旅日記 ポーランド クラクフ アウシュビッツ/ビルケナウ 負の世界遺産など

悲しい場所に行くのに笑みがこぼれてしまうのは。。。

投稿日:2016-09-24 更新日:

4時起床。

宿をそーっと出ました。

 

 

今日は、ずっと、ほんっとうにずーーーーっと、

行きたいと思っていた、

アウシュヴィッツ(オシフィエンチム)へと行く日なのです。

 

あの有名な、ユダヤ人虐殺のホロコーストを語るのに欠かせない、

強制労働所のあった場所です。

ちなみにポーランドでは、オシフィエンチムと言うのが正式名。

アウシュヴィッツと言うのは、ドイツ軍がつけた名前なのです。

現地の歳を重ねた人は、オシフィエンチムではなくアウシュヴィッツと聞くと、嫌な気分になる人もいるそうです。

 

世界中の負の世界遺産を見るんだと決めた、まだ幼かった頃から、

絶対にいつか行きたい!!と夢見ていた場所。

 

クラクフの朝、おはようー!!!

思いもよらず、こうしてヨーロッパ旅ラストに行くことになりました。

 

楽しみは後にとっておく??

いやいや。

旅先では、行きたい場所には、真っ先に行きます。

行ける時に行かないと、タイミングが悪くなって行けなくなったりもするのです。

 

でも、なぜこんなに行きたかった場所に最後に行くことになったのか。

理由は、ヨーロッパ旅出発、一週間前にさかのぼります。

 

出発に向けて、ウキウキしてガイドブックを読んでいた私は、

アウシュヴィッツに関しての知識は、結構あると自負していたことと、

また、現地に行って色々感じたいという気持ちから、

それらのページは読んでいませんでした。

 

唯一の日本人ガイドの中谷さんについても、現地についてから、タイミングが合えば、

ガイドをお願いしようと思っていました。

 

が、

 

なんとなく一応、ってな気持ちで読んでみると、

なんと、この季節はガイドなしでは、入れないと書いてあるじゃないですか!!

 

ま、、、マジですか??

 

いやいやいや。

このガイドブック、結構情報間違ってるし、そんなわけないじゃん。。

そんな話、聞いたことなかったし。

 

なんて思いながら、検索すること数件。

 

これ本当だよ。(( ;°Д°)

私の知ってる情報の方が古いよ。。

 

いや、正しくは、早朝と夕方の短時間だけ、

ガイドなしでも入れるらしいんだけど、

こんな行きたかった場所を、駆け足状態で見るなんて嫌だ!!

 

ってことで、急遽、中谷さんに連絡をしてみました。

この期間、ヨーロッパに行くのですが、

ガイドをしていただける日はありますか?と。

正直、ポーランドにずっといるわけでもなかったので、

かなり賭け状態でした。

 

でも、なんとラッキーなことに、

ガイドをしてもらえることになったのです。

 

これで心置きなく、ヨーロッパを周れる。

しかも、帰国直前にアウシュヴィッツに行けて帰れるなんて、

かなりいいヨーロッパ旅を締めくくれる気がする。

 

そうと決まれば、あの中谷さんにガイドをしてもらえるなんて、

楽しみでしかない。

 

ということがあり、この日をクライマックスにする目標で、

今回ヨーロッパ旅をしていたのです。

 

オシフィエンチムまでは、バスで1時間半かからないくらい。

張り切って、朝一のバスで行きます。

ちなみに行く方法は、2つ。鉄道かバス。

 

でも、鉄道だと到着駅から、

ミュージアムまではちょっと離れているとのことだったので、

バスで行きたい。

 

ほんっと、お世話になってます。

クラクフバスステーションに到着しました。

 

待合所のすぐそばにある時刻表によると、

オシフィエンチムまでのバスの始発は、8:15になっているのですが、

中谷さんが案内してくれた情報には、6:30発があるとのこと。

 

しばし、バスステーション内をうろうろ。

見つけました!!これですね。

 

乗り場のG1もすぐに見つかりました。地上乗り場です。

バスチケットは、当日でOKと言われたので、もし買えなかったら、、、と不安でしたが、

乗り込んで、すぐにドライバーから買えました。

 

片道14ズロティー。

 

このバスに乗り込む人みんな、ドライバーから買ってました。

余談ですが、私には海外のバスに関して、苦い思い出があって、

バスに乗る時、いまだにドキドキしてしまうのです。

 

NZで暮らしてた頃、ある日普通にバスに乗ろうとしたら、

なぜか「お前はだめだ。降りろ」とドライバーから言われたのです。

他の待合客はみんな乗ったし、そもそも私もいつも乗っているのに、

意味がわかりませんでした。

 

でも、その頃の私はまだ留学したばかりで、

英語が全く話せませんでした。

どうして?と泣きそうな気持を抱えて、降りるしかありませんでした。

 

1時間待って、次のバスが来て普通に乗れたんだけど。

語学学校に着いて、カウンセラーにそれを話すと、

「アジア人差別があるの」と言われました。

 

それ以来、海外の、特に白人ドライバーのバスに乗るときは、

またそれをやられるんじゃないかと、変なトラウマがあるのです。

でも、今だったら言い合いの喧嘩くらいするけど。

 

わくわくしてはいけない場所だけど、

やっぱり行きたい場所に行けることは、

顔がにやけてしまいます。

 

それくらい行きたかった、世界の自分の行きたい場所リストのNo1

一番前の席を陣取り、しゅっぱーーーつ!!!

