような無差別殺傷事件ではなく、
政治がらみの革命犯としてでもなく、身内がらみのものが多かったです。
暴力をふるう旦那の寝込みを斧で襲って殺害した事件や、
お手伝いの女性を監禁同様で虐待をし、挙句に殺害してしまったという事件。
感情に任せた事件なだけに、その現場写真も凄まじいです。
当時、絞首刑が主流となっていたそうですが、
殺人犯でも女性はやっぱり、敬うべきと考えるヨーロッパ文化では、
刑は執行されないことが多かったそうです。
それでも行われるときは、下着が見えないようにするなどの配慮がされたそうで、
”人権”とか”倫理”とか、色々考えるべきこともあるだろうけど、
そこなのか。。。と、正直思いましたが、
上でも書いた通り、こんな場所に来てもなお、おっちゃんにパンツを見られることを気にして、
網網のエリアに上ることを断念した自分ですので、
究極の場所においても、そこはやっぱり配慮することは、されないよりもマシなんだなと、
そんな事を考えていました。
ちなみに、カフェとも繋がってました。
やっとここで、何人かの人がいました。
突然のコメント失礼します。
私も先月この犯罪博物館へ女一人で行ってまいりました。
前回時間が無くて行きそびれていたので今回開館と同時に入ったのですが、5分で後悔しました。
sayo様のときと同様非常に空いていて、私の後に若い男女4人組が入ってきた声が聞こえたのですが、彼らは説明文を読みながらゆっくり進んでいるのでいつまで経っても姿が見えないのです。
展示はどんどん凄惨なものになって行きますし、変なハエにずっと付きまとわれていてそれが死者の生まれ変わりの気がして一人でいるのが恐くて恐くて、無意味に逆戻りしたりして人が来るのを待っていました。
そしてあの地下への階段。
sayo様も感じられた重苦しい空気。
私も感じました。
高い料金を払ったので頑張って最後まで全て観ましたが、その後一日暗い気分でした。
また、受付の男性がいかにもこの博物館に相応しい眼つきの方だったのも印象に残っています。
たまちさんコメントありがとうございます!
場所もなんだかはずれのような場所にあるし、ウィーンの中心部の華やかさとは打って変わってダークな感じですよね。
ヨーロッパの人でもなかなか、わざわざ足を踏み入れない場所なのかなと思いました。
生首もあるけど、やっぱり犯罪者って言うとてつもない黒い塊になってしまった心を持つ人たちのデスマスクが、ジェノサイドとはまた違った重い空気を作ってる気がします。
私も一人になってしまった時、ちょっと怖かったんで、ハエとは言え、たまちさん、恐怖だったと思います。一日暗い気分になってしまったという事は、なんかその日だけ、もらってしまったんですかね。。。
受付のおじいちゃんは、同じ人だったんですかね?確かに個性的な感じの昔の映画に出てきそうな方でした。私の印象では、説明してくれて親切だった記憶です!