旅日記 インド バラナシ

ガンジス川の日常とネパールへのバスチケット探し

投稿日:2018-11-26 更新日:

嘘つきインド人に振り回されながらも到着した宿、

ババゲストハウスからは、窓の向こう側にガンジス川が見え、

窓越しに眺めているだけでも、早く近づいて見てみたい!と掻き立てられるのです。

 

途上国では、いつもそうだけど、窓には頑丈な鉄格子。

建物の奥に広がっているのが、ガンガーこと、ガンジス河です。

ここから見えるガンジス河は、すっごく静かなので、

日常生活も、沐浴も、そして死さえも、

インド人がこの川にすべてを委ねているなんて本当なのだろうか?

って思うくらい、穏やかに見えます。

 

ひとまず、バックパッカーとしては、新しい町についたらすぐにやっておきたいのが、次の街への足確保です。

 

特に今回の旅は短いので、濃過ぎて長く思えたインド旅もあっという間にバラナシが最後。

 

そして、国境越えをしてネパールへと向かいます。

ここまで、鉄道で来たけれど、せっかくなので通常の長距離バス移動にしたいところ。

 

インドの田舎の街も、鉄道の駆け足ではなく、もう少し遅いスピードで、しっかり見たいのです。

 

ってことで、まずは初日の街歩きついでに、バスチケットもゲットしてしまいたいところ。

ってことで、バラナシの街歩きに出かけましょう―!!

しかし、1つだけすっごい個人的な問題がずっとあるのです。

 

実は、インド旅に来る寸前にスマホを新しいのに変えたのですが、

オフラインでも使えてたマップが全く機能せず、

他にもダウンロードしてきたアプリも全く動かずの、

もはや、役立たず状態。

 

地球の歩き方の地図は、完全に省略状態でこれまた役に立たないし、

この迷路みたいなぐちゃぐちゃの道しかないバラナシで、完全に友人に頼りっぱなしと言う失態。

 

すっごいイライラさせちゃってると思うけど、しかし新型にしてバージョンアップしたはずなのに、

古いスマホの方が使えてたっていう、

いつもの完全一人旅だったら、すんごい苦労してました。

 

みなさんも、スマホ変えたら地図アプリには要注意ですよ!!お前が言うな代表

ちょっとキミ、どいておくれー。

しかしこれ、ほんとまじかってくらい、相変わらず道が汚すぎです。

この写真は、本気で全くマシなんですけど、汚い道はとても写真に残したくないくらいきったないのです。

これが通常なんじゃなくて、たまたま汚れてる日なんだよね?って思いたいくらい、

バラナシの道、足元見ずには歩けない。

 

上を見上げても、何か干してあるし。

それでも、色んな小さな商店があって、このぐちゃぐちゃな迷路歩きも悪くはないけど、

もうちょっとインドの暑さがマシだったらいいのに。

 

カラフルなインドの寺院も時々登場。

インドの女神は強くて好き。残酷なインド神話もまた面白いと思うのです。

女を不幸にする男性とか大っ嫌いだし、基本男性に負けたくないって思っているので、

インド神話の女神たちの活躍っぷりは、

ほんと気持ちがいいとまで思うのは、異常なのかもしれないけど。

あ、同性なのに女を不幸にする女はもっと嫌いです。

 

しかし、東南アジアの時は、次の街への足のバス確保に、

何件もツアーデスクを周って比較してみたけれど、

インドもそんな感じと思ってたら、ちっともツアーデスク見つけられません。

 

見つけても、ほんとのツアーなどで、移動バスを扱っているデスクがなかなかない気がするんですよね。

一応、宿に向かう時に何件か目をつけて置いたけど、

やっぱりネパールへの移動バスを扱っている会社は1件しか見つけられませんでした。

 

そこでバラナシからカトマンズまでの値段を聞くと、1800ルピー。(3200円くらい)

宿でオーナーの女性に教えてもらった金額は、1500ルピー。

 

のちのち、知り合ったインド人の男の子から聞いた値段も1500ルピーだったんで、ここが高いか、ぼっているのか、結局謎のままだけど。

友人を振りまわして、他を探すわけにもいかないので、ひとまずここで手をうつことにしました。

 

しかし!

 

チケットは明日に届くから、明日に取りに来てとのこと。

怪しい!ほんとに!?明日だなんてほんとに!?

 

明日来たら、店閉まってるとか、違う人がいてなんのこと?ってとぼけられたりとかするんじゃないの?!

 

これまためちゃくちゃ不安!!

 

はっきり言って、宿のオーナーは別として、バラナシのインド人、すっごい信用できない。

 

この人を信用していいのかすっごい不安だけど、ほんと長距離バスツアーデスクが見つからないし、

ここまでのインド人との戦いで疲れたし、

もう賭け状態でこのお兄さんを信用することにしました。

 

明日ね!明日来るからね!と念を打って。

さあ、どうなりますかねー?

 

不安は残ってしまったけど、一応次の街への足確保はできたので、一安心ってことで。

 

もっとバラナシの街を散策してみましょう!!

 

埃まみれで、汚れてはいるけれど、やっぱりイギリス植民地だっただけあって、

よーく見ると、インドというよりヨーロッパっぽい建物が並んでいます。

よーーーーーく見て!そしてヨーロッパを探して!!笑

きっと磨けば、なかなかの素敵街並みになれるんじゃないかなって思うけど、

そんなインドもなんか嫌なので、

この素敵な建物なんかを、汚しちゃうけど使い続けちゃうへんてこインドがもはや好きになりつつある。


そして、ダシャーシュワメード・ロードをまっすぐ進むと、目の前に広がりました。

 

ガンジス川。

ここは、ダシャースワメード・ガートと言って、大きな岸なんだけど、

さっき宿から見えたガンジス川とはかなり変わって、

これがインドのガンジス川の日常なんだなぁと思える光景。

 

もうすっごい人、人、人!