抜群に晴れていて、晴れ女(自称)っぷり発揮!

 

またちょっと、違う車窓の景色。

やっぱり、ポーランドの緑は、慣れ親しんだNZによく似てる。

朝早いこともあってか、道はだいぶ空いていて、

途中いくつかのバスターミナルに停まり、地元の人を降ろしながら、

7:50、オシフィエンチムミュージアム前に到着しました。

 

乗ってきたバスです。

 

帰りのバス時刻も確認して。。。

特になにもない田舎町です。

 

こういう、ホロコーストの行われた場所って、

ほんとに人の関心をひかないような場所に

あえて造られていたんだなと感じます。

でも、ここがそうだよっていうように、

たくさんのパネルが飾られています。

 

生存者。収容者であったことの印が刻まれています。

 

  

有名なアンネ・フランクも、ここで強制労働をさせられていました。

 

ここは、世界的に有名であることを表している、

色んな国の言語で書かれたガイドブックの展示。

かつて、日本も含め、世界が見ぬふりをしていた

この場所。

 

アウシュヴィッツ強制労働所の入り口に到着しました。

 

 

 

あなたにも行きたい場所へと飛ぶ風が吹きますように。
ランキング参加中です。応援のワンクリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村 旅行ブログ 旅行情報へ
にほんブログ村


放浪記ランキング

 

こちらも更新中↓

アメブロ 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

ゴロー丸ブログ 真面目なサラリーマン旅をする

 

その他の記事

<sponsored link>







-旅日記, ポーランド, クラクフ, アウシュビッツ/ビルケナウ, 負の世界遺産など

執筆者:


  1. ぐるくんのからあげ より:

    お久しぶりです

    ヨーロッパの記事を久しぶりに拝読できて、うれしいです。

    負の遺産の町は、どのような様子なのかなと興味があります。

    広島や長崎のように、それを乗り越え復興しているのでしょうか。

    世界中から人が訪れているのでしょうか。

    いろいろ情報をお願いします。

  2. うみママ より:

    良かったです!

    駐在妻で初めて来たアメリカは、大きなユダヤ人コミュニティーがあるデトロイト近郊で、近くにはホロコースト博物館があります。
    そこで昨年、サバイバーのポーランドから来た女性のお話を聞きました。
    アジア人は私1人でしたが、FBやブログに載せると「聞けることを知らなかった。是非聞いてみたい。」という方が現われました。
    お話もよかったですが、シェアすることの意義を感じました。
    サヨさんの記事でまた、関心を持ったり、行ってみたいという方が増えると思います!

  3. うしおクローバー* より:

    受け継ぐ者達たちへ…

    先日、フランスの監督の映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』を観ました。一人の教師のアウシュビッツに関する“ある授業”が、落ちこぼれたちの人生を変える—という内容なのですが、とても良かったです。よかったら、サヨさんもぜひ観てくださいね。

    学ぶこと、知ること、体験すること、感じること、そして、受け継ぐこと…大事ですよね。

  4. まほ より:

    20年以上昔を

    懐かしい旅の思い出、思い出しました。
    当時はアウシュビッツ特にガイド無くても制限時間無く。丁度閑散期だったのか秋の終わりの人がいない管内、ちょっと雰囲気ありすぎました。
    これからもブログ楽しみにしております。

comment

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PREV
長旅をしていると現地人オーラが産まれるのでしょうか
NEXT
オシフィエンチム アウシュヴィッツ強制収容所 1

関連記事

アルゼンチンの長距離バスの食事クオリティー

南米の長距離バスでは、だいたい食事が配られます。   で、プエルトイグアスを出発して9時間近く、 目の前での交通事故目撃のショックで体調を崩し、寝入っていたら、強制的に起こされて、 アテンダ…

続きを読む

ホーチミン、ベンタイン市場と中華街

今日は、ホテルを移動します。 やっぱりちょっと、今いるホテルは、バックパッカーの身としては高級すぎるので、 渋る呉さんを説得して、ランクを落としてもらいました。 で、ちょっと離れた場所にあるホテルへ移…

続きを読む

タージマハルで・・・うっかりしてた話

アーグラーの朝、おはようー! 隣りでまだ寝ている友達を起こさないように、そっと外に出てみる。 朝日は見えないけど、この旅先での朝の時間がとっても好きです。   ふと、1階に目をやると、同じよ…

続きを読む

台北の三大夜市とやらを歩いてみよう…饒河街観光夜市編

最後の夜も、もちろん海外のアジアに行ったからには絶対行かなくちゃ!の、 夜市へ行くことにしました。 と言っても、台北では士林夜市だけではなく、いくつかの場所で開催されています。   でもって…

続きを読む

ワット・プラ・マハータートとタイの蘭を売る花屋通り

続いて、世界遺産を見に行きましょう! なんか、大魔道士みたいな名前の遺跡です。   ワット・プラ・マハータート ここも、もちろんビルマ軍に破壊された遺跡が連なっていますが、 とても見応えのあ…

続きを読む

これが忠烈祠の衛兵交代

ふらふらとさまよって、ようやく到着した私を待って、衛兵交代式が始まりました。 あ、私を待ってたってのは嘘です。 でも、到着と同時に始まったので、かなりびっくりしました。   ここも、1時間に…

続きを読む

Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

旅ワン:ネギ

Sayoの愛犬。日本全国を一緒に旅したいワンコ。お芋持参で国内の犬OKスポットに出没中。

愛犬と行く国内の旅

sponsored link