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オシフィエンチム アウシュヴィッツ強制収容所2

投稿日:2016-09-28 更新日:

すぐに、この第一収容所の中でも、

特別な展示物のある部屋が登場しました。

 

そもそも当時、すでに先進国だったドイツ。

 

しかし、第一次大戦で敗北したドイツは、

戦争によって膨らんだ借金や大恐慌で、

かなりのストレスが溜まりまくっていました。

 

そのストレスの捌け口ととして向けられたなったのが、

ユダヤ人なのです。

 

 

ユダヤ人とは、ユダヤ教の人達なのですが、

強制収容所に入れられたのは、

他にもポーランド人、ソ連軍などの捕虜、ロマ、ジプシーなどと言われています。

 

自国民の暮らしだけでも、あぶれてしまっていた時代、

そこに他の国の人間が悠々と暮らしていることなんて、

国民にとっては格好の怨恨の矛先だったのです。

 

ジプシー=よそ者を追い出せ!

 

そう演説することは、大変国民の支持を得られたそうです。

 

その時、政権を握ったナチスの支持率は、33%

約3分の1の支持率です。

 

ヒトラーは、実際には国を建て直し、

自国民にはたくさんの良い物を与えました。

 

そして、”先進国”ということの意味。

それは、良いものを持っているということなのです。

技術も、生み出す脳力も。

 

良く知られた、ナチスがこの収容所で、

ユダヤ人達をガス室で殺していたという事実。

これに使われたのは、チクロンBという殺虫剤、

つまりは農薬なのです。

 

そんなホロコーストなどに使われなければ、

とても優秀な工業技術として生み出されたもの。

それを生み出す力が、ドイツにはあった。

今となれば、使い道を誤ってしまったということなのです。

 

そんな狂った計画の材料に使われたガス缶の残骸が残されています。

これらは、一枚の写真では納まりきれないくらい、

大量に残されています。

つまり、この小さな缶で、大量の人達が殺されているのです。

 

このエリアには他にも、

ホロコーストの犠牲となった人達の残したものが展示されていました。

 

めがね

 

義足

この義足を外した人達は、そのままどこへ運ばれたのか。

考えずともわかってしまうことがまた悲しいです。

 

プノンペンの大虐殺では、

ポルポトの政治を脅かす知識人がたくさん殺害され、

終いには、メガネをかけているから知識人などと理由をつけられ、

対象とされたことを以前の記事で書きましたが、 

トゥールスレン虐殺博物館

ここでは、また違ったホロコーストの残虐さがあるのです。

 

後ほど行く、ビルケナウで行われていたことです。

 

まず、収容者は、到着するなり、”命の選別”をされるのです。

それは、労働ができるか否か。

まず、老人や障がい者は、労働ができそうにはないので、

そのままガス室へ送られたそうです。

だからこの義足の持ち主は、きっと全員がその運命を辿った。

 

めがねをはずした者だって、あるいはそちら側に分けられたのかもしれない。

 

命を選別するなんて、誰がそんなことを許せるものか。

そして、前回も書いたように、収容者たちはみんな、

ここで普通の生活をすると騙され、連れてこられたので、

みんな、普通に暮らすための日用品を家から持ってきました。

 

例えば、食器

 

例えば、櫛や靴磨き。

 

ボディクリーム類

だけどこれらは、使われることはありませんでした。

彼らの思っていた、普通の生活なんてさせてもらえなかったのです。

 

男性も女性も、まずは髪を刈り取られました。

櫛など、何の意味も持たないものになりました。

ボディクリームなんてもちろん、

使う心のゆとりもなかったことでしょう。

 

刈り取られた髪は、製品にし、編み込まれ生地にされたり、

建築資材などに使われ、今現在も流通しているそうです。

 

売り場では、原材料名よりも、グラムなどで言うことによって、

人の気持ちを軽くする戦略と言うのか、考慮と言うのか、

それらがされていたそうです。

 

つまり、そんなことができたのも、

高い思考能力を持つ先進国だからなのです。

 

ここには、そんな収容者の髪の毛も展示されています。

今まで、写真や資料で見たよりも、予想を軽く超えて大量にあって、

そのことに、自分が調べる事実よりも、

やっぱり実際の場所に立ってみることの大切さを思い知らされました。

 

髪の写真は、ありません。

中谷さんが、亡くなった人や遺族に配慮するように勧めているからです。

 

お金になるようなものは、もちろんすべて奪われましたが、

なぜ、お金にもならないこれらを持ってくることをナチスが何も口出ししなかったのかは、

全て、この収容所にユダヤ人を残さず収容するためです。


 
 

最後の一人を騙すことまで考え、

普通の生活をさせるという嘘を徹底して、 

ここに来るまで信じ込ませるためです。

 

靴とかばん。

かばんには、名前が書かれています。

これも、「家に帰るときに、自分のものだとわかるように」と、

騙されて書かされたそうです。

家に帰すつもりなんて、まったくないのに。

 

全てここで、労働をさせるため。

時には、ユダヤ人同士での、騙し合いがあったそうです。

人間の持つ、競争本能を利用したナチスの戦略です。

 

収容者同士で見張らせることによって、

良い行いをした者には褒美を与えていました。

 

食事などはもちろん、胸元に色別のシールをつけさせて、

収容者同士でも、階級をつけることで、差別を図っていたそうです。

 

これは、それらが詳しく書かれたボードです。

ただでさえ、死んでしまいそうなきつい労働から解放されるなら。。。

そう思い、収容者同士での裏切りなどもあったそうです。

支配する側が恐れるのは、集団のレジスタンス。

それらを生み出さない為にも、そういう人間の本能を利用して、

うまく洗脳していたのですね。

収容者は、名前を捨てさせられ、体に番号の入れ墨を彫られました。

後に、この技術は、バーコードとして、

皮肉にも現在の世の中で活躍しています。

反逆者だけにつけられる印もあって、結局それをつけられた者は、

実際のヒーローなんだと、そんな話もあったそうです。

実際に着用されていた囚人服。

髪を刈り取られ、こちらを見つめるような女性の表情が、

とても物悲しかった。

そして、もっともっと、容赦のない場所へと進んでいきました。

 

 

続きます。

 

 

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執筆者:


  1. はるちゃん より:

    アメリカに来る前に、ここ行きました。
    でもこんなに詳しく分らなくて
    とってもわかりやすい説明、勉強になりました。
    ありがとうございました!

comment

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Sayo

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一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
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