 

この川や川岸であらゆることをしているのです。

他の国で、夕方になるとみんなが公園に集まる景色なんかをたくさん見てきたけれど、

きっとこのガンジス川付近の人々は、ここに集まるのだなと納得。

 

振り返ると階段があるのですが、そこにもたくさんのインド人が腰を下ろして川を眺めているのです。

遠くのボートには、自分の家へ帰るんだろうインド人達がぎっしり。

沐浴を終えて、岸に上がって来たインド人僧侶。

右を見るとこんな景色です。

そして、左側。

見上げてみた景色。

コマ送り状態ではありますが、これらがガンジス川の岸に立って、360度見回してみた感じ。

 

デリーに到着した日、初めて迎えた朝に、宿から見渡した景色を見て、

これがインドなんだなと感動したけれど、

このバラナシのガンガーのほとりの景色もまた、この狭い場所に、

深くて壮大なインドが詰まっている感じがして、

また感動を覚えたのです。

そして、異質とまでも思えるこの雰囲気に、とてつもないパワーがある気がして。

 

バラナシに来て、同じインド人でも、肌の色が一段と濃くなったなぁとも思うんだけど、

やっぱりバラナシのインド人は、独特のオーラみたいのがある気がしました。

このカメラ目線のおじいちゃんなんかも、

インドの神様ってこういう感じなんじゃないの?とか思っちゃう。

ちなみにオレンジ色の服は装束で、巡礼者である証です。

 

ただひとつ思ったのは、この混沌としたカオスな街バラナシで、

例えばどこで倒れても、亡くなっていたとしても、

全てをこの川に流されておしまいになるんじゃないかっていうような、

そんな想いがよぎって少しだけ怖くなったこと。

 

インド人にとっては、この川のそばで死にたいと願う人達の街かもしれないけれど、

外国人にとっては決してそうではない。

 

だけど、この街は、そういう街なんじゃないかと思ったのです。

この後出会う、”悪人”のインド人なんかも、

きっと本気でこの川に流してしまえば、

自分の罪でさえも、浄化されて罪でなくなると本気で信じているんだと思ったのです。

 

それはもちろん、悪いことというわけでもそれでいいと認められることではないけれど。

インド人にとっての”聖なる死”であるこの街や、聖なるガンガーは、

そんなものを丸ごと飲み込んできたんじゃないかとも思ったのです。

 

私が長い東南アジア旅に出た時は、インドも行く予定だったけど、結局行けなかった。

でも、旅中で出会った旅友が、これからインドを目指すと言ってた時に、

凄いタイミングで、ここで日本人の男の子が殺されたと言うニュースを目にしました。

 

その後、インドに旅立った彼女を心配していたけれど、

インドに着いた彼女からは、インド案外フツー!ってメールをもらって安心したのですが。

でも、今この同じ場所に立って思ったのは、やっぱりあのニュースのこととか、

自分で今感じている、今までのたくさんの国のどこの街でも感じたことのない感覚です。

 

この想いは、バラナシにいる間消えることがありませんでした。

 

この街の得体の知れない生きるパワーを感じながら、自分の死生観はやっぱりインド人とは違うとも凄く思った街。

 

初めてガンガーに立った日、

旅人として感じたのは、そんなぐるぐるとした想いでした。

 

 

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-旅日記, インド, バラナシ

執筆者:


  1. スティーヴ より:

    こんばんは♪

    サヨさん、無事で良かったですねー!
    ネパールにはお釈迦様の墓があるんでしょうか?

  2. tekutekubunbun より:

    こんばんは

    いやぁ~
    いつ見てもインドの人は信用できん (≧▽≦)
    明日取りに来いとかないですよね~
    この後出会う悪人って?? ∑(゚Д゚)

    それはそうと建物のヨーロッパが見つからない!!

  3. ジョークおじさんタケシ(団塊世代) より:

    カラフル

    ホント、インドって建物も着てる服も
    なんだかとってもカラフルですねえ…
    暑さは伝わってきませんが色が派手で。
    現代日本は地味な色合いですから。
    その点、大相撲の行司の衣服は超派手。
    昔は日本もインド同様に派手だったんでしょう。
    インド、行きたくはないけど面白いです。

  4. ひかりん より:

    さよさんが感じたことを細かに書いているブログが好きです。
    まりちゃんも頼りっぱなしのの部分あるし、おたがいさまだから気にしないでいいんじゃないのかな。
    まさかガンジス川の360度が見れるなんて!

  5. 阿月猫 より:

    こんにちは

    一人旅ですか…私の友人も一人旅であちこちまわっています。たいていはユースに泊まっているようです。インドの話も聞きました。最近は別の知り合いが、ネパール一人旅から帰ってきたところで、今日少し話を聞きました。都会の大気汚染とか、やはり道の汚さの問題とか。田舎はのんびりして、食べ物はとても美味しかったそうですが。
    私は一人旅はできませんが、旅はいろいろいいですね、行かないより行ったほうがいい…これに尽きると思います。
    ときどきは、カフェにお立ち寄りください。

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Sayo

バックパッカー。
一人旅が好きで、定期的に海外へ飛び出しています。
好きな過ごし方は現地の人達と笑うこと。
読者の方が旅気分になってもらえる記事を目指して、日々書き綴っています。
負の世界遺産多め、陸路移動がメインです。

